ビギナー向けのコーナー作り―その2

2021.03.21 / コラム
先日、クライアント様の会議でビギナー向けの取組みについて話し合いをしました。

どんな機種がいいか?

どんな表現で認知してもらうか?

行うことによるデメリットは無いか?

この取組によってどれくらいの成果が上がるかは、現状の粗利を大幅に高めるものは期待できなくても、現状は実施していないので『0⇒1』を試してみるということで前向きな話し合いになりました。

機種に関してはいろんな意見が出てきました。

30年以上前を知っている人は、「はじめはハネモノから入って、そのあとセブン機や一発台などを打って行った」「どうなれば玉が増えるかすぐに分かるから遊技のワクワクが感じられた」という意見がありました。

確かに、何がなんだか分からないと、Vに入れ!という熱い気持ちにもなりません。
ビギナーでも当りのプロセスやゲーム性が分かることで、楽しさを感じます。

若い方の意見は、「初代の北斗の拳で、最初はよくわからなかったけど、打っているうちに連荘して、他の人が沢山出しているのを見てアツくなった」というものです。

連荘して勝つ体験がビギナーズラックとして得られると、そこから楽しさを感じるというのも事実です。

しかし、ビギナー向けの取組みで、この勝つ体験はお店が努力は出来てもコントロールできないので、射幸性が高めの機種はハードルが高いと言えます。

他にも、いきなり一発台から始めた人もいたり、若い人はスロットがキッカケになった人が多いようでした。
いずれにしても、会議の場にいた人は『先輩や友人に連れて行ってもらった』というのが初めのキッカケです。
私の場合も社会人になって先輩や同僚と行ったのが初めてでした。(子供の頃に父親につれていかれたのは本格的なものではないので)

ビギナーの方が誰かと来店しても、そもそもどんな取組みをしているか知らないので、ビギナー向けのコーナー作りをしていても探すことができません。

よって、一緒に行く既存ユーザーのお客様が「初心者が打つと楽しめる」という機種を準備するのと、それを普段から伝えておく販促が必要になります。

販促に関しては、『ビギナー向け』という表現にすると、一般ユーザーが打たないデメリットを感じたので、『シンプルで分かりやすい』『初当りの軽さ』などを工夫して表現する方向が良いのではないかという感じです。(いろいろ案は出ています)

さて、課題の機種ですが、紆余曲折の議論の結果、低貸コーナーで『パチンコは甘海や突破型でないもの、突破型でも初当りが軽いもの』『スロットに関しては6号機Aタイプ、6号機の初当りの軽いAタイプ、目押しが簡単なAタイプ』という方向です。

パチンコもスロットも、当り体験と当りのプロセスが分かるものをキッカケにしてみようという考えです。

この取組みは、ビギナーの方が来店する機会が少ないので効果測定は時間がかかると思いますが、『0⇒1』の取組みとしての実施です。

上記の機種は既存ユーザーも遊技するので新たな投資は販促だけです。

ファンが増えるのは、遊びに行くお店での体験価値の結果なので、チャレンジしなければ分かりません。
想像して創造するからこそ、好ましい結果につながっていきます。








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