第32回 ツイッター上にいるプチ有名人たちに聞く
雑誌や動画などの媒体に所属していないただのアルバイトスタッフに、数千人のフォロワーがつく時代になってきた。ツイッター上でわざわざ本人が語らなそうなことを、第三者であるPiDEAが根掘り葉ほりする。
アラジン白河店の看板娘 のんのんさん
アラジン坂下店の店長 てんちょさん
PiDEA編集部(以下略編):今回は福島県のホール、アラジン白河店の看板娘「のんのん」さんと、アラジン坂下店の店長さんとZoomをつないでおります。
のんのん(以下略の):はい! のんのんです! よろしくお願いしますっ!!
編:ありがとうございます!(笑)これ、誌面では伝わらないかもしれないですが、ものすごい勢いでした! そんな元気な「看板娘」が生まれた経緯が知りたいです。
てんちょ(以下略て):もともと当社ではSNSがあまり普及していなくて、店長としてSNSをしているのはほぼ私1人という状態でした。そんな中で、業界ではアイドル店員が一般的になりつつあって、タイムラインにも流れてきます。ただ、福島県ではほぼ見かけませんでした。
だからこそチャンスだと思いましたし、初の試みにチャレンジしてみたいと思いました。なんでも「最初はチャンス」だと思っている人間なので(笑)。それで、看板娘をやってくれる子を1年半くらい探していたんです。そしたら去年、のんのんが入社してくれました。
普段のホール業務を見ていても「元気な」「明るい」感じで、SNSにも親しんでいるとのことなので、「看板娘をやってみない?」と声をかけさせていただきました。
の:最初はえ!? 私で…、いいんですか!? って感じでした。(笑) 「看板娘」っていうのが初めての挑戦だったので、手探りなところもありましたけど、店長や店舗のスタッフにもサポートをいただけて、今は日々頑張ろう!って感じです。
編:目標とするアイドル店員っていたりするんですか?
て:やっぱり、理想となると「あんこちゃん」ですかね。そうだよね?
の:目指せ、あんこちゃん!!
て:やっぱり凄いですよね。一度、のんのんが始動するくらいの時に、「あんこちゃんみたいにうちでもアイドル店員をやりたいんだ」という風なツイートをしたんです。そうしたら、本人からリプをもらえて。個人としても嬉しくて、励みになりました(笑)。
編:フォロワーも順調に伸びています。どういう風な戦略で普段Twitterをやっていらっしゃるんでしょうか?
の:「素」を出すようにしています。
編:のんのんさんの「素」っていうのはどういったキャラなんでしょう?
の:そうですねえ…、うーん…、Twitterでも言っている通り、お酒が、大好き…。(笑)
て:よくストロングゼロと一緒に写った写真をあげていますね。
の:あと料理も得意です!
て:コゲているやつね。
の:昔からなんですけど、私パンをトースターで焼くと、全部焦がしちゃうんですよ(泣)。
編:今Twitterアカウントを確認してみたのですが、帰宅即喫煙→料理をすると見せかけてストロング缶開封という凄まじい帰宅ルーティーン動画が出てきました。これも「素」ということなんですね。
て:面接担当は私だったんですが、その時はすごい清潔感あふれる子でしたよ。こういう感じの子ではないと思っていたんですが(笑)。
編:今少し話しただけでの感想になってしまうんですが、お二方の間にはいい空気感ができているのではないかと感じます。実際のところ、お互いのことをどう思っているんですか?
の:店長の夢、やりたいことを一緒にやっている途中で、その中で、今私が新しい道に立っているじゃないですか。……で、店長がサポートしてくれるからこそ自分が道を切り開いていける。 店長がこう言ってるなら、じゃあウチも一緒にこう行こう!みたいな。お互いを支え合っていける? 関係? みたいな感じですか。
て:恋人か、それ! 僕、結婚しているんで(笑)。
の:たしかに(笑)。言葉って難しいですね。でも、生意気な言い方になっちゃうのかもしれないんですけど、夢を築いていきたい店長を、支えていきたい。
編:信頼関係が伝わってきて、こちらまで嬉しい気分になります。てんちょさんもやはり嬉しいものですか?
て:当社としても前例のない取り組みで、まったく道がない中でチャレンジしてくれていることを考えると、やっぱり嬉しいですね。 ただ、これは本人にも伝えていることなのですが、あまりプレッシャーに感じることなく、自然体でやって欲しいなと思っています。
会社の可能性を広げつつ、のんのん自身にとっても新たな可能性が広がる。そういう「アイドル店員」を一緒にやれているのが嬉しいです。貴重な宝だと思っています。
編:お互いのことをサポートしていて、モチベーションを高め合う理想の信頼関係に感動しています。……そこに悲報が、4月から、なんとてんちょさんは少し距離の離れた「坂下店」へ異動されているとか。
の:毎日泣いてますよ寂しくて。……でもウチはウチ!(笑)。
て:もう少し同じ現場でやりたかったというのはありますけど、自分とのんのんと、あともうひとり主任と3名のグループラインも元々ありますので、今後も助け合いながらサポートしていきます。
の:Twitterでもリプで絡んでくれるので、安心感がある!
取材を終えて……
本当はてんちょさんのアカウントにあった「鹿島サポ」の4文字に惹かれてJリーグトークをするつもり(編集部トウヤマは札幌サポーター)で取材を申し込んだところ、「うちの看板娘を同席させてもいいでしょうか」とのてんちょさんのアシストにより、お二方の掛け合いを聞いているだけで癒される素敵な取材に。のんのんさんは、ハツラツとしたいいキャラをしていて、アイドル店員界の期待の新星です!