等価が全国的に主流になると、等価の釘では勝つときは大勝ちするが、負ける時も大負けする。等価ではおカネが続かなくなった客が続出し、客離れを止めるために1パチ営業が始まった。
機械代、設備費、建築費、人件費を含めパチンコ業界には他業界よりも割高の業界価格がある。それは4パチで儲かっていた時代に生まれたものだが、1パチが主流で売り上げ、粗利も落ち込んでいる今は、業界価格が足かせとなり経営を圧迫している。
1パチ主体の営業でダイナムは突き進むが、それは徹底したローコスト体質が確立されているからだが、4パチを守れなかったことが、業界が衰退する一因だ。
パチンコ業界が復活するには何よりも4パチが復活することがカギになる。
加えて、若者がパチンコに興味を持ってもらうことが一番重要なことになってくる。
若者はパチンコ=ギャンブルのイメージを持っている。今の若者はギャンブルに興味を示さない。まず、ギャンブルイメージとパチンコを打つことが「ダサい」と思われているところからの脱却を図らなければならない。
若者に対してパチンコをすることが「カッコいい」と惹きつける魅力的な遊技機と、ホールに足を運びたくなる仕掛けが必要になる。
そのためには遊技機メーカーとホールの両方の改革が大前提だ。
今は業界に逆風が吹いているのでメーカーにしろ、ホールも安く買える。それを若者のカリスマたちが次世代のパチンコ店の姿を作り上げていく。
4円で打つ魅力を作り上げる。高収益モデルの店舗を成功させ、それをフランチャイズ展開していく。成功事例を他店も真似ることでパチンコのイメージも変わっていく。
ちょっと話は横道にそれるが、世界の自動車メーカーは電気自動車に舵を切った。
その原因はトヨタのプリウスにあった。
プリウスはハイブリッドエンジンで環境に優しい車ということで、発売当時は環境問題に関心があるハリウッドの映画スターなどもこぞってプリウスに乗り換えた。
世の中の趨勢はハイブリッドに向かうかと思われたが、ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせる技術は、とても高度な技術で、他メーカーの追従を許さなかった。
ハイブリッド技術で、さらにトヨタが世界シェアを奪って行くものと思われた。
トヨタのライバル車である海外メーカーが、ハイブリッドが難しすぎて、匙を投げた結果、構造が簡単な電気自動車に走った。
一気に世界の趨勢はハイブリッドから電気自動車へ取って代わられてしまった。
トヨタがハイブリッドの特許技術をもっと早く公開して各メーカーが自由に使えるようにしていたら、世界はハイブリッドが主流になっていた。
閑話休題
パチンコも若者がカッコいいと思うような遊技機の中身からホールのスタイルまで一新することができたら、復活することも夢ではない。
その際、ギャンブルではなく遊技に戻っている。
