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30年以上前は高校生が放課後にトイレで私服に着替えてパチンコホールに入ったものだ。今ほど18歳未満の立ち入りも厳しく指導されていなかったが、高校生の小遣いの範疇でもパチンコを楽しめた、ということだ。
若者のパチンコ離れが叫ばれて久しい。理由は余暇産業の多様性だけでなく、おカネがかかり過ぎるようになったことが最大の理由である。筆者の時代は大学生と言えばパチンコ、麻雀に明け暮れたものだ。今、パチンコ業界に就職する大学生の7~8割は、パチンコ未経験のままに入ってきている。
ハードルが低ければ低いで18歳未満の立ち入り問題に、ホールも目を光らさなければならないが、そんな心配もない、というのは業界としてもある意味嘆かわしいことだ。
パチンコがゲームと比べて魅力なことは、遊ぶだけでもおカネはかかるが、勝ったら換金できることだ。この小ギャンブルとしての優位性がある限りパチンコは廃らない。
新基準機になれば、出玉性能が劣り、射幸性を求める客がさらに去って行くことが危惧されている。確かに、等価交換志向のお客にとっては10万円以上出なくなれば、不満かも知れない。
旧基準機から新基準機に切り替わる過渡期には客離れが起こるかもしれないが、新基準機は低予算で遊べる仕様だ。つまり、昔のように高校生の小遣いでもパチンコが楽しめるようになる時代が再び到来することになるかも知れない。
新基準機を契機にメーカーも等価仕様の機械づくりから脱却して、4円の機械でも1000円で十分遊べる機械を開発して欲しいものだ。しかも、釘調整ができない機械が重要だ。せっかく、メーカーが遊べる機械を開発してもスタートやベースが簡単に殺せたのでは元の木阿弥だ。
逆説的だが、18歳未満の立ち入りにホールが神経を尖らすようにならなければ、遊技人口の回復は望めない。
今日の本題は18歳未満の立ち入り問題だった。
写真のパネルは全日遊連が18歳未満と思しき客を発見した時に使うものだ。

例えば、景品交換時や遊技中の怪しい客に対しては、このパネルを使って18歳未満かどうかを指差ししてもらう。ただ、18歳未満で入ってくるような未成年が素直に指さすわけもない。
一応、ホールは対策しています、という逃げ道のためのポーズでしかない、と現場は考えている。責任者がいない場合、一般社員では「身分証明書を見せて下さい」というのも言い辛いという。
日本に誕生するIRカジノではマイナンバーカードの提示を義務付けるようだが、ホールではそこまですることも現実的ではない。
このパネル方式以外にもっと確実に18歳未満の確認が簡単にできる方法があれば、皆さんの意見を伺いたい。