ホールの喫煙所で3名のクラスターが発生?

2021.05.08 / コラム
ホールはタバコの煙対策として空調設備・換気性能が商業施設の中でも群を抜いて高いので「クラスターが発生しない」と胸を張ってきた。

ところが、問題は喫煙所である。狭い喫煙所に複数人が入ってタバコを吸うことにクラスターは発生しないのか、と懸念されていた。

ネットで「喫煙所・クラスター」で検索してみると、意外に当該記事のヒット数は少ない中、5月2日付の岐阜新聞に以下の記事が掲載されていた。

岐阜県と岐阜市は2日、県内13市町などで計60人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。新たに2件のクラスター(感染者集団)を確認したほか、6件のクラスターが拡大した。新たなクラスターは、瑞穂市の職場で6人の感染を確認。感染者は職場の喫煙所を利用していた人たちという


また、大阪市民からは市が運営する喫煙所に対して次の声が寄せられた。

大阪市の運営する喫煙所は、コロナの懸念のため一旦閉鎖されましたが、早々と再開されました。

「コロナ。職場の喫煙所でも感染拡大か。クラスター分析から指摘」などと専門家なども指摘しています。

どのような基準で使用を再開されたのでしょうか。
マスクなしでの密な状態にしか見えません。
1日に何度も利用すれば感染経路は不明になります。
安全だと思っておられますか?
前を通るたびに心配になります。

これに対して大阪市はこう回答している。

喫煙場所6か所につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不特定多数の人が密集しやすい環境を避ける観点から、令和2年4月14日(火曜日)から閉鎖しておりましたが、緊急事態宣言の解除及びその後の感染者数の推移等を踏まえ、令和2年6月1日から再開しました。

喫煙場所の再開にあたりましては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため「混雑時の利用は避けましょう」「喫煙所内での会話は控えましょう」「他の人と1メートル程度距離を取りましょう」「喫煙所内の滞在時間を短くしましょう」との文書を喫煙場所に掲示し、注意喚起しています。今後とも、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、感染者数の推移等を注視し、緊急事態宣言の発出などといった事態が生じました場合は、閉鎖も含め必要な対応を検討してまいります。

これは質問した時期が昨年の12月のことだった。再び緊急事態宣言が発出されている現在は再び閉鎖されているものと思われる。

で、パチンコ業界に話を戻すと、ある情報筋から某ホールの喫煙所で3名のクラスターが発生した、という。保健所の追跡調査で、共通点がホールの喫煙所だった。クラスター認定にホールオーナーは反発している、という。当該地域の業界関係者複数に尋ねてみたが、みな一様に「初耳」だった。

ホールと切っても切り離せない喫煙所問題、貴店は如何に?

とりあえず、対策としては喫煙所はお一人様利用にするしかない。






オリジナルサイトで読む