在京キー局が接種会場でワクチン接種を済ませた高齢者に何がしたいかをインタビューした。
一番多かった答えが「旅行」「温泉」。「マスクを外したい」という意見も。
ずっと自宅に閉じこもった生活を強いられたわけだから、外へ出たいというのは納得する答えだ。コロナ前、クルーズ船の長旅は時間とおカネがたっぷりあるシルバー層に大人気だった。
ワクチン接種が進んでコロナが収束して来たら、以前のGo toキャンペーンとはまた違った形で、旅行業界は今までの反動から大爆発しそうな予感がする。

写真はイメージです。本文とは関係ありません
インタビューの中で少数意見ではあったが70代のおばあちゃんが「パチンコ」と答えた。
「1年間、家族から止められて打っていないわよ。この年だから感染したら死ぬでしょ。ワクチンを2回打ったら家族から打っていという許可も出ているので、この日を待っていました。パチンコを1年以上も打っていないからおカネが貯まってしかたないのよ。100万円以上は貯まっているので、思いっきりパチンコが打てるわ」と目を輝かせた。
パチンコ業界にとっては朗報である。
コロナでお年寄りの来店が全国的に減少しているわけだが、ワクチン接種が完了すれば、またホールに足を運んでくれる証である。
インタビューを進めていくうちに、パチンコへ行きたくてもテレビのインタビューでは恥ずかしくて言えない人もいることが分かってきた。
「放送では使わないでね」と前置きしてこう続けた。
「いつも行っていたパチンコ店がコロナで閉店したのよ。でも、仲間は近くの店に行っているはずだから、早く行って打ちたい。私たちが使ってあげないとおカネが回んないでしょ」
若いインタビュアーに逆にこう質問してきた。
「あなた知ってる? 1パチもあるのよ」
パチンコをやったことのないインタビュアーは何のことか分からなかった。
「パチンコ玉は1玉4円だけど、1円でも遊べるのよ。1円なら1000円で1000発も玉が出てくるのよ。4円なら4000円分が1000円で遊べるの。みんな1パチよ。私たちの時代は昔からパチンコを打っていたから、今の楽しみもパチンコよ」
団塊の世代はパチンコを一つのレジャーとして捉えていたことが分かる。
ワクチン接種が進むことはパチンコ業界にとっても明るい話題だ。