低価交換仕様の電役機がパチンコ復活の鍵

2021.02.15 / コラム
「全く面白くない。こんなに面白くない台を打ったのも久しぶり。3000円打って1発も飛び込みに入らない」とは1月に導入された一発機を打った人の感想である。

都内のホールに1台だけ導入された一発機。日報のエントリーで一発機をボックス導入している事例紹介を読んで、試しに打ってみたようだ。

打ったホールは当然のことながら無定量営業だ。ボックス導入したホールは1回交換で制限を設けているように、運用方法からして違う。

1回交換なら飛び込みもちょこちょこ入るが、無定量営業なら飛び込みも殺してしまう。本来の一発機の楽しさをその時点で殺している。飛び込みに入れば、もう少し粘ってみようと思うものだが、3000円で一発も入らなければ、二度と打とうとは思わない。

メーカーがどんなにいい遊技機を開発しても、ホールの運用の仕方で、ユーザーからは“糞台”の烙印を押されてしまう。

一発機が全盛だった時代は40玉交換だったから飛び込みにも入れることができた。

遊技機の持ち味を殺している諸悪の根源が、等価交換であることは業界人なら誰でも分かり切っていることだ。メーカーも等価交換の時流に合わせて等価仕様の機械づくりに走った。ギャンブル志向のユーザーが今のパチンコ業界を支えている以上、そこから抜け出すことができない。

そのジレンマを断ち切るチャンスがコロナ禍かも知れない。

昨対で2割以上の売り上げが落ち込んでいる現状では、ワクチン接種が浸透したところで劇的なV字回復は望めない。ホールのコロナ閉店も加速するだろう。

このコロナとの戦いに生き残ったホールが、今後の業界を立て直すしかない。

そのためには、メーカーが等価仕様の遊技機作りから脱却することだ。

加えて液晶一辺倒からの脱却である。

“騙し”の液晶演出は初心者ぐらいしか通用しないが、その初心者がいない現状で複雑怪奇な激アツ演出など信じる者はいない。単純な海の演出が支持されるのはその表れだ。

筆者的にパチンコが楽しかったのはハネ物が登場する前の電役時代だ。メーカーはその開発に独自性を出したものだ。

ユーザーもホールも筐体のバカでかい飾りを競争すること求めていないのに、未だに治まらない。

メーカーに競争して欲しいのは等価仕様ではない電役機の開発だ。初心者でも分かりやすい電役機が遊技人口復活には必要だ。

営業方法も低価交換で定量制にする。そう「打ち止め」だ。パチンコから失われた達成感が打ち止めによって復活する。

客層も総替えし、フィーバー前の営業スタイルに戻ることがパチンコ復活の鍵のような気がする。



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