最近は手書きよりもパソコンで文章を書く機会が圧倒的に多いため、漢字変換はパソコン任せとなる。でも、AIが進化し、文章のつながりから正しいものが最初に出てくるが、最後は変換候補の中から正しいものを自分が選ぶことになる。
脳トレ用に「間違えると恥ずかしい漢字」というタイトルのスマホアプリがある。
例えばこんな問題が出題される。

【答】 雄
規模が大きく、堂々としていること。雄には力強く優れているという意味があります。
パチンコ業界で間違えると恥ずかしい漢字がある。
かつて1回交換やラッキーナンバー制が主流だった時代には、パチンコ台のガラス面の隅に付ける三角プレートがあった。
そこには、打止台、終了台、ラッキー台、開放台などの種類があった。

三角プレート時代を現場で経験している人なら、「かいほう」は「開放」であることがすぐに分かる。
写真は6月某日、都内のホールで撮影されたものだ。

台に「ご不便をお掛けしていますが、解放まで暫くお待ちください」と書かれている。
この文章の中に「解放」という文字が使われていることに気づいたお客さんが、スタッフに漢字の使い方が間違っていることを指摘した。
それから数日経っても修正されることはなかった。
間違いを指摘した人は他にもいた。
繁盛店ということで視察に行ったホール関係者が間違いを指摘したほどだが、放置されたままだった。
違いが分かる事典によると、「開放」と「解放」の違いについて次のように解説されている。
開放は、「窓を開放する」「校庭を開放する」など、門戸や窓などを開け放すこと。 「開放経済」など、制限をなくして出入りを自由にさせること。 「開け放す」が熟語になった言葉で、対義語は「閉鎖」。
解放は、「人質を解放する」「苦痛から解放される」など、制限を解き放して自由にすること。
これを読むと制限を解き放すわけだから「解放」を使った、と反論が来そうだ。