7つの『新』営業スタイル-(その2)

2021.04.24 / コラム
前回は≪1.コト視点のコーナー作り≫について書きました。

基本的なレートによるコーナー分け、ミドル・ライトミドル・甘という分類のコーナー分けに加えて、「どんな特徴の機種で、どんな体験価値があるのか?」を伝えるコーナー作りです。

興味関心を高めるためのコーナー作りになります。

料理に関しても、忙しいお母さん方に対して「短時間でおいしく出来るレシピ」というコト視点の提案は興味関心が高まります。

そのような提案方法を工夫してファンを増やす第一段階となります。

今回は≪2.台が分かるを実現する≫というもので、お客様がコーナーに対して興味関心を持ってくれたあとに、どんな台か分かる(どうなれば勝てるのか)をイメージできる訴求になります。(7つの『新』営業スタイルは下記にまとめてあります)

簡単に説明すれば、台上POPの工夫です。
このコラムをお読みの皆様には繰り返しお伝えしていますが、基本的には台上POPを『大当りフロー』にするというものです。

JAPaN×CFYコラボセミナーでもお伝えしましたが、約6年ほど前にホール様と作成を始めたものです。
(現在は、(株)CFY様の『フダポス』という販促物のダウンロードサイトで入手できる仕組みを構築しています。)

パチンコ大当りフローPOPの特徴は、通常時からどのようにしてRUSH(継続時)になり、どのように継続していくかをシンプルにフローで説明しています。

重要なポイントは、「どんな当たり方で継続するのか?」というお客様にとっての勝ちにつながる情報です。
スロット大当りフローPOPの特徴は、通常時からCZを経由してATやBBに向かう流れをフローにしています。
スロットに関しては、大当りフローPOPよりも「通常時の打ち方」「特賞時の打ち方」のみを伝えるPOPもAタイプなどでは有効です。

先日、某県の店舗視察に行きました。

地域によって販促物の傾向はありますが、パチンコの台上POPがほとんど『機種名・初当りの突入率』しか書かれていないものばかりでビックリしました。

もちろん、法人様毎に力を入れている装飾やコーナー作りの差はありますが、あまり台上POPの重要性を感じていないので、非常に勿体ないと感じました。

そもそも、大当りフローPOPにして効果があるのか?という疑問があるかもしれませんが、実際には『お客様もフローPOPの見方が分かれば、他の機種も分かる』という結果が生み出せています。

やらなければこのような結果は0ですが、やることによって自分で機種を探せるお客様が生み出せます。
参加人口が減少し続けているのは、外部環境の影響だけでなく、内部環境として『好きな機種が無くなった=好きな機種が見つけられなかった』ということが通常から起こっています。

当然ですが、ハマっているものがあれば熱くなれますが、ハマっていなければお店に行く動機は薄れていきます。

パチンコもスロットも、お客様からしたら簡単な遊びではなく、既に何年も前から「複雑で難しい機種が増えた」という、好ましくない体験価値(マイナスの価値)の機種だらけです。

規制の中で機種開発の工夫をしているのは理解できますが、エンドユーザーを楽しませられなければ参加人口は更に減少し、必要のない業界になってしまいます。

お店も複雑な機種という認識でお客様に訴求することと、業界に関わる企業もエンドユーザーに心を寄せた取組みとして、新営業スタイルを見直す必要性を感じています。

次回は≪3.接客スタッフ⇒営業スタッフ≫についてとなります。






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