パチンコホールのウリは何か?

2021.07.17 / コラム
メガネ屋はメガネを売るのが商売なのだが、どういうわけか店員も全員メガネを掛けている。メガネを売る店員もメガネを掛けていた方が、お客さんもシンパシーを感じるからだ。

で、店員が全員メガネを掛けている理由は次の2つ。

① メガネを掛けていた方が、説得力がある
② メガネを掛けていることで自分が広告塔になる

メガネを掛けることにストレスを感じている人もたくさんいる。それで、普段メガネを掛けていない人にメガネの取り扱い方法を説明されたり、視力のことについて言われても説得力がないし、耳に入って来ない。

メガネ屋店員のAさんは、数年前レーシック手術を受けた。これは近視や遠視・乱視を治療する屈折矯正手術のことで、角膜にレーザーをあてて角膜のカーブを変え角膜の屈折力を調整することにより、近視・遠視や乱視を矯正する。

手術時間は両眼約10分程度で、手術時の痛みも少なく翌日には98%以上の人が1.0以上の視力に回復する。

Aさんは手術を受けて1.0は見えるので、メガネは必要ないが、度のないメガネを掛けながら仕事をしている。冬場などはマスクしているとレンズが曇ることにストレスを感じたりする。

メガネ屋はコンタクトレンズ派が増えるとメガネの売れ行きが落ちる。それをカバーするためにサングラスやメガネとは関係のない補聴器を扱ったりする。

Aさんの顧客の一人に、ホールスタッフがいる。

Aさんから何本かのメガネを買う間柄で、「勤務中はメガネが邪魔になる」との相談を受けた。

Aさんはメガネ屋を退職して、田舎へ帰ることにしている。そこで、自分が行ったレーシック手術のことを話した。

さすがに店の中でレーシック手術の話はできないので、後日、マクドで相談に乗った。

自分が手術した病院を紹介した。

メガネ客を1人失う背信行為でもある。

この時、お互いの身の上話をしていて、勤務先ホールが分かった。

「パチンコ店のウリは何だと思いますか?」

「出玉ですか?」

「ウチは違います。最近、店を売るようになりました」

「???」

業界人なら大爆笑だ。

落語のオチのような話だった。






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