[連載:Twitterでは言えない話]ピーアークピーくんステーションのさりポンさん

2021.06.19 / コラム

第33回 ツイッター上にいるプチ有名人たちに聞く

Twitterでは言えない話

雑誌や動画などの媒体に所属していないただのアルバイトスタッフに、数千人のフォロワーがつく時代になってきた。ツイッター上でわざわざ本人が語らなそうなことを、第三者であるPiDEAが根掘り葉ほりする。

ピーアークピーくんステーションのさりポンさん

 

今回の言えない話

遊ぶ時間が楽しくなってほしいと願う
「お店にいる1人のスタッフ」なんです!

 

PiDEA編集部(以下略編) : 千葉駅から徒歩3分、ピーアークピーくんステーションにお邪魔しています。このお店で働いているのがさりポンさん。今年の3月にTwitterを始めたばかりということですが、アカウント作成の経緯について、まずは教えてください。

さりポン(以下略さ):こういった取材は初めてなので、ちょっとビビってます。えぇと、質問はなんでしたっけ?

編:アカウント作成の経緯について……。

:あ! そうでした。その場のノリ……ですかね(笑)。もともとお店のTwitterだったりブログには写っていたりしたので、その延長線上でってことでいいかなと。お仕事とかではなく、私が呟きたいことを呟く、完全私的なアカウントです♡

編:SNS上の顔出しに抵抗感などはなかったんですか?。

:もともと自撮りをして友だちに送ったりしてたので、それと変わらない感覚ですかね。

編:自撮り。僕には正直縁がないんですが、素朴な疑問なんですけど、どういう心境でするものなんですか? 自撮りって。

:ちょっと盛れたなとか、調子がいいなとか、メイクがうまくいったときには残しておきたい、見てもらいたいって思っちゃうんです。でも、目立ちたいとかではあんまりないです。どちらかというと根暗な方ですし、休日はずっと引きこもってるタイプなんですけど……。

編:そういったタイプだと、パチンコホールの接客だったり、それに加えてSNSをやったりするのって大変なんじゃ?

:それが全然そんなことないんです。むしろ、お客さまとお話をするのが好きで、ホールにいる時は積極的に話しかけるようにしています。いや、意識してするようにしているっていうか、したくてしている。タイミングがあれば絶対に話したいです。
着ている洋服とか、ちょっとでも気になったところがあったら「そのTシャツいいですね!」って話しかけちゃいます。Twitterをやっていると、お客さまにとっても会話しやすいみたいなんですよ。そういうコミュニケーションを通じて、遊んでいる時間がより楽しくなってくれればな、と思います。

 

 

編:Twitterを見て来てくれたお客さんとの印象に残った会話ってありますか?

:あります、けど。まだ始めたばっかりなので、そんなにたくさんあるわけじゃないんですけど(笑)。

編:あ、じゃあ、最初の1人目って覚えていますか?

:めっちゃ覚えてますよ! もともとお店に来てくださっていた方なんですけど、Twitterを始めた瞬間にフォローしてくれて、次の日会いに来てくれました。全部のアクションが第1号でした。

編:それは嬉しいですよね。実際グイグイ来てもらえる立場としてはどう思うものなんですか?

:「え! もうですか!」という感情です(笑)。「早くないですか!?」と言ってしまいました。「写真撮って自慢するんで」って言われたので緊張しながら写真を撮りました。

編:(笑)。かなりストレートに言っちゃうんですね。

:「ありがとうございます」って慣れた感じでスマートに言うのはなかなかできないですね。私自身はプライベートではアイドルオタクで、アイドルに写真撮ってください、ってお願いする身でもあるので。
逆に写真をお願いされると、「え、私なんかで、いいんですか?」ってなっちゃいます。ちょっと申し訳ないというか。

編:「ファンとしての立場を知っている人ほど、お客さん目線になって好感の持てるアイドル店員になっている」っていう傾向があるような気もします。

:私自身は「アイドル店員」ではないので……。でも、なんだろうな……。お店に来て欲しい、来たら楽しんでもらいたい、って言う気持ちはすごくあります!
「本当にいたんですね!」って、すごい特別な人みたいに思って話しかけてくれる方もいて、それはもちろん嬉しいんですけど、でも、私は店員だし、週5でいますから!(笑)。
だから、フォロワーも、もちろん増えたら嬉しいですけど、数字を増やすのが目的じゃなくて。むしろ、今来てくれている人が、どれだけホールにいる時間を楽しんでくれるかです。私がTwitterだったりホールだったりでお話しすることでちょっとでもプラスの楽しさを感じてくれればって思います。

編:「アイドル」じゃなくて、普通の店員がTwitterをやっていて、ちょっと親しみやすいし、話かけやすい、というくらいが理想のスタンスなんですかね。

:そうかもしれないですね。実際、自分がファンとしてアイドルを追いかける時も、ガチガチに作り込まれていて遠さを感じる人たちよりは、身近に感じられる人たちの方が好きです。「あれ!? グッズコーナーで販売スタッフやってるの、事務所の社長じゃない?」みたいな(笑)。

編:ってことは、今後フォロワーが何千、何万になってもさりポンさんはこのままってことですね?

:急に「ふんっ」って澄ました感じには、ならないと思います(笑)。これからも私らしく、いまお店に来てくれている人を大事にしながら、新しい人にも楽しんでもらえるよう、試行錯誤して頑張っていきたいです。

 

 


取材を終えて……

好きなパチンコ台は「天龍」という、コアなユーザーの一面も持つさりポンさん。帰り際に「他にも『言えない話』って何かないですか?」と聞いてみたところ、「本当にないんですよ! 本当に。……パチンコで負けすぎてて口座に710円くらいしかない、ってことぐらいですかね」というお答え。この感じだと、他にも掘ればいっぱい出てきそうでした。フォローさせていただいたので、今後も楽しみです。

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