リモート会議時代、いいカメラとマイクが必需品に

2021.07.10 / コラム
溜まった名刺を管理するために名刺ホルダーを使っているが、これでは溜まった名刺を外に持ち出すことは面倒で、無料の名刺管理アプリを使い始めてもう5年ほど経つ。これならスマホの中に何千人分もの名刺データが入っているので、名前や会社名を入力して検索すればいつ名刺交換したかも思い出せる。

便利なのはこのアプリを使っている人同士なら、オンラインで名刺交換もできたり、メッセージも送ることができる。

「名刺を手で交換するのは古い人。今の若い子は名刺もエアドロで交換しています」と話すのは教育研修講師。

非接触時代、名刺管理アプリを使っていない若者がiPhoneユーザーならエアドロップ機能を使って写真や動画を送信するように、名刺もデータで交換してしまう。

これに伴って新人社員研修にも変化が表れている。

社会人1年生には名刺の渡し方、面談中の名刺の置き方から叩きこまれたものだが、最近はエアドロップの研修が組み込まれている。今までになかった研修科目である。

さらに、在宅勤務時代を反映して、リモート会議のマナー研修が新たな課目になっている。

「テレビはアナログからデジタルに替わって画面がクリアになったように、リモート会議での一番のストレスは、相手の画面が暗かったり、鮮明でなかったりすること。カメラの質が悪いと本人の印象まで悪くなります。安いWebカメラではなく、背景をぼかしてくれるカメラだと好印象を与えますから、カメラとマイクはいいものを使うようにしたいですね」(同)

在宅勤務時代ならではのエピソードがある。

リモートで商談を進めていた。

取引先の社長から突然「立って全身を見せて下さい」と言われた。

上はスーツにネクタイ姿でビシッと決めていたのだが、自宅である気の緩みから、下は短パン姿だった。

よくあるパターンというか、ついやってしまいそうことだ。これで一気に印象が悪くなって取引がご破算になってしまったという。

「リモート会議や商談は試される場でもあるので、見えないところはどうでもいいは通用しなくなっていますから気を付けて下さい」(同)

最近は新卒の採用も全部リモートで行われ、一度も一切に会うことなく採用されるケースも出てきている。

こうなると根性までをリモートで推し量ることができないので、どうしても高偏差値大学が優先的に選ばれるようになってくる。





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