競技パチンコにしたらやる気が出る

2021.05.24 / コラム
ライター稼業では食べられなくなっている人が多い。紙媒体そのものの発行部数減、休刊、廃刊などに伴い、仕事そのものが減っている。

加えて、雑誌社も売り上げが下がれば、コスト削減のために外注ライターの原稿料を下げることになる。ピーク時の3分の1ほど削られているケースも少なくない。

フリーライターだけではない。

全国紙の論説委員はテレビのコメンテーターとしても活躍している。55歳の誕生日を迎え、基本給が13万円も減額され、「朝から労働意欲が減退するなあ」と嘆き、月の小遣いが3万円から1万円に減らされたことをFacebookで告白している。

紙媒体の台所事情は新聞も雑誌も苦しいことが垣間見える。さらに、ネットニュースなどはAIが記事を書く時代で、ライターの存在そのものが脅かされている。

特にオールマイティーに何でもこなせるライターは、重宝がられそうだが、知識も浅いので逆に仕事を失うケースが増えている。これからは専門性の高いその分野ならライターも活路が見いだせる、とばかりに、介護業界の勉強を含めて介護関係の会社に就職した。

高齢化社会で介護の需要は増すばかりで、介護の本を出せば売れる、と読んだ。

あるデイサービス施設にレクリエーションの一環でパチンコ4台を設置していた。

すると家族から「ギャンブル機を置かないで」と苦情が入るようになった。その声を受け撤去すると、デイサービスで久しぶりにパチンコを打ったお年寄りの中には、実際に1パチを打つためにホールに行くようになった人も現れた。

今度は「おカネを使うようになったので、また設置して欲しい」と言う始末。

施設のオーナーは自宅の庭にプレハブ小屋を建て、その中にパチンコ4台を設置して自由に遊んでもらうようにした。

パチンコ好きがそこに集うようになったが、コロナ禍でクラスターを防止するために1人だけの予約制に切り替えた。

「1人で遊んでつまらない。行く気がしない」と1人も来なくなった。

パチンコは1人遊びだが、仲間がいないと楽しくない。

そこで出玉を競うパチンコ大会を企画したところ参加者が殺到した。週1回のトーナメントで月間の出玉を競う。

1人でやるにしても、競技パチンコにしたらやる気が出た、という話である。

ここにパチンコ活性化のヒントが隠されているのかも知れない。これを後は業界がどう料理するかだ。










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