韓国:コロナ 上場3社, 全施設休業継続。1月4日期限も延長リスク~3社計,20年度赤字500億円
2021.01.02 / カジノ【海外ニュース】
韓国 新型コロナウイルス(COVID-19)
韓国:コロナ 上場3社, 全施設休業継続。1月4日期限も延長リスク~3社計,20年度赤字500億円
12月28日, 29日、それぞれParadise、GKLが、新型コロナウイルス(COVID-19)感染再拡大を受けて休業延長を発表。
1月にも休業期間が延長される可能性がある。
12月の施設休業アップデイトの流れは、以下の通り。
<12月29日 Grand Korea Leisure>
・ソウル首都圏は対策レベル2.5段階、釜山は同2段階を継続。全3施設の休場を延長
・休場期間:ソウル首都圏 11月24日12AM ~ 1月4日9AM
– SEVEN LUCK CASINO in GANGNAM COEX(江南COEX), SEVEN LUCK CASINO in GANGBUK MILLENNIUM SEOUL HILTON(港北ヒルトン)
・休場期間:釜山 12月1日12AM ~ 1月4日9AM
– SEVEN LUCK CASINO in BUSAN LOTTE(釜山)
・休場に伴うカジノ売上高の逸失見込額:約160億ウォン(約15億円)~2020年7-9月の一日当たり平均売上高より算出
<12月28日 Paradise>
・全4施設(ソウル, 仁川, 釜山, 済州島)のうち、ソウルのウォーカーヒルを休場
・休場期間:ソウルのウォーカーヒル 12月15日3PM ~ 1月4日7AM
<12月21日 Paradise>
・全4施設(ソウル, 仁川, 釜山, 済州島)のうち、ソウルのウォーカーヒルを休場
・休場期間:ソウルのウォーカーヒル 12月15日3PM ~ 12月29日6AM
<12月15日 Paradise>
・全4施設(ソウル, 仁川, 釜山, 済州島)のうち、ソウルのウォーカーヒルを休場
・休場期間:ソウルのウォーカーヒル 12月15日3PM ~ 12月22日6AM
<12月7日 Kangwon Land>
・施設を含むエリアが対策レベル第2段階に引き上げ。Kangwon Landを休場
・休場期間:12月8日0時~未定
・休場に伴うカジノ売上高の逸失見込額:一日当たり約10億ウォン(約1億円)~2020年3Q累計の一日平均売上高より算出
<12月7日 Grand Korea Leisure>
・ソウル首都圏は対策レベル2.5段階、釜山は同2段階に引き上げ。全3施設を休場
・休場期間:ソウル首都圏 11月24日12AM ~ 12月29日9AM
– SEVEN LUCK CASINO in GANGNAM COEX(江南COEX), SEVEN LUCK CASINO in GANGBUK MILLENNIUM SEOUL HILTON(港北ヒルトン)
・休場期間:釜山 12月1日12AM ~ 12月29日9AM
– SEVEN LUCK CASINO in BUSAN LOTTE(釜山)
・休場に伴うカジノ売上高の逸失見込額:約136億ウォン(約13億円)~2020年7~9月の一日当たり平均売上高より算出
4月1日、韓国政府は、すべての入国者に対して14日間の隔離期間を義務化。
4月1日以降の外国人専用カジノの入場者は、主に、韓国在住の外国人、および、韓国人の外国のパスポート保持者とみられる。
10月8日より、日本の外務省は、韓国との二国間のビジネストラック、レジデンストラックの往来再開を発表。ただし、観光レジャー分野の往来再開はまだ見えない。
韓国には現在17ヵ所のカジノ施設があり、うち外国人専用が16ヵ所、内国人が入場可能な唯一の施設はKangwon Land(Kangwon Landが運営)である。
Paradiseは4ヵ所(ソウル, 仁川, 釜山, 済州島)、GKLは3ヵ所(ソウル2, 釜山)の外国人専用カジノ施設を運営。この両者は、外国人専用カジノ市場の9割ほどを占有。
3社計の2020年度3Q業績は以下の通り。
・3Q(7-9月):売上高 182億円,YoY75%減, 営業損益 114億円の赤字(前年同期190億円の黒字)
・3Q累計(1-9月):売上高 780億円,YoY61%減, 営業損益 416億円の赤字(前年同期496億円の黒字)
韓国:コロナ対策レベル2へ。GKL, 全3施設をそれぞれ2週間休業へ~対策エリアがソウルから拡大
12月2日、Grand Korea Leisureは、新型コロナウイルス(COVID-19)対策の第2段階に対応、運営する3施設のすべてを休業すると発表。
休業期間および逸失見込み額は、
・ソウル首都圏:11月24日12AM ~ 12月8日9AM
– SEVEN LUCK CASINO in GANGNAM COEX(江南COEX)
– SEVEN LUCK CASINO in GANGBUK MILLENNIUM SEOUL HILTON(港北ヒルトン)
・釜山:12月1日12AM ~ 12月15日9AM
– SEVEN LUCK CASINO in BUSAN LOTTE(釜山)
