ガチャガチャの空カプセルをゲーム感覚で回収するパチンコ台のようなものがある。
まずは現物を見てもらえば分かる。
現物の空カプセルを投入すると、液晶盤面に切り替わり、カプセルがリフトで上まで上がり、下にある、大吉や中吉などを狙いながら落ちていく。
リフトで持ち上げられるときに、黄色の枠に入ったらチャンスで、上に溜まっているたくさんのカプセルが天井から降ってきて、入賞のチャンスが拡大する。
入賞すると昔のパチンコ台の「リ~ン」とベルの音がする。
この効果音はチューリップ台を知る世代には、ノスタルジーを感じさせてくれるが、若者にも新鮮な刺激音となる。
単純な遊びだが「これヤバイ。マジおもしろ~い」と大興奮する。
今の液晶大当たり演出パチンコ台より、玉があっちこっちへ流れてハラハラドキドキ、さらにワクワクする。
これを見た業界関係者が発想の転換になる一つのヒントを得た。入賞したら玉が出るわけだが、それを一挙に天から降らす発想は業界人にはなかった。
この盤面をもっとパチンコの役モノ機の形で精巧作り込んでいけば、子供の頃からパチンコに慣れ親しませることだってできる。
ゲームセンターでは子供の頃からクレーンゲームに慣れ親しんでもらうために10円ゲームがある。
クレーンゲームで駄菓子を取るのだが、10円でも結構取れるので嵌る。
ゲーセンも遊技人口が減り気味で厳しい業界ではあるが、年少者を開拓する努力をしていることが伺える。
パチンコ業界がシュリンクする中、最大の課題は若年層の新規開拓だ。若者がパチンコに興味を持つには、ガチャガチャの空カプセル回収機と遊技機メーカーがコラボするのも一案である。