パチンコ鬼滅の刃の現実度は?

2021.04.14 / コラム
すっかり社会現象になった鬼滅の刃は劇場版の観客動員数は3月末現在累計で2830万人、興行収入は390億円、と日本の興行記録を更新中だ。

なぜ、子供から大人までここまで夢中になれるのか? 人気の理由をTHE OWNER 編集部が次のように解説する。

「死」と向き合うストーリー

少年漫画のヒット作に共通している点としては「友情」「努力」「家族」「恋愛」「勝負」などが挙げられ、鬼滅の刃でもストーリーの随所にこうした要素が盛り込まれている。ただ、このような要素を盛り込んでいるマンガはほかにあるにも関わらず、鬼滅の刃はなぜここまで際立った人気ぶりとなったのか。

鬼滅の刃がほかの作品と異なる点は、「死」に向き合うシーンが非常に多いことだ。ストーリーにおいて重要な役割を果たすキャラクターが次々と死んでいき、生きる価値を読者に考えさせる。キャラクターの死を含め、緊張と緩和が目まぐるしく繰り返されることも、読者をどっぷり鬼滅の刃の世界観にのめり込ませることにつながっている。

幅広い年齢層でファンを獲得

鬼滅の刃の累計1億部という数字は、特定の層に支持されるだけでは達成できない数字だ。鬼滅の刃は若者から大人まで、年齢や性別を超えて支持されている。その理由としては、多くの層が共感できる家族愛や兄姉愛などがストーリーに盛り込まれているからだと言われている。

また、鬼退治という分かりやすいストーリーの中で奥深い心理描写がなされている点も、子供だけではなく大人を惹き付ける理由となっている。

アニメ放送前に映画館で先行上映

鬼滅の刃をマーケティング的な観点で分析すると、アニメ化などの際に過去に例がない試みが行われている点にも気づく。
鬼滅の刃はアニメ化の際、テレビ放送前の2019年3月に映画館で第1〜5話の特別版が先行上映された。2週間の限定公開だったが、この試みが話題を呼び、FacebookやTwitterなどのSNSなどを通じて鬼滅の刃のアニメ化の情報が広がった。

昨年12月15日、「鬼滅の刃で新規客の開拓を」というタイトルで元店長が「メーカーには、札束を積んででも版権確保に奔走してもらいたいものです。パチンコ「鬼滅の刃」が発売されたら、パチンコ初心者の来店が激増しそうな気がしますよね」と提言しているように、是非ともこれは実現してもらいたい。

これまでの版権との違いは小学生の男の子や女の子がファンであるということ。今すぐに版権になることは無理としても、それが5年後でも10年後でもいい。ブームが去れば版権も許諾される可能性はある。

今の小学生がパチンコが打てる年になった時にパチンコ「鬼滅の刃」がリリースされたら、懐かしさからパチンコを打ってみようと思うことで、新規開拓の起爆剤になることに期待したい。

ま、メーカーなら当然、版権獲得には動いているものと思われる。







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