「スロ検」というものの役割をPiDEA編集部で勝手に考えてみた

2025.08.06 / コラム

どうも、PiDEA編集部のコガワです。

7月9日から突如としてSNSで始まった「全国パチスロ検定2025©︎スロ検」って知っていますか。

ホール関係者のリポストが目立っていたのですが、まだそれが何のために、どんな目的で実施されているのかは分からないでいます。

クイズに答えてさまざまな合格者特典をゲットしようと書かれてありまして、3級から2級までが解放されていて、8月6日からは1級もアンロックされましたね。

 

気になるんだったら自分でやってみればいいのに、歳を重ねるとこれが中々腰が重い。良くないですねぇ。とはいえ気になったらすぐ記事化しないといけないので、実際にこのスロ検を受けたというある人物を取材しました。


 

忙しくしてそうなところを声かけて呼んだのは……

PiDEA編集部コガワ「こんにちは」

???「な、なんでしょうか、別室に呼び出して」

コガワ「あー、いやいや、イッチさ『スロ検』って受けてたよね? その時の話を聞かせてほしいんだよね」 

「いいですとも」という表情のPiDEA編集部イチジョウことイッチ

イチジョウ「あー、パチスロ打ちながらスマホで片手で受けましたね。3級と2級を一回ずつ」

コガワ「なかなか仕上がってるね君。それでさ、3級と2級受けてみてどうだった?」

イチジョウ「3級の難易度は正直『バカにしてる?』というくらい自分にとっては簡単で、正解率96%で合格でした。なんて言ったらいいですかね。例えば、『この演出があるのは次の機種のうちどれか?』みたいな、機種に紐づく問題が多かった気がします。意外だったのはリスニングの問題です。ゴッド揃いのテンパイ音を聞いてハーデスを選ぶみたいな。一瞬再生ボタンを押すと奇数テンパイのキンッという音とかもありました」

コガワ「ほうほう。ほんで2級はどうだった?」 

なんでも真面目に付き合ってくれるのがこの男の良いところ

イチジョウ「こっちは63%不合格でした。パチスロの歴史とか、現行機種の問題とかバランス良く出題されますが、どちらかという機種に紐づく問題が多かったです。『この台打ち込んでないとわからないでしょ』みたいな。3級に比べてはるかに捨て問がなく難しい印象でした」

コガワ「イッチさ、きみ結構パチスロ愛は強い方だと思うんだけど、それでも難しいんだ」

イッチ「パチスロへの愛は並くらいだと思います。なんていったらいいですかね。基本、機械の仕組みとか、パチスロ台のことが好きなんです僕。高設定をツモるとかどうでもいいんですよね」

コガワ「え、そうなの?」

イッチ「はい。今の日本において、現行機種を遊びやすい方法がパチンコ屋さんに行って1万円を入れるということなので、僕はホールに行っているんです。これが例えば、ゲーセンに最新機種があって100円入れて打てるならそっちに行きます。ですから、偏った愛情ではあると自覚しています。他の方が持っている情報量とかと比べると、どうかなというところはあるので、均したら並かなくらいで……」

コガワ「……」 

半開きの口で、ただただなんの感情もなく話を聞きました

 


イッチの偏ったパチスロ愛にアテられてインタビューは終了しました。

という冗談はさておき、この仕掛けがなんで始まったのだろうかを考えてみることにしました。 

 一般ユーザーの受験者視点で、「スロ検」を受けることのメリットって何があるだろうか。

・無料で受けられる
・合格者に限定特典(認定バッジ、オリジナルグッズなど)
・自分のパチスロの知識が等級に分類できる

なんでも無料なこのご時世で当たり前といえば当たり前かもしれませんが、無料で何度も受けられるのはいいですね。ちょっとした特典も抽選でもらえるようですし、SNSのちょっとしたネタになります。

もっと真面目に考えてみます。

スロ検で得られるのは、楽しんだり、ものをもらうというよりも「証明書」ではないでしょうか。「パチスロの知識」というあやふやな情報が、等級によって数字でランク分けされるのは、今までになかった試みです。

例えば、新卒の学生がパチンコ業界で就職しようとする場合を想像してみてください。たくさんの方が面接に訪れる中で、パチスロの知識がある人とない人、どちらが有利に働くでしょうか。当然、前者です。ないよりはあった方が絶対にいいですよね。

面接などの際に「パチスロの知識あります」と自慢げに話されても、どれくらい? 誰と比べて? など疑問符が拭えません。

そんな時に、「私はパチスロ検定1級です」とスマホの画面を見せれば、「この方はある程度パチスロの知識がある方なんだな」と一発でレベルを判定することができます。

厳しい表現になるかもしれませんが、パチスロ知識のない方をふるいにかける装置としても一役買いそうです。


イッチのインタビューで分かりましたが、3級も2級も30問の問題を解くのにかかる時間の目安は25分とのことです。25分ってまぁまぁな時間です。そんな時間をかけて得られるべきなのは、モノではなくコトなんじゃないかなと思うわけです。

偏ったパチスロ愛を持つイッチは、2級不合格でした。1級も当然「受ける」と言っています。まだスロ検を受けていないコガワも、ふるいにかけられてザルの目からこぼれ落ちないように知識を蓄えておきたいと思います。

(以下サイトから受験できます)
https://pachislot.kentei-service.jp/

全国パチスロ検定2025©︎スロ検, コガワ, イチジョウ