業界を大変革するパチンコ機を開発したい人材現る

2021.07.26 / コラム
過日、遊技機メーカーに優秀な人材が入ってこないのは、メイン基板に時代遅れのZ80を使っていることを指摘するエントリーを書いたが、世の中、捨てたものではない。

私学ではトップクラスの理工系学部在学中の学生が、就職先に遊技機メーカーを目指している。

IQ140。元々勉強好きで受験勉強で苦労したことはなかった。中学ではダントツ。高校・大学へ進学していくうちに自分より頭がいい同級生が出てきた。大学でも研究一筋。このまま大学院へ進んで研究を続けるか、公的機関で研究を続けるか、自分でスタートアップ企業を興すか、などの選択肢がある。

「技術屋は自分のスキルがあればどこでも働けます」と前置きして、では、なぜ斜陽産業とも言えるパチンコ業界の遊技機メーカーを目指すのか?

「パチンコ・スロットは一度もやったことはありません。遊技機作りは規制で抑えつけられてはいますが、誰も見たことがないアイデアがある。それが実現すれば、まだまだノビシロがあるからです」

まず、疑問に思うことは、警察から釘調整は違法とされながらも、未だに釘がある現実である。

これに対してはメーカーも研究が進められているものと思われる。2017年5月25日のエントリーでは「釘のないパチンコ機を保通協に持ち込んだメーカーがある」との未確認情報を書いている。あれから何の音沙汰もないということは、ガセ情報だったのかも知れない。

「パチンコは入賞口に玉を入れて玉を増やす遊びです。スタートの確率で玉を増やすのではなく、例えば、ハネモノのVゾーンに入賞させるのを「運」ではなく、そこに技術介入させる。Vゾーンへ入賞させる道筋は、盤面に釘を打つ必要はない」

パチンコは運ではなく技術介入がなければ遊技にはならない。その技術介入がハンドルの強弱では技術介入とはいえない。

「テレビゲームは自分の技量が必要なので夢中になれる。パチンコにも本当のゲームの要素を取り入れる。技量に応じてV入賞が変われば、ゲーム世代も取り込める。公開特許も全部調べたが出ていない」と自信を漲らせる。

釘が1本もないパチンコ台が出てこないのは、メーカーにチャレンジ精神がなくなっているからなのだろう。業界人は規制脳に侵されているので最初から諦めているのかも知れない。

「実際に作って面白いかどうかを議論すればいい。大当たりを液晶演出することで業界は30年間止まっている。就職したらアイデアをどんどん出していきます」とやる気満々。

順当に就職して、数年後に業界の救世主となるエポックメイキング的遊技機が市場を席巻することを期待したい。









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