伊勢丹新宿店では7月28日以降に88人の従業員らの新型コロナウイルス感染が判明したことを明らかにした。地下食品売り場の一部を休業した。感染が分かったのは洋菓子や総菜のエリアにある店の従業員ら。近接する店も含め、15店が営業を中止した。
大阪の阪神梅田本店で、7月26日からの累計感染者数は115人となった。同店では今月1日までの2日間、店内の消毒など感染防止策を徹底するため、全館で臨時休業した。2日から営業を再開したが、感染者が多く確認されている地下1階と1階の食料品売り場は休業を継続した。
クラスターこそ発生していないが三越、高島屋、東武百貨店、松屋、ビッグカメラ、ヤマダ電機、ユニクロなどは、社員から陽性者が出るたびにホームページで公表している。
こうした状況から「不特定多数が集まるパチンコホールでもクラスターは発生しているはず」と読んだ週刊誌記者は都内のホールに取材をかけた。正面切って店長に取材を申し込んでも断られることは、これまでの取材経験から分かる。そこで、一般客に成りすまして、ホールスタッフに訊く作戦に出た。
突撃先は44店舗に及び、うち、6店舗から「うちじゃないけど、クラスターが出ている話は聞いたことがある」「客のクラスターか従業員のクラスターかどちらか分からないが、クラスターの話は聞いた」との証言を得たが、具体的ホール名までは掴んでいない。
日報のコメントに「某パチンコ屋店員が会食して職場クラスター認定された事を記事にした方が良いのでは?」という情報もあった。これは松山の「キスケPAO」のことだった。
週刊誌記者は具体的なホールが分からない中、取材で懇意にしているホールオーナーからは、“㊙対策”を聞くことができた。
「ウチはクラスターが出ても公表はしない。店を休んで消毒したらクラスターの噂が立つので、消毒作業は深夜に行い、翌日から平常営業する。なぜこんなことをするか? ホールからクラスターが発生していないので、1号になれば業界に対して申し訳ないから」
消毒業者にも見積もりを取った。
深夜作業でホールの規模だと8~10人の作業員が必要になる。遊技台回り、店内、トイレはもちろんのこと、事務所の電話機から鉛筆1本に至るまで、すべて消毒して約55万円。
高い業者だと100万円以上の見積もりだった。
単純な消毒作業をするなら、新型コロナウイルスを不活性化させるエビデンスを取得している光触媒コーティングなどの長期間に亘って効果を発揮するものを選択した方がいい。
