雇用の受け皿でなくなったホールバイト

2021.02.05 / コラム
小森ワーキングの小森勇代表の1月26日付のFacebookにこんな記述があった。

「全国のコロナ陽性者数は、昨日2764人と減ってきています。でもパチンコの稼働の方も”順調に”減り続けています 今が一番しんどい時期なんでしょう。神奈川の座間市の4店舗を廻りました。「メガGAIA」「スーパーDステーション」「123」「新!GARDEN」の4軒とも非常に淋しい稼働です。緊急事態宣言下での外出自粛の影響を、わが業界もじわっと受けてます。ここはホントにひと踏んばりの時期でしょう」

全国各地のホールを漫遊する小森代表は、伝聞ではなく、自分の目で見たことを伝えることを信条としている。それだけに、強豪店の稼働状況にも陰りが出ているということは推して知るべし。

外出自粛の要請に加え、コロナの影響で勤め先の業績が悪化は、パチンコ客のおカネが回らなくなったことも大きく影響しているものと思われる。

リーマンショックの時は雇用の受け皿として優等生だったホールだが、今回ばかりは事情が違う。

新宿のホールで夜のシフトに入っていた大学生のAくんは、シフトの回数が減った後で、ついには解雇状態となった。

「夜の稼働の落ち込みが激しい。アルバイトがいらなくなるぐらいで、今は正社員だけで回していますね。友達は居酒屋でバイトしていましたが、居酒屋のバイト市場は完全に蒸発してしまいました。夜8時までの居酒屋と違ってホールは11時まで営業していますが、アルバイトはいらない状態ですね」

Aくんは週3で夜のシフトに入っていた。競合店もアルバイトが必要ではないほどの状態で、求人はない。

Aくんは時給が高くて仕事が楽なホールのバイトを諦めて、最近始めたのがスーパーのレジ打ちだ。

「レジ打ちの時給はパチンコ店より150円安いのに、覚えなければいけないことはたくさんあって大変です。改めてパチンコ店のバイトの良さが分かります」

コロナ不況でアルバイト先が失った人たちが続出してくる。

Wワークの取材をしている週刊誌記者はこう話す。

「大学生なら月5~6万は稼ぎたいところですが、どんどんバイト先がなくなっています。メルカリで売って儲けている人の話を記事にすると注目度が高いように、皆さん副業で稼ぎたがっていますね」

週刊誌記者が取材した女子大生はパチンコ店でバイトしていた。コロナ禍で雇止めにあった彼女が取った手段が凄かった。

バイト先で知り合った正社員とそのまま一緒に暮らすようになった。

「一緒に暮らすことで彼女は家賃や光熱費が浮きます。これから同棲する学生が増える予感がしますね」

不況の時は雇用の受け皿となっていたホールもコロナには勝てないが、一刻も早くアフターコロナが訪れることを願うしかない。




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