巨大化する筐体競争にこれで歯止めはかかるか?

2021.03.25 / コラム
パチンコ筐体の巨大化が問題視されるようになったのは2017年のことだった。各社のバカデカ筐体競争が勃発したことで色々なところで問題が生じるようになった。

データが見づらくなった、呼び出しランプが押しづらくなった、と客の利便性を削いだり、巨大化に伴い重量も昔の20キロから60キロまで肥大化した。こうなると1人では運べないので作業員も2人がかりとなる。

この筐体の巨大化はホールもユーザーからも批判があるのに、一向に収まる気配がない。

「大型化の反響もなくなっていることは確かで、ホールさんからはお叱りの声も頂きます。それでも最終的には買ってくれる。枠を作る部材メーカーに大量発注しているので、メーカーも止めるに止められない事情があります」(遊技機メーカー営業マン)

全日遊連もこのパチンコ筐体の問題は、以前から日工組に申し入れていたようだが、改めてホールの率直で忌憚のない意見を取りまとめて、再度巨大化に歯止めをかけるように要望することになったようだ。

この要望についてホール関係者と思われる大空太郎@さんがTwitterで建設的な意見を募集した。

この中でパチンコ島の大工さんの意見が専門家の見地なので参考になる。

「遊技機の大型化に伴い下記に意見を述べさせていただきます。 1、遊技機の開閉がしづらくなっている(重量が増しているのにヒンジ部分が増強されておらず、すぐに曲がるため) 2、我々大工はともかく店員さんへの負担が大きくなっている 3、島への負担により、遊戯客への遊技機の落下が懸念される(もちろん入換作業時に確実に落下しないよう施工しています) 4、遊技機付属の装飾が大型化に伴って脆弱なことが散見される(ルパンのスピーカー、シンフォギア2のサイドユニット等)最も困っているのは1番の開閉が正常に行えなくなることです。(正確には正常に開閉出来なくなるのが遊技機の大型化、重量増加により早まっている) 要は台枠自体の寿命を縮めてしまっていることにあります。 それにより1番被害が及ぶのがパチンコホールであり、遊戯客にあると考えております。長くなりましたが、結論遊技機の大型化は遊戯客のためにもパチンコホールのためにもなっていない。 むしろ害が多いと考えております。 出玉規制が厳しい中、演出面で遊戯客を楽しませるメーカーの工夫というのはもちろん分かりますが限度があるかと」

一方、日報のコメンテーターはユーザーが多いので、この巨大筐体については実に辛辣な意見で本音が炸裂する。

「中身スカスカの焼き直し台に見向きもしないおもちゃを取り付け数十万・・・。首が凝ってるエイリアンボタン、不気味な提灯、頭が半分になったり合体したりする人、パタパタ動くサイド液晶、おもちゃが無かったら多少安くてその分回せるんちゃうの?で?一番稼働がいいのがおもちゃなしの源さん?メーカーってどう思ってんの??おもちゃの出来が悪いからこけたと思ってるの???」

ヒットする機械は巨大な筐体に頼る必要はない、ということだ。

おもちゃ呼ばわりされてまで続けることに価値はあるのだろうか?






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