9都道府県で緊急事態宣言の延長があり、GDPの減少も続いている中では、余暇に割ける可処分所得も全体的に減少している可能性があります。
業界においても2019年対比で厳しい状況が続いていますが、コロナ終息後の新たなお店作りを目指し、皆様のお店で現状のお客様を離反させず、自店でファンを増やす取組みとして進めて欲しいと思います。
そもそも、コロナ禍とは関係なく年々ファンが減少していた状況を考えると、コロナ禍だからファンの離反は仕方がないというものではありません。
業界全体として、それぞれが関わる分野で進化していかないと、コロナ終息後もファンの減少は続きます。
現状の取組みを省みて、過ちを発見し、素直に受けいれて修正していくことが大切です。
ファンを増やすという取組みは、現状の数字を分析することでは見えてきません。
(来店していないお客様の嗜好や傾向を分析することはできません)
コアなファンだけでなく、ライトユーザーやビギナーの方々にも心を寄せて、そこから仮説を立て、前回までの“7つの『新』営業スタイル”などで取組み項目を見直しながら施策を進化させることが課題になります。
お店の数字を上げていくのは簡単なことではありませんが、やれる取組みを洗い出してチャレンジしてきたクライアント様や、『新』営業スタイルの取組みを実施したお店では、実際に意図したことで成果を生み出しているところもあります。
それらの取組みを更に具体的にするために、今回はもう一つの視点についてお伝えします。
もう一つの視点としては、
お客様の≪遊技時間・投資金額・期待するもの≫という視点です。
これは4円パチンコと20円スロットのファンを増やすことに重点を置いてお店に施策に反映させる視点になります。
また、“7つの『新』営業スタイル”の一つ目の【コト視点コーナー作り】で施策を考えるものになります。
お客様だけでなく、皆様も遊技をする際は「どれくらいの時間で」「いくらの投資で」「期待するものは○○」ということを考えると思います。
この視点は、食事をするときも同様のことを考えています。
お昼休憩の短時間であれば、「早くて安くて健康に良いもの」などを考えてお店を選ぶというものです。
重要な点は、『どんなお店で、どんな商品で、どんな金額か』を知っているから選べるという点です。
パチンコやスロットにおいては、≪時間=短・中・長≫≪投資=少・中・多≫≪期待=出玉の多少・当り体験・勝ち体験・気晴らし・・・・・≫で、それぞれのお客様が求めるコトを満たす対象の機種を知らなければ遊ぶことはできないということに置き換えられます。
私は業界人であり、パチンコスロット歴32年ですが、現在のミドルスペック機種は基本的に打ちません。
大昔は、CR花満開・CR黄門ちゃまなど、休みの日にオープンから夕方まで打ちに行っていましたが、現状は≪短時間(1時間)・投資(1万円以内)・期待(1セットの平均出玉)≫が基本です。
パチンコでは初当りを早く引いても、1時間以上は諸事情により滞在したくないので、サクッと遊んで、サクッと帰る遊び方になります。
例えば、私のような遊び方をする人がいた場合、「この遊び方が可能な機種は?」と思うのは当然で、機種を知らなければ来店動機にもなりません。
今回は、私の例でお伝えしましたが、お客様の事情を想像して、それを実現する機種のコト視点(どんな体験と価値があるのか)のコーナー提案から、機種が分かる状態という機種提案まで一貫する施策を考えるものになります。
皆様のお店で実施していないのであれば、まずは『短時間でも楽しめる』というコーナー提案から始めることをおすすめします。