パチンコ業界でも始まったSDGs宣言

2021.01.28 / コラム
最近スーツの襟に虹色のピンバッチを付けている人をよく見かける。



「これ何?」と思っている人も少なくないだろうが、これは2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsのピンバッジだ。

正式には「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、国連加盟193カ国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた17の目標を色分けしたものをバッジにしている。
その17の目標とは以下の通りだ。

1. 貧困をなくす
2. 飢餓をゼロにする
3. すべての人に健康と福祉を
4. 質の高い教育をみんなに
5. ジェンダー平等を実現しよう
6. 安全なトイレと水を世界中に
7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8. 働きがいも経済成長も
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
10. 人や国の不平等をなくそう
11. 住み続けられる町づくりを
12. 作る責任、使う責任
13. 気候変動に具体的対策を
14. 海の豊かさを守ろう
15. 陸の豊かさも守ろう
16. 平和と公正をすべての人に
17. パートナーシップで目標を達成しよう

このうち1~6は貧困、飢餓、健康、教育、安全な水で開発途上国への支援だ。

7~12はエネルギーや働きがいや町づくりで、この辺りから日本も直接関係してくる先進国の問題だ。

13~17はズバリ地球環境の問題で開発途上国や先進国のみならず包括的なテーマとなっている。




日本は2016年に安倍首相(当時)が本部長となり、SDGsを推進する宣言を出している。

日本はSDGs関連に9億ドルの支援、30億ドルの取り組み、つまり日本円にして合計約4000億円を投資することを決定している。

また、2015年には環境、社会、企業統治に配慮したESG投資をする国連責任投資原則に署名している。ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の英語の頭文字をとったもの。企業として環境問題、多様性や従業員の労働環境などの社会問題、汚職事件などが起きないような取り組みを行っていることが重視されている。

国の公的年金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)は、2017年10月から株だけでなく、債券を含むすべての投資先としてESGに配慮した投資を行っている。

地球温暖化をほっておくと北極の氷が溶けて海面が6メートル上昇し、オランダは水没する、と言われている。気候変動で農業が成り立たなくなるとも言われている。地球共同体としては、環境問題に取り組んでいる企業は投資の対象先となってくる。

そうした問題に企業として取り組んでいることを表すのが、SDGsのピンバッジでもある。

パチンコ業界ではDステーションのNEXUSグループが、SDGsを宣言している。

グリーンべるとによると、17の目標達成につながる具体的な取組みとして、各事業の継続のほか、端玉景品の有効活用(寄付)、子ども車内放置防止、各地域の社会福祉協議会や交通安全協会への寄付、奨学金制度の導入、女性活躍推進、地域清掃活動、消費電力の削減、災害に強いまちづくり(への貢献)などを挙げている。

SDGsがパチンコ業界に広がれば、パチンコのイメージも随分変わることは間違いない。



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