メーカーのLINEスタンプは来店動機のために店内で無料配布を

2021.07.03 / コラム
「やられた! これはフィールズかSANKYOがやらなければならなかった」(ホール関係者)と1本の電話が入った。電話の向こうで地団駄を踏む様子が伝わってくる。

何がそんなに悔しいのか?

理由はこれだった。

ダウンタウンの浜ちゃんのCMでお馴染みの出前館が6月17日から、映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」とのコラボキャンペーンを開催している。

この中で、6月29日から7月28日までの期間中、「コラボLINEスタンプ」の無料配信を実施している。出前館公式アカウントを友だち登録するともらえる。スタンプは、デフォルメしたキャラクターをデザインした全16種類。



ゲンドウがおなじみのポーズでピザを食べる「早く帰ってこい」スタンプや、真希波・マリ・イラストリアスが出前館のキャッチフレーズ「す~いすい」を歌っているスタンプなどが登場。初号機の「ありがとう」スタンプや、使徒「サキエル」の「なに食べたい」などもラインナップしている。

CRエヴァンゲリオンと言えば、フィールズの代名詞でもあった。2005年に発売以来、シリーズ化され、これまで13機種が販売された。

LINEスタンプは三洋物産、サミー、平和、京楽、大一、SANKYO、サンセイ、ニューギン、豊丸、マルホン、藤商事、西陣、ユニバーサル、北電子、山佐、大都、オーイズミ、パイオニア、ベルコ、愛喜などのメーカーが自社キャラクターでスタンプを販売している。

前出のホール関係者は出前館がエヴァのLINEスタンプを無料配布したことを受け、こう提案する。

「メーカーはホールを支援するためにも、LINEスタンプを販売するのではなく、ホールに来店した人はホール内に貼り付けたQRコードで無料でダウンロードできるようにすれば来店動機にもなる」

出前館がエヴァのLINEスタンプを無料配布した話が、こんな結末を迎えることになった。メーカーは賛同しますか?






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