消費をリードする女性客回帰にホールで必要なこととは

2021.08.17 / コラム
働く女性が増えたことでライフスタイルが多様化している。それに伴って女性の消費行動や消費心理も変化している。様々な業種で女性マーケティングが隆盛を極める中、パチンコホールは依然としてその切り口を見いだせていないのが実情である。

では、なぜ様々な業種が女性を集客のターゲットにするのかと言えば、女ゴコロを掴むことで商品が売れるからだ。さらに、消費意欲の高い女性自身を顧客にするだけでなく、口コミによる宣伝効果が見込めるというメリットもある。

女性マーケティングを具体的にパチンコホールに限定すると、次のようなことが挙げられる。

①店舗イメージの向上
②男性客を集客する副次的効果
③SNSへの反応

しかしながらコロナ禍におけるパチンコファン回帰率の中で、女性ファンの戻りが芳しくない。

女性の集客率を上げるには、女性の性質や購買行動の特徴を把握することが何よりも重要になってくる。

■女性集客に必要なもの

① ホール環境 
清潔なトイレ
多くのホールが綺麗なトイレに設備投資済み→コロナ禍の経費削減で社員清掃に切り替えたホールは、管理を徹底させる必要がある。

清潔な台
とにかく女性は不潔を嫌う→コロナ対策でほとんどの店が対応済み。

清潔な空間
女性は衣類や髪の毛にタバコの臭いが付くのを極端に嫌う→昨年の改正健康増進法ですべてのホールが実施済み。

と挙げてみると、実は多くのホールの環境整備は整っている。

② 機種構成
今夏から年末にかけて導入されるメインタイトルは、以下の通りほとんどが男性向けコンテンツだ。
 6月 P牙狼(男性:女性比率=9:1)
 7月 P沖海5(男性:女性比率=7:3) 女性は中高年メイン
 8月 PガンダムUC(男性:女性比率=9:1)
 9月 Pデビルマン(男性:女性比率=9:1)
 
11~1月
P北斗9(男性:女性比率=9:1)
P慶次(男性:女性比率=9:1)
Pキン肉マン(男性:女性比率=9:1)
P牙狼再販(男性:女性比率=9:1)

従来のテッパンネームだけの新台入替では、女性の受け皿不足が益々加速するリスクがあることが分かる。 

今後の秋冬商戦で20~40代女性客を集客できる可能性は、メインタイトルのPエヴァ後継機、Pとある後継機を中心に噂機種となっているPマクロスを選定候補に男性メインの機種構成に偏り過ぎない戦略的な入替が必要となってくる。
 
③ イベント、景品等の集客施策
端玉景品は女性好みのアメニティグッズや詰め放題イベント等で好評を博した事例があるように、景品もおざなりでは女性客を集客できない。

以上のように、女性マーケティングには、戦略的な機種構成、集客施策が必要になることは言うまでもない。漸減する遊技人口に歯止めをかけるためにも、業界を挙げて女性客回帰に努めることが、2022年を乗り切る活路にもなる。


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