皆さま、ご無沙汰しております。
前回の寄稿から丸4ヶ月になります。
続きを書こうと思いましたら、いろいろな事が起きまして。私は元気だったのですが、母が生死をさまよい、生還したり。幸い、私の近い周辺には新型コロナに感染したものはおりません。
しかし、ひしひしと感染が忍び寄っているのを肌で感じております。
親族が濃厚接触者に認定されたり(幸い陰性)、顧客さまの家族が陽性だったり。
さて、前回書きました50年以上地域一番店だったC店の話を続けます。
12月の調整の失敗から、1月は思い切りお客様を飛ばしてしまいました。
その惨状を当時営業1号さんに動画で見てもらいましたが、平日ピーク時間に1コースにお客様は5人くらい。甘バラエティのコーナーには2人なんて日も。
定点観測していると、12月は思い切り抜いてしまったことが分かります。
本当の抜いた原因は分かりませんが、一時期売却の噂もありました。
その後、1月後半から、慌てて開けましたが、中々戻りは鈍いかったですね。
現在も、頭数から推測すると、平常時対比で、平日は5割前後、土日は7割くらいしか売り上げが上がってないようです。
この時期は、学生アルバイトを夜のシフトに大量採用するのが当たり前ですが、現在は全シフト、正社員だけで間に合っています。
長年地域一番店だったからでしょうか、苦戦したことがない為か、コロナ禍での営業方針がズレている様子です。
つまり長年地域一番店だと、お客様の減少に対応しきれない、そのノウハウが弱いと言う事です。
一駅隣の有力ホールは、業界平均以上に集客が出来ていて(通常時対比でパチンコ9割以上、スロット8割)、Cホールの常連も流れて来ています。
このホール、一生懸命頑張ってますが、今回の緊急事態宣言で稼働が急降下。同時に、GW中は締めてましたから、この先お客様は飛ぶと思います。
昔は、3日間で飛ばしたお客様は1週間しないと戻らない、1週間で飛ばしたお客様は3週間しないと戻らない、と言われておりましたが、C店を見ていると、3週間で飛ばしたお客様は戻ってきておりません。コロナ禍ですから尚更戻りませんよね。
つまり、今までの経験は全く役に立たないのです。
お客様の立場の読者さまに分かりやすくお知らせすると、ホール業は、稼働が悪いホールの方が、稼働が良いホールより、利益が上がっているケースがあるんですね。
お客様が少ない方が、利益が上がっているなんて、他の商売では考えられませんよね。
そんな商売なんですよ、ホールは。
絶妙なバランス感覚を持ち合わせている店長やコンサルがコロナ禍の中、成績を維持しているわけです。
関東のあるチェーンですが、郊外店や駅前店、また、ひ弱な店舗の成績を上げたなど、オールマイティな経験をした店長や本部長がいるので、稼働の戻りは平均以上です。
このホールも、過去の経験値以外にコロナ禍を加味した戦略を立てながら営業中です。
コロナ禍では、過去と同じ調整は命取りです。
京王線駅前にあるホールは、致命的な4円戦略のミスを犯していて、1円専門店へまっしぐらです。
このホールの社長さんは、3代目なのですが、社員から影で「딸기(タルギ)」(日本語で苺)とか、ボンボンと呼ばれていて、厳しいホール経営を知らないようです。
コロナ禍でのA調整B調整は、戦略を明確にしないと、飛ばしたお客様は、中々戻りませんよね。
日本からコロナの心配がなくなり、雇用が回復すれば、ホールは必ず復活しますから、それまでの戦略を十分練り生き抜いて下さい。
つづく