PiDEA注目機種(中古機部門)〜2021年9月の中古機市場の流れを振り返る〜

2021.10.12 / 連載

緊急事態宣言解除の中で旧規則機撤去リミット迫る

撤去目標〝未達〟で見えてくる
旧規則機の入替事情

 

7月から続いた4回目の緊急事態宣言が解除

早いもので当連載も3年目に突入と相成りました。旧規則機完全撤去のリミットが近づき、年末の入替を考えなくてはいけない時期になったかと思いますが、これからも中古機情報を中心に少しでも参考になる提案をしていきたいと思いますので、今後ともご愛読よろしくお願いいたします。

さて、7月12日に発出された4回目の緊急事態宣言は、何度かの延長を経て、9月30日に解除されました。しかし、日常に戻ったかといえばそうでもなく、飲食店は引き続き、21時までの営業を要請されています。それでも久しぶりにアルコールの提供も解禁されたことで、10月最初の休日は繁華街や行楽地の人出が増加したとのこと。経済が回復するとともに、パチンコ業界もコロナ禍以前のような活気を取り戻してほしいところです。


シルバーウィークもありパチンコは堅調稼働

9月はシルバーウィークもあり、飛び抜けた好業績というわけではないものの「牙狼月虹」や「ガンダムユニコーン」「デビルマン疾風迅雷」など、人気機種を中心に堅調な稼働を記録。パチンコは順調なようですが、一方のパチスロは変わらず苦戦という状況でした。

パチンコの新台は「沖海5アイマリン」「デビルマン疾風迅雷」を中心に20機種が登場。超韋駄天タイプの「デビルマン」は、トレンドを押さえたスペックで人気となり、上々の滑り出しを見せています。すでに導入された「バカボン」「マクロスF4」をはじめ、今後は「北斗」「慶次」「エヴァ」などが控えており、年末までパチンコは盛り上がってくれそうです。

中古機相場を見てみると、「牙狼月虹」の遊タイムなしバージョンが年明けに控えており、盤面販売中心とのことで「冴島鋼牙」や「真・牙狼」の中古機が高騰しました。また高額取引が続いてる「牙狼月虹」(遊タイム付)は、9月中旬には「ガンダムユニコーン」と40万円の差がありましたが、9月下旬には「牙狼月虹」が130万円、「ガンダムユニコーン」が120万円と拮抗している状況です。

パチスロを見てみると、有利区間が3000Gとなった6.2号機が本格的に導入開始。「Sうしおととら」をはじめ「SマジハロToT」「S麻雀物語4」「S楽園追放」など6機種が登場しました。期待を集めていた「SマジハロToT」は導入台数が予想以上だったからか思ったほど稼働が伸びず、定価以下の26万円前後の金額で中古機市場に出品されるケースも見られました。

パチスロの中古機は「チバリヨ-30」が200万円で登場し話題を集めました(実取引は140万円)。また「Sバイオハザード7」も高騰を続けており、ついに110万円と大台を突破。「S頭文字D」も55万円から70万円に値上がっており、一部6号機も高値取引が続いています。


ノーマルタイプの相場高騰 改めて沖スロ拡充を視野に!

9月末時点で、「旧規則機設置比率」は目標80%でしたが、まだ70%と程度と未達の状況が続いています。特にパチスロの進捗は芳しくなく、60%に届いていない店舗さまもあるようです。

これからさらにペースアップして入替を進めて行かなくてはならない状況下で、新台や中古の取捨選択が重要になってきます。特にノーマルタイプの相場は全体的に高騰。今年の11月には1機種1万5000台、12月には2機種9万6000台、来年1月には20機種17万5000台のノーマル機を撤去しなくてはならず、早めの入替が重要となってきます。

「チバリヨ」が高騰していますが、以前にもお伝えした通り、沖スロの注目度はどんどん高まってきています。沖スロの設置店舗数は全体件数の減少と比例していますが、店内における台数設置割合はここ1年半で約15%上昇。昨年1月の時点で9万3000台でしたが、今年の8月には10万7000台まで増えてきています。25φのノーマルタイプが入れ替えられない可能性があるならば、沖スロコーナーの拡充に踏み切るのもひとつの手法です。ぜひご一考ください。


ケーエス販売渡辺氏今月のオススメ中古機

 

シンプルながらもモード推測が
醍醐味の沖スロAT機

京楽から登場した本機はランプが光れば擬似ボーナス(AT)確定というシンプルなゲーム性ですが、ボーナス確率やBIGボーナス比率が優遇される上位モード搭載など、内部状態を推測しながら打てるゲーム性を持っています。少し相場が落ち着いてきた今が買い時だと思います。

 

©乃木坂46LLC

 

初当たり確率(合算)

約1/230.2(設定1)〜 約1/136.8(設定6)

タイプ

擬似ボーナス(AT)

50枚ベース

約32回転

天井

BIGボーナス間999G消化でBIG確定

AT純増

1Gあたり純増約4.0枚

出玉率

97.7%(設定1) 〜 110.1%(設定6)

 

じわじわと稼働が伸びている
人気シリーズの後継機

昨年の5月に導入開始された本機は、当初は初代「沖ドキ!」が残存している状況だったために稼働が伸びず短命で終了となりましたが、初代撤去後に改めて稼働が少しずつ伸びてきている稀有な機種です。中古機相場は約5万円とお買い得ですが、徐々に相場が高くなってきているので、購入判断はお早めに。

 

 

 

初当たり確率(合算)

約1/399.9(設定1)〜 約1/322.2(設定6)

タイプ

擬似ボーナス(AT)

50枚ベース

約51回転

天井

999G(通常モード時)

AT純増

1Gあたり純増約4.0枚

出玉率

97%(設定1)〜107%(設定6)

 

今月のまとめ

入替が遅れているパチスロはノーマルタイプを中心に
30φコーナーの新設や設置台数増加を検討していきましょう

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