スロットのライトユーザーファンを離反させない

2021.08.15 / コラム
前回のコラムで、『自分が機種に詳しくないライトユーザーだった場合、自店で好みの機種を探せるか?』ということをチェックして、好みの機種を探せるお店にしていくことについて触れました。

今回は、この内容を現在のスロットで考察していきます。

まず、既に撤去された5号機時代のバジリスク絆や凱旋など、射幸性が高めの機種というのはスロットファンにとって刺激的な遊技動機になることは間違いありません。

撤去によって、次に同等のものだと感じられる代替機が無く、それ以外の機種でもレパートリーが作れなければ遊技動機の低下と共に来店動機も低下し、いずれは離反してしまいます。

ただ、上記の2機種が撤去されたことによる離反は大きいのですが、そもそもこれらの機種以外の機種が好きだったお客様も存在し、射幸性が低下したという離反原因だけではないという見方も必要です。

射幸性の高低は重要な視点ではありますが、パチンコでもスロットでも、射幸性が高めの機種を好むお客様の割合と、低貸も含めてそうでないお客様の割合の中で、それぞれのお客様が好みの機種と出会えることが大切です。

さて、コロナ禍の影響もありますが、コロナ休眠ユーザーのお客様が戻られたときに“好みの機種と出会える”ことをサポートするのはお店にとって重要なものになり、前回のコラムでお伝えした『好みの機種を探せるお店作り』が“好みの機種と出会える”という結果を作る施策になります。

機種に詳しくないスロットライトユーザーのお客様が『好みの機種を探せる』ようにするには?の考察ですが、まずは【コーナー分け】が鍵になります。

パチンコも様々な性能の機種が発売されて、確率分類だけでは機種が探せない状態ですが、スロットは更に「分からない」状態になっています。

低貸なら分からなくても打ってみて理解するということは出来ますが、20円スロットで試すというのは、「新台入替だからそこそこの設定は使っているだろう」と思えるタイミングやお店で無ければ挑戦できません。

そこで、「どんな価値のあるタイプなのか?」という、お客様がどんな体験価値を得られる機種なのかということを訴求する【コーナー分け】で機種を分類することが必要になります。

興味や関心が高まり、「自分の好みかも」という打つ動機となる流れを作るための、興味関心の段階がコーナー分けです。
『短時間でも楽しめるコーナー』という表現や(パチンコでも同様)、『目押しがいらないコーナー』『これさえ知っていれば打てる!コーナー』など、機種の基本性能でコーナーを訴求して、まずは興味関心を持ってもらう方法です。

そこから先は、コーナーの中にある機種で「自分の好みかも」という気持ちになってもらう、台上POPなどの工夫が必要になります。

私は大当りフローを推奨していますが、アクロスなどは通常時の打ち方とBIG時の打ち方をPOPにします。
6号機AT(A+ATなども)系は、大当りフローで当たり方の流れというものを訴求します。

方法はいろいろ工夫ができますが、「自分の好みかも」という心理になるサポートまで行ければ、ライトユーザーの方も台横の機種説明を見ながら遊技して下さる可能性が高まります。

今後、どんなに良い機種が発売されても、知ってもらうための施策が無ければ、自ら情報を取って遊技して下さるお客様以外は機種を探せないので離反は続きます。

自店でファンを増やすというのは、自店でお客様が好みの機種とつながる結果を作ることです。




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