1発機は1回交換が成功の基

2021.01.18 / コラム
パチンコは等価交換になって20年近くが経つ。等価交換が遊技人口減少の第一要因であることは、業界人なら衆目の一致するところだ。等価交換営業はギャンブル性を高め、勝つときは大勝ちするが、負ける時も大負けする。

ところが、今、残っている遊技客は等価志向のお客さんばかりで、交換率を下げることは即ライバル店へ客を取られることにもなるので、昔の40玉交換へ戻すには夢のまた夢。

新しい酒は新しい革袋に盛れ、という諺があるように、新しい交換率を定着させるためには、パチンコをしたことがない客に総替えするか、全国一斉に40玉交換にするかの二者択一となる。事実上不可能に近い。

では、現在の高価交換で昔のような営業スタイルに戻すために必要なことと言えば、1回交換がある。セブン機で1回交換はできないが、1発機ならそれが可能になる。

天下一閃や天龍などの一発機が復活してから4~5年が経過するが、一時期は話題になったものの、長続きはしなかった。元々一発機はコアなファン向けの機械なので主力機になることはないにしても、短命に終わった感がある。

その理由の一つが無定量営業で使ったことが大きい。一発機は飛び込みに入ることが第一関門だが無定量営業だと、ちょっとでもここを開けると“ダダ漏れ”になってしまうので、現場の店長は怖くてとても開けられない。ここを閉じてしまうとせっかくの遊技機の魅力が半減してしまう。

そして誰も打たない…。

そうならないためにも、一発機に必要なことは1回交換の定量制にすることだ。そんなことは分かり切っていることなのだが、踏み込めないホールも少なくなかった。

1月から納入が始まったスーパーコンビをボックス導入したホールがある。1回交換で営業しているのだが、4円コーナーで初週3万から4万発稼働している。その要因は1回交換の他に、ボックス導入おいう多台数だ。最近は新台を1~2台しか導入しないホールが、多いが、これではメリハリをつけて営業はできない。ボックスなら“出す”ことができる。こうした機種は最低でも5台、できれば10台は導入したい。

1回交換ながら出玉は7500発なので3万円にはなる。

ホールにとっても1回交換なので安心して営業できるが、何よりも1回交換なので売り上げも上がる。この稼働率なら1台の売り上げが10万円で、粗利も4万円近いことが推察できる。

また、出ていることを見せるためにも箱積みをしている。各台計数機は省力化につながる一方で、出玉演出できないデメリットがある。交換率を含めて昔のスタイルの方がよかったのかも知れない。





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