直近で、パチンコをやったことが無い若者(3人)に2つの質問する機会がありました。
①「パチンコ店はどんな遊びが出来るか知っているか?」
②「行ってみたいと思うか?」
という内容の質問です。
一つ目の質問に対して、3人とも表現は異なりますが「玉やコインが増えれば稼げる」ということを知っていました。
また、二つ目の質問に対して、「機会があれば行ってみたい」と言っていました。
お店の中がどんな感じなのかという興味関心もありますが、特に①が行ってみたい強い動機になっていたのですが、②の「機会があれば」に対して更に質問をしたところ、3人とも「さすがに1人では行けないので、友達と行く機会があれば」とのことでした。
この質問とたった3人の話が全てではありませんが、どんな場所か知っていて、興味があるのにファン化できていない現状の業界全体の取組みは、ホール様だけでなく機械の複雑化も含めて見直していく必要があると危機感を感じています。
7つの『新』営業スタイルは下記の内容です。
【7つの『新』営業スタイル】
1.コト視点のコーナー作り
⇒自分の好みに合いそうなタイプをせる
2.台が分かるを実現する
⇒タイプが分かった後に、どうなれば勝てるのかイメージできる
3.接客スタッフ⇒営業スタッフ
⇒スタッフが自分の好みを探すサポートをしてくれる
4.ストック系機種作り
⇒新台以外にも、自分の好みの機種レパートリーが増える
5.ビギナー視点の活動強化
⇒ビギナーの友人を連れてきたときに、おすすめできるコーナーがある(ビギナーの人が楽しめる体験価値がある)
6.ライトユーザー視点の活動強化
⇒たまにしか遊ばない人でも自分に合いそうな機種がいつでも探せる
7.効率と非効率の融合
⇒多種多様なニーズや顧客層をサポートする
そこで、前回は【7つの『新』営業スタイル】について、『①“台とお客様のつながり”というものが失われれば自然と離反してしまう』『②好きな機種が見つけられなければファン増加につながらない』という目的をお伝えしました。
今回から7つを一つずつ簡単に説明していきます。
(その1)『コト視点のコーナー作り』です。
この目的は、「自分の好みに合いそうなタイプを探せる」というものです。
ここでは好きな機種までは探せませんが、その前の段階の「いろんな嗜好がある中で、お客様の興味が湧く」ということを実現させるものです。
興味関心は、コト視点のコーナー作りだけではなく、“新台・人気の台・話題になっている第・・・・”など、それ以外でも実現できますが、上記も含めた≪コト視点(お客様が得られる体験と価値)≫の価値提案をコーナーで訴求するものです。
『お客様が好みの機種タイプを探せるコーナー作り』を、どんな表現で訴求するかが課題です。
射幸性を煽る言葉や訴求にならないよう工夫が必要ですが、これまで実施してきて興味関心を持ってもらうには必須の内容です。
もちろん、いろんなコト視点のコーナー提案をしてきて、不発に終わったものもありますが、効果が高かった訴求も多々あります。
直近だと、コラムでも紹介した『短時間でも楽しめるコーナー』という、短時間で勝負が出来るという体験と価値(コト視点の価値)提案です。
これはパチンコでもスロットでも有効です。
過去の16Rで2400発の出玉がある機種は、『しっかりラウンドコーナー』という訴求の効果があったりと、さまざまなスペックがお客様にとってどんな体験と価値が得られそうかという提案方法になります。
これらは、最近の話ではなく、約6年前からの取組みなので、その時々でコーナー作りの提案内容は異なります。
まずは、興味関心が湧くということへの取組みですが、この取組みだけでは実際に稼働が上がる成果は出しにくく、次回お伝えする『台が分かるを実現する』というものがセットで取組むことが大切です。