パチンコアイデアに困ったらテレ東に頼ろう

2021.02.24 / コラム
日本テレビは今年4月から、3つの情報・報道番組のMCを変更する。朝の情報番組「ZIP!」の総合司会・桝太一アナ、「スッキリ」のMC・水卜麻美アナ、日曜夕方の報道番組「真相報道バンキシャ!」メーンキャスター・福澤朗が3月いっぱいで卒業する。 スッキリではお笑い芸人の近藤春奈も卒業する。

4月からは、「ZIP!」に水卜アナ、「スッキリ」に岩田絵里奈アナ、「真相報道 バンキシャ!」に桝アナが就任する。

卒業と言う言葉は体裁がいいが、フリーアナの福澤朗と近藤春奈はギャラが高いので、リストラと見る方が正解だ。

固定給の局アナを使わなければならないぐらいテレビ局の台所事情は、広告収入が激減して逼迫している。

スポンサーもコロナ禍で軒並み業績を落とし、台所事情は厳しい。より、視聴率と費用対効果を考えるようになり、広告はターゲットを絞って訴求できる費用対効果の高いネット広告へ奪われている。

元々テレビ局の社員の給料は高い。

自分たちの給料は下げられたくないので、番組制作費を落とすしかない。ギャラが高いフリーアナウンサーよりも、局アナを使うことが増える。

「春奈で1本30万円で安い方ですが、月600万円が浮きます。それより、文化人は3~5万円なのでちゃんとした話もできるので、重宝しています」(在京キー局関係者)

制作現場では、制作費が最低でも10%、番組によっては30~40%カットされている、という。

番組の制作費を落とす手法の一つとして、ワイドショーなどで再現ドラマをカットして、フリップで対応している。再現ドラマの役者のギャラそのものは安いが、編集に時間を割かれるので再現ドラマは使われない傾向にある。

民放キー局4社が発表した2020年4~9月期の連結決算では、テレビ東京ホールディングスを除く3社が最終減益か赤字だった。新型コロナウイルスの感染が広がった影響で、地上波を中心に広告やイベント関連の収入が落ち込んだ。テレ東HDの純利益は2.7倍の10億円だった。

これまでコスト意識がなかったキー局の尻にも火が付いた。

元々、テレ東は低予算で番組制作をやりながら、「YOUは何しに日本へ?」「家、ついて行ってイイですか?」「池の水ぜんぶ抜く大作戦」と視聴率が取れる番組を連発している。

そこでコスト削減後の番組制作のために、これまで見下していたテレ東の手法を研究するようになった。

前出のキー局の関係者は今でもパチンコ好きで、時々打ちに行くことがある。

自戒を込めてこう話す。

「パチンコメーカーにもテレ東感覚でパチンコ台を作ってもらいたい。高い版権に頼るのではなく、2流の発想が面白い遊技機をつくることができる。ウチの局も今までは当たり前だったことが当たり前でなくなった。小道具一つも予算を抑えているが、そういうことではなく、おカネをかけないで面白い番組を作らなければならない」

そういえば、テレ東ではかつてパチプロ王選手権の実績があったが、いっそのことパチンコのアイデアコンテストでもやってもらえば、とんでもないアイデアが集まる気がする。

そのアイデアを元に実機を作るまでを追っかければ、それで一つの番組も作れる。



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