PiDEA編集部(以下略編):今回は100社以上あるホール関係動画の中でもトップクラスにバズっているピーアークのネコさん🐱@p_ark_channel2 とその相方のカッパーくん🥒@p_ark_channel にお話を聞いていきます。よろしくお願いします。
ピーアークのネコさん(以下略🐱)とカッパーくん(以下略🥒):よろしくお願いします。
編:まずYouTubeなど動画のプロジェクトが始まった経緯などを教えてください。
🐱:社長の庄司から「パチンコ・スロットが好きだと堂々と言える世の中にしたい」というミッションで、パチンコ・パチスロの楽しさをもっと世の中に広めたいっていうのが目的で、最初はカッパーくんが1人で始めたプロジェクトでした。
編:そこにネコさんが加わって今の形になったんですね。
🐱:カッパーくんは元々吉本興業でお笑い芸人をやっていて、僕はYouTubeは見る専でした。ただ、パチンコ・パチスロは好きでしたので、「こういうことをやったら面白いんじゃないか」などとアイデア出しをして、それを2人で揉んでいくような形でやっています。
編:かなり再生数も取れていますが、アベレージでどれくらいなんでしょうか。
🐱:1週間で5本の動画投稿をしていて、月間800万から900万再生くらいです。
しゃおらぁぁぁぁぁ!!
— ピーアークのネコさん@ピーアークちゃんねる (@p_ark_channel2) January 16, 2024
今期の目標50,000人
もう達成したぞ((`△´))ゴルァ!
2年間で登録者
1,000人⇒50,000人まで
増やしたぞ((`△´))ゴルァ!
ピーくん特別ボーナスぐれぇぇぇ!
皆様本当にありがとうございます🙇
(大感謝)#ピーアーク#ピーアークちゃんねる pic.twitter.com/Dds6Xvm4cx
編:Shortsの再生数単価が0.01円だとすると……。
🐱:まぁそれくらいですね(笑)。収益分は動画の小道具などで自由に使っていいと言われていて、今は100万円くらいはプールできているかなと思います。
編:ちなみに今まで買った小道具で一番高い物はなんですか。
🥒:ネコマスクですね。
🐱:キャラをつけようと思って、僕が猫を飼っていたのでネコさんにしようかなと思っていたら。ちょうどいいマスクがアマゾンで売っていたんですよ。
編:おいくらくらいですか。
🐱:7000円くらいです。でもね結構毛がどんどん抜けていくんですよ。もう7代目くらいです(笑)。
編:多くの企業がYouTubeを事業化しようとして、時に成功したり、時に失敗したりする中で、お2人は何を目指して動画を制作していますか。
🐱:まず、長尺の横動画は鳴かず飛ばずだったんです。TikTokやShortsが流行ってどんどん可処分時間が減っているから、短い時間で見てもらえるものを展開して、ひたすら再生数を増やそうとしています。
編:ポイントはどこにあるのでしょうか。
🐱:マインド的な話でいえば僕も超ヘビーユーザーなので視聴者(ユーザー)が面白いと思うことと波長が合っているんだと思います。反対にテクニカルな話をすれば、ヒトにファンをつけるというよりは、やっていること自体に興味をもってもらおうと思っています。
編:フォーカスすべきはヒトではなくコトであると。
🐱:他のホール様の動画も仕事柄良く見るのですが「○○やってみた」っていう動画なのに「頑張る○○ちゃん」みたいに人にフォーカスを当ててしまうと、そのファン以外は面白くないと思うんです。だから僕らは「こういうことをやった結果こうなりました」というもので、僕らの要素ってほとんどないんですよね。
編:なるほど。たしかにXで有名なアイドル店員さんとかがYouTubeで結果を出せるかというと、必ずしもそうはなっていない。これはつまり、ヒトにフォーカスが当たってしまっているということですか。
🐱:ホール関係の先駆者である大内レイさんとかがその答えになるかと思います。一方、僕らは、パチ屋の裏研修さんみたいになんでもかんでもは喋れない。だから検証系の動画をやり続けてきたというわけです。
編:一方でコント系の動画もありますが、ネタをつくるのって難しくないですか。
🐱:ゼロイチというか、僕の思いつきをカッパーくんが良い具合に拡げてくれています。
編:お2人ともお笑いって好きですか。
🐱:そうなんですよ。だからそれがむしろ弊害になっちゃった部分もあって、お笑いって沈黙とか、間の取り方で生み出される面白さも含めてヒトを見にきていると思うんです。それを望んでくる人たちにとっては重要だけど、最初の1秒で面白くないと思われたらスワイプされる世界なので、動画は無駄な部分を削ぎ落としてどんどん尺を詰めて作成しています。
編:参考になるクリエイターでいうと誰になりますかね。
🐱:料理系のバヤシさんとか。
編:あー、なるほどイメージしやすい。
🐱:縦動画はここ1年くらいでどんどん参入が増えてきて、ちょっと再生率が悪かったり、頭の3秒の視聴選択が悪かったりすると一気に全体の視聴が下がります。だからカット割みたいなのはすごい意識して作っているんですよ。1秒でも微妙ないらない沈黙があるとすぐスワイプされます。ひたすらしゃべっているような動画にしたり。
編:動画における成功失敗って何が成否を分けるんでしょうか。
🐱:何を見た人に残したいのかですかね。僕も現場にいたので分かるのですが、パチンコホールさんって1から10まで全部伝えたくなるんですよ。でもそれをやると結局何も残らない動画になっちゃったりします。
編:言葉を重ねすぎた結果、何を伝えたいか伝わらなくなる。あるあるですね。
🐱:2時間くらい撮ってそれを1分にしたりすることもよくあります。
編:1時間59分は捨てることになるわけですもんね。
🐱:共感とか目に見えないものを見せているのかなと思っています。たまに店舗から「店の宣伝をしてほしい」と言われますけど、視聴者からすると、広告を見せられているようなものになってしまうので「お互い幸せになりませんよ」と言って全部断っていますね(笑)。
編:それがコンテンツを守るということなんですかね。
🐱:自画自賛ではないですが、X、TikTok、YouTubeで8万人くらいフォローいただいています。基本お金をかけずに8万人に何かを伝えられるプラットフォームって結構強いと思うんです。数値とかに表すのは難しいけどいろんな効果は生んでいると思います。だから各企業が動画やSNSに力を入れるのであれば、それをちゃんと評価できる人が社内にいるといいと思いますね。
編:さまざまな動画がバズって給料は上がりましたか。
🐱:評価は一番良いのをいただいています。
編:それは増えたってことでいいですか。
🐱:そうですね……。そうですね……。そうですね……。
🥒:いやもう真実語っちゃってるじゃん!
編:最後以外めっちゃいいお話だった!