お客様の≪遊技時間・投資金額・期待するもの≫-その2

2021.06.12 / コラム
前回のコラムでは、お客様の≪遊技時間・投資金額・期待するもの≫に対して、コト視点の価値提案となる(体験価値の提案)一つのコーナーとして『短時間でも楽しめるコーナー』について書きました。

特に4円パチンコと20円で、このコーナーを作るのがおすすめです。

短時間でも楽しめる要素としては、①初当りが引きやすい確率 ②投資金額に対するリターンが適度に期待できる ③比較的短時間で完結する など、“当り体験の実感&勝ち体験のイメージ”しやすい機種となります。

まずは当らなければ(当り体験の実感)「次こそは!」というリピート遊技の気持ちになりにくいので、ライトミドルや甘デジが適切です。

初当りから突破して高継続という機種の場合、ライトミドルや甘デジでも適度な期待値があるので、「まずは当たる体験が得られる⇒良い状態になったときの勝ちイメージが出来る」と思える機種(ワクワク感)が機種のファンになってもらう入口になります。

スロットの場合は、AタイプやA+RTでも『シンプル&短時間でも楽しめる&これさえ知っていれば安心』という合わせ技の訴求ができます。

また、6号機でも比較的初当り確率が軽く、当たると平均獲得枚数が5号機Aタイプ以上得られる機種も『短時間でも楽しめるコーナー』で訴求できます。

『短時間でも楽しめる』という表現の中には、いろんなパターンがあります。

一発逆転で大量出玉を獲得したい人であれば、1時間当たりの出玉スピードが速い機種であればミドルスペックでも意味づけは可能です。

スロットであれば、確率は重くても純増枚数が高く出玉スピードが速い機種も意味づけは可能です。
いろんなパターンがあるので、『短時間でも楽しめる』というコーナー訴求に加えて、そのコーナーの入口にポスターなどで「なぜならば、このような機種だから」という販促ポスターがあると、その内容の遊び方を好むお客様には価値あるものと感じられます。

先日、クライアント様から質問がありました。

「短時間でも楽しめるという訴求をすると、長時間遊びたい人を排除してしまうのではないか?」
というものです。

『長時間でも楽しめる』というコーナーをおすすめしないのではありません。

例えばパチンコのST機の場合、もしくは通常当り後に時短がついている機種などは、この体験価値提案よりも、『大当り終了後のドキドキが楽しめる』という点を訴求したほうが、機種の特徴としては価値を感じてくれる可能性が高まります。
この表現に関しては、現在もいろいろ工夫しながらコト視点(お客様の体験視点)のコーナー提案を継続して模索しています。

また、長時間遊技を希望するライトユーザーのお客様が機種を知るキッカケとしての『短時間でも楽しめる』提案なので、次のステップとしてお店の中で「どんな特徴の機種なのか」「どんなコーナーがあるのか」を店内で訴求することを目指します。

お店の中で“台とお客様をつなげる”という重要な取組みは、特にライトユーザー向けで実施することが鍵となり、少しでもレパートリーが増えてくると『機種の知識が高まっていく』ことになります。

来店回数の少ないライトユーザーのお客様を離反させ続けるのか、レパートリーが増えて時々の事情に合わせた楽しみ方で来店促進していくのか。

どんなコーナー作りをすると、お客様の興味関心が高められるかを考えるのは、スペックの変化と共に今後も継続した課題となります。







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