遊技機入れ替えがiスポーツに

2021.06.10 / コラム
遊技機入れ替えをiスポーツに! その長年の想いを結実させた「GENNOUカップ 第1回入替屋選手権」(主催:入替屋、主管:日本iスポーツ機構)が5月15日、東京・板橋区のP-SPACEで開催された。

その時の模様がこのほどYouTubeにアップされた。



これは遊技機の取付けのスピードと正確さを競うもので、取付けの英訳installの「i」の頭文字を取ってiスポーツと命名された。

大会参加にはiスポーツ健康アドバイザー資格認定が必須で、ホームページから10~15分で簡便に取得できる。今大会までに110名が取得し、その中から14名がプロGennerとしてトレーニングを重ね大会に参加した。

参加者は会社員、ホールスタッフ、設備工事業者、解体業者、エンジニア、クリエイター、と業種は様々でも大半が遊技機入れ替えの経験者だった。紅一点、女性の参加者もあったことは主催者にとっても有り難かった。

ルールは次の通り。
① パチンコ機を島から外す
② パチンコ機を台枠から外す
③ 台枠を固定する
④ 台枠を固定後、パチンコ機を設置して、電源を入れて閉める

今回は入れ替えのスピードだけでなく、傾斜角度の精度が減点対象となる。傾斜角は垂直0度が指定され、0.1度違うごとにペナルティとして5秒が加算される。

予選ラウンド7試合を行い、予選タイム上位の4選手が、準決勝・決勝のトーナメントへ進出。各選手が素早くパワフルな動きを披露し、赤コーナー青コーナー1対1での全10試合は白熱戦となった。

タイムが出た後も加算ペナルティ次第で逆転劇が起こり得るルールだけに、判定が下されるたびに各選手が一喜一憂した。

初代優勝者は2分03秒でみょんチッチ選手(34)が栄冠を勝ち取り、賞金20万円を手にした。この記録は男子プロGennerのiスポーツ公式最速記録に認定されたほか、アオイ選手の3分40秒が女子プロGennerの公式記録最速記録となった。

優勝を逃したが4位に入賞したササヤマン選手は、アルバイトで台入れ替えをやっている経験者。

「最初は付き合いで参加しました。下げ振りで傾斜など取ったこともなかったんで、『出たくない』というのが本音でした。練習会へ初参加した時のタイムが7分30秒。それが練習を重ねるうちに2分30秒にまで縮まり、賞金20万円が狙えると思ったら、本気で取り組むようになっていました。タイムが縮まるたびにスポーツと感じるようになりました」と次回の挑戦に燃えている。

第1回大会を終え、日本ⅰスポーツ機構は次のように意気込む。

「今回大会が開催された令和3年5月15日は、名実共にiスポーツが生まれた日と振り返っております。世の中にスポーツは無数にあり、オリンピック競技に認定されている種類だけでも400を超えると聞いております。その一つひとつに関わる選手にとって様々な競技会、試合は命で、日々の訓練結果と能力を競う集大成の場であります。遊技台取付けのスピードと正確さを競うiスポーツの醍醐味は、真に競技大会の開催にあります。遊技業界から生まれたiスポーツとしての認知度を固め、多くのホール企業の支持と参加を得るために社内体験会、社内競技会等をバックアップしてまいります」






オリジナルサイトで読む