4円粗利が増えるとその分客が飛ぶ

2021.07.22 / コラム
コロナ禍で厳しい数字が飛び交った2020年だが、これを数値で裏付けたのがダイコク電機が7月8日に発刊した「DK-SIS白書2021年版」だ。

2020年の業界総売上は14.6兆円(対前年比マイナス5.4兆円)、業界総粗利は2.35兆円(同マイナス0.89兆円)となった。売上・粗利ともに前年比で27%減の大幅下落となった。これは集計開始以来最大の減少率となった。

遊技通信は詳細を次の様に報じている。

概況説明にあたったDK-SIS室の片瀬宏之室長は「1日1台あたりの数値では20%程度の下落だったが、昨年4月と5月のコロナ休業が年間の市場規模に大きく影響し、前年比で昨年4月に約80%減、5月に約60%減。6月以降も約20〜30%減で推移している」と解説し、コロナ禍の特徴的な動きを後世に残すためにもSIS白書の特集記事を参考にするよう案内した。

まず4円パチンコの動向は、前年比でアウト20%減、粗利17%減。粗利は他の貸玉タイプやパチスロと比べて落ち幅が少なかったが、時間粗利の上昇によるもので「時間粗利が1,200円と前年比で50円も増えており、4円パチンコが好調な中でもファンに対してよくない風潮がみられる」と懸念を示した。SIS白書にある月間推移データをみても、昨年1月と2月、そして11月以降の粗利が20円パチスロより高かったことを挙げ、旧規則機撤去に伴うパチスロの業績悪化をパチンコの粗利で補填している現状を指摘した。

以上引用終わり

片瀬室長が指摘した4円の粗利が増えていることは、ファンに対して良くない、と懸念しているが、それが現実のものとなっている。

ハンドルネーム「信者」さんのコメントにそれが表れている。

以下本文

まだたまにホールへ足を運ぶ者です。
長年マイホールにしていたとある2店舗さんが最近露骨な辛口調整…。

さすがに厳しいので、客付きが良く比較的回るホールの開拓をしている最中です。が、なかなかありませんね…。

ボーダーまで回らなくとも、好きな機種なら-3.4程度なら追うんですが、最近は本当に酷く追えるような調整じゃない…。

1000円で10回らないとか普通にゴロゴロしています。ボーダーからマイナス10超えです。
そこまで回らないと自分の場合は「遊んでいる」と言う感覚から「金を捨てている」という感覚へ変わります。

図柄が頻繁に止まり、遊技中にデモ画面へ行く機種もあります。
それでも回すお年寄りがいるのも事実…。

ですが、それをカモにしていると先は無いと思います。ホールも大変なんでしょうけど。

そろそろパチンコをやめる潮時かと考えて数年…、なんだかんだパチンコは好きだし負けつつもやってきましたが、流石にその時なのかもしれません。

以上

コロナ禍で下がった売り上げ・粗利を取り戻そうとするあまり、辛い調整になっている。売り上げが減ろうとも支払いは待ったなし。少ない客から粗利を取ることは地獄のスパイラルに突き進むことを意味しているが、分かっていながらそれを止められないジレンマを業界は抱えている。

銀行のリスケで延命装置が辛うじて作動している。


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