パチンコをテレビや雑誌で取り上げてもらう考え方そのものが古い!

2021.07.13 / コラム
業界のイメージアップを図らないことには、若者がパチンコに興味を持つことはない。若者世代がパチンコを打たないことには、パチンコはこのまま衰退していく。日報で再三再四指摘してきたので、もう聞き飽きただろう。イメージアップと切り口は多少違うが、某メーカーが腰を上げた模様だ。

事情通が「業界の会長から放送業界と出版業界の両方に顔が利く重鎮にマスコミ対応の依頼が来ている」と打ち明ける。

今年4月から日工組のテレビCM自粛が解禁されたことを受け、SANKYOがテレビCMを復活させた。広告効果がどんな形で波及するか? ここ10年余りテレビ、雑誌でパチンコが取り上げられることもなくなっていた。

各メディアでパチンコを露出させることが、引いてはホールへの送客にもつながる。そのためには、どうすればいいかという相談でもある。

「重鎮はテレビに無料でパチンコが取り上げられる方法などをアドバイスしていました。ANAが実施している整備工場見学は非常に人気が高い。無料な上、普段は見ることができない場所にも入れるので非常に興味深い。これが企業の広報活動にもつながる。これに倣ってパチンコメーカーの工場見学を兼ねて、パチンコ台ができるまでをテレビで取り上げてもらう。マスコミに取り上げてもらう一つの方法ですが、これを業界が一丸となってやらなければならない」(同)



6月28日に放送された日テレの「深イイ話」では、ANAで働くパイロットや整備士などの裏方で働く女性にスポットを当てた。要はこういうことだ。

重鎮は会長から業界資料を見せられた。

男女別、年代別の分布図・売り上げ比率を見ながら、低貸しと4円、20円の客層の違いの説明を受けた。

客数では低貸しの客層に業界は支えられているが、売り上げには貢献していない。にもかかわらず、今後低貸しの需要は、今後もどんどん増えることが、業界が抱える問題点でもあることを理解してもらった。

業界の将来を支える層が全然育っていない。18歳以上に先行投資して行かなければならないが、重鎮は「パチンコをテレビや雑誌で取り上げてもらう考え方そのものが古い」と切り捨てた。

それまで、雄弁に語っていた会長の顔色が変わった。重鎮の力を借りたかったのに、「業界人のパチンコ脳をガラガラポンしないと新しい発想は生まれない」とつれない。

若者はテレビも雑誌もあまり見ない。となれば、ネット戦略になる。インフルエンサーとなるユーチューバーを使うという手もあるが、テレビ業界と出版業界に強い重鎮には門外漢である。

この席では妙案は出なかったが、重鎮のブレーンがどんな答えを出すかにかかっている。

続報は分かり次第、ということで。

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