二度目の緊急事態宣言が1都3県へ。その時ホールは?

2021.01.03 / コラム

大晦日にコロナ感染者が1337人で過去最多を記録更新した東京都の小池都知事は、「非常に厳しい状況。大みそか、カウントダウンなどはぜひお控えいただき、静かなお正月をステイホームで送ってほしい。コロナに年末年始はない」と語り、あらためて感染予防を呼び掛けた。

東京で最もパワーがある土地神様がいると言われている府中市の大國魂神社は、例年正月三が日で約50万人の参拝客が訪れる。地元のホールは初詣帰りに客で賑わうのが正月の光景だが、今年は違った。

正月はおかきやタオルなどの総付け景品を配るホールが少なくない。

「スロットは去年に比べて、2割減といったところですが、パチンコは5割減です。ライバル店はウチよりも酷く、スロットが3割減、パチンコは6割減以上。酷いところは7割減のホールもありますよ」(ホール店長)と顔を曇らせる。

そもそも、大國魂神社の参拝客も大幅に減少している。参道にテキ屋の屋台も出ていない。

パチンコの稼働が特に芳しくないということは、小池都知事の「出歩くな」というお願いが、年配客には届いていて、ホールの正月営業にも大きく影響している、ということだ。

首都圏の1都3県には正月明けにも緊急事態宣言が発令される見込みとなった。

「都民の危機感がなくなっている。このままでは感染拡大が止まらない。小池知事は緊急事態宣言を政府に要求しました。小池知事の殺し文句は『今、ここで止めないと東京オリンピックは無理』。小池知事自身政治生命が掛かっています。医療崩壊が起こりかねないので小池知事の腹積もりでは1カ月。政府との交渉で譲歩して2~3週間というところ。事務方は細かな調整のために急きょ明日(3日)は当庁です」(都庁関係者)

その場合、再び休業要請が出ることになる。

「今回は飲食店に限定するかも知れません。パチンコ店はクラスターが出ていないので、網は掛けられない可能性がありましたが、人の動きを止めるという意味ではやはり休業要請が出るかも知れません」(同)

前出の店長は「その場合、ウチは休むしかないです。しかし、経営判断には悩まされるホールは出るでしょうね。従業員は一時帰休にするか、半分ぐらいにするか。緊急事態宣言が2週間ぐらいならまだしも、1カ月経っても収束しなかったら廃業を考える店舗も出てきます」と胸の内を明かす。

前回は緊急事態宣言下でも営業するホールはあった。

「換気性能が高く、クラスターが発生していない業界ですし、罰則規定もないので営業するホールは出てくるでしょうね。前回、営業したホールにお客さんが集中して儲かったのを見ているわけですから。店を閉めたらウチは終わりなので『討ち死にするから、来てください』とお客さんに伝えているホールもありますね」(週刊誌記者)

年配客の一人はこう話す。

「年が年なので最初はコロナは怖かった。今でも感染リスクが一番高い飲食店へは行かないようにしているけど、パチンコは行くよ」







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