地域一番店でも始まったベニヤ板営業

2021.03.12 / コラム
質実剛健。無駄を排するのがウイズコロナ時代とも言える1枚の写真がある。これを掲載するとすぐにホールが特定できてしまうために、残念ながら写真は掲載はできない。

言葉で説明するなら、高稼働を誇る地域一番店が今年の2月に初めて“ベニヤ板”営業を慣行した。

店舗関係者曰く「中古で5万円ほどで買える台がなかったので、無理して入れる必要がなかった」との判断らしい。

地域一番店ともなると見栄えを考えるものだが、そんな悠長なことを言っている時代でもない、ということだ。

どうせ満台になることもないので、「いい新台が出るまでじっくり待つ」ということだ。

ホールの集客手段と言えば、昔も今も新台入れ替えが、ホールも新台というだけでは集客効果がないことにやっと気づいた、という表れだろう。

ここで長文になるが、新台入れ替えに否定的なユーザーの声を紹介する。

「新台が集客効果あるって本当なの?

オレが行く店は新台入ってもいつもいる常連がいつも打ってる台の代わりに打ってるだけで、別にいつも来ない人が来てる感じはしないんだけどなあ。

ビッグタイトルの時はあまり見かけない人がならんでたりするけど、それも最近では少なくなった気がする。別に中古で良いんだと思うんだけどなあ。

常連のおっちゃんおばちゃんにとっては、その店に初めて入る台はなんでも新台だと思うんだけど、2~3万で買える台でも面白いのいっぱいあると思う。

そういうの入れて一週間くらい赤字で玉出せば、その台の面白さはしっかり伝わってお客さん付いたりとかしないのかな?

40万もする台買ってガチガチに締めて打たせても、そんなクソ回らない台打たされたら普通つまらんと感じるよ。

たいていの客は回らないからつまらんと感じるより、単にその台がつまらんと感じるはず。みんなが一回ずつしか打ってくれない台に高い金を払う。

効率悪すぎだと思う。

新台なんて別に打ちたくもないオレのような客にとっては、新台になんか予算掛けるよりもっと他で頑張ってくれと心底思う。

新装にしか来ない客を呼ぶ為に、新台打たない客からも新装費用を回収するってなんかすごいチグハグに思える」

以上

ユーザーだって新台回収負担は自分たちに降りかかってくることぐらい分かっている。

話題の新台を地域性を無視しても買え、買えと言うコンサルがいる一方で、機械に頼らないコンサルもいる。

サポートに入って1~2カ月で黒字化を図るには、

①無駄な機械代を抑える

②稼働を上げる努力(社員の意識改革)

この2つを徹底するだけでも効果が上がる、という。

「結局はよく吟味もしないで、新台だから、競合店も入れるから、という理由で機械を買い続ける。新台効果も1週間も持たずに、機械代の支払手形だけが残る。無駄な機械を買わないようにすると、持ち越し手形が減ってくる。5~6カ月も経つと手形の支払いが確実に減っていることに気づく。無駄な機械を買わないで集客するにはどうすればいいか、頭を使うようになる」(新台に頼らないコンサル)

コロナ禍は機械営業に頼らない知恵を出すための試練を業界に与えようとしている。





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