ホール出身者の接客レベルの高さに驚かされた食品スーパー

2021.07.27 / コラム
一部上場の食品スーパーの本社で部長職だったAさんは60歳で定年を迎え、新たに就職先を探すか、再雇用制度を選ぶか…迷うことなく後者を選んだ。年金受給の65歳まで後5年は働くには、慣れ親しんだ会社で働く方が楽でもあるからだ。

ところが、再雇用では部長職は解かれ、給料は下がり、現場へ配置転換となった。ま、それは織り込み済みだったが、現場に出るのは30年ぶりぐらい。デスクワークから現場で品出しの仕事は体力的にもきつかった。

Aさんは人手が足りない時は、レジ打ちも担当しているのだが、不慣れなため、これがすこぶる手際が悪い。客がイライラするぐらいだ。定年再雇用の事情を知らない客からすると「なんでこんなおじいちゃんがレジを打ってるの?」と思うほどの違和感もあった。

このスーパーへ今年大手ホールから転職したのがBさんだ。年齢は30代前半。大学を卒業して新卒でホール企業へ就職した。入社歴10年ほどで中堅の部類に入る。転職理由は「上の役職がつかえていて、中々上に上がれない」。

このスーパーではホール企業からの転職者を採用したのは初めてだったが、いい意味での驚きの連続だった。

まず、明るく、元気にあいさつが出来て、お客さんにも気軽に声を掛けていく姿勢にスーパーにはなかったものを感じさせられた。

パチンコ業界と言えば、今は中断されているがパチンコ情熱リーグにホールのパフォーマンスレベルの高さを感じさせてもらった。

例えば、感動される接客レベル追及したり、お客様の困りごとを解決したり、主体性のあるチーム作りで大きな壁を乗り越えたり、記憶に残る1日を提供したり、どん底からの人材育成、どんな些細なことでも本気でやる、徹底したあさつとやりたいことを任せるチーム制で業務改善、また来たいと思う居心地のいい店づくりで高稼働ホールなどの日ごろの取り組みが発表され、それを皆が共有することで、共に成長することを目指した。

ホール単体でもお客さんからの投票による接客コンテストやスマイルコンテストを行っているケースも少なくない。

社員教育を徹底しているホールの接客レベルの高さが伺える。

「ウチのプロパーの社員よりも接客レベルはダントツに高い。ホール出身者のパフォーマンス能力には非常にいい刺激をもらっています。今後は積極的にホール出身者を採るのもありです」(スーパー関係者)






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