・休場に伴うカジノ売上高の逸失見込額:約55億KRW(約5億円)
(2020年7~9月の一日当たり平均売上高から算出)
ソウル・仁川エリアには、計4のカジノ施設がある。Grand Korea Leisureの2施設、Paradiseの2施設(WALKERHILL, PARADISE CITY)。
現在のところ、Paradiseから休業に関する発表はないが、現地報道によれば、2施設(WALKERHILL, PARADISE CITY)は休業を余儀なくされるとみられる。
11月22日、韓国政府は、24日より、首都圏における社会的距離の確保レベルを、5段階のうち上から3番目の第2段階に引き上げると発表。引き上げ措置の適用期間は、12月7日までの2週間。
韓国のカジノ事業者、Kangwon Land, Paradise, Grand Korea Leisureは、4月下旬から5月上旬まで一時休場した後に再開した。
外国人専用カジノは、外国からの入管規制(韓国政府は、ビジネスおよびレジデンス・トラックを除く、入国者に対して14日間の隔離期間を義務化)により、海外からの渡航客が不在。主な顧客は、韓国在住の外国人、および、韓国人の外国のパスポート保持者とみられる。
韓国:首都圏コロナ対応, 第2段階。ソウル・仁川カジノ4施設(GKL, Paradise)が2週間休業へ
11月24日、Grand Korea Leisureは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染再拡大に対応し、首都圏(ソウル)におけるカジノ施設の休業を発表。
・休業施設
SEVEN LUCK CASINO in GANGNAM COEX(江南COEX)
SEVEN LUCK CASINO in GANGBUK MILLENNIUM SEOUL HILTON(港北ヒルトン)
・休場期間:2020年11月24日(火)12AM~12月8日(火)9AM
・休場に伴うカジノ売上高の逸失見込額:約51億KRW(約5億円)
(2020年7~9月の一日当たり平均売上高から算出)
Grand Korea Leisureは、3施設を運営するが、SEVEN LUCK CASINO in BUSAN LOTTE(釜山)は営業を継続。
ソウル・仁川エリアには、計4のカジノ施設がある。Grand Korea Leisureの2施設、Paradiseの2施設(WALKERHILL, PARADISE CITY)。
現在のところ、Paradiseから休業に関する発表はないが、現地報道によれば、2施設(WALKERHILL, PARADISE CITY)は休業を余儀なくされるとみられる。
韓国:Paradise City コロナ施設全体休業 9月1日から9日。延長~依然,外国人渡航客不在
9月4日、セガサミーHDは、仁川Paradise Cityの飲食施設における従業員の新型コロナウイルス(COVID-19)感染に伴う防疫措置による全体休業期間を、9月9日まで延長すると発表。
前回は、全体休業は、9月1日より9月3日としていた(外国人専用カジノは7日まで)。
9月1日、セガサミーHDは、仁川Paradise Cityの飲食施設における従業員1名の新型コロナウイルス(COVID-19)の感染、防疫措置のための施設休業を発表。
Paradise Cityは、3月24日午後10時~4月20日午前6時まで休業した後、営業を再開。その後、感染者の発生により、7月1日から一定期間、一部施設の営業を休止した。
韓国のカジノ施設は、4月下旬から5月上旬まで一時休場した後に再開したが、顧客数は限定的。
外国人専用カジノは、外国からの入管規制(韓国政府は、すべての入国者に対して14日間の隔離期間を義務化)により、海外からの渡航客が不在。主な顧客は、韓国在住の外国人、および、韓国人の外国のパスポート保持者とみられる。
Paradise Cityの運営会社は、ParadiseSegasammy(出資比率:パライダイス55%,セガサミー45%)。Paradiseは、外国人専用カジノ4施設(ソウルWalkerhill, 仁川Paradise City, 釜山Busan, 済州島Jeju Grand)を運営。
新型コロナ Kangwon Landおよび外国人専用カジノ施設 4月下旬から5月上旬まで休業
Kangwon Land, Paradise, GKLは、前回、4月下旬から5月上旬まで一時休場した。
再開後、現在まで、Kangwon Land, 外国人専用カジノ施設とも顧客数は限定的。
Kangwon Landは、再休場までの間、VIPなど限定的な営業であった。
外国人専用カジノは、外国からの入管規制(韓国政府は、すべての入国者に対して14日間の隔離期間を義務化)により、海外からの渡航客が不在。主な顧客は、韓国在住の外国人、および、韓国人の外国のパスポート保持者とみられる。
以下は、前回の一時休場の概況。
<Kangwon Land>
・カジノ部門の休場
– 休場期間:2月23日(日)昼12時~5月8日(金)午前6時
– 休場期間のカジノ売上高の逸失見込額:約2,758億ウォン(約240億円, 2019年の日平均売上高より算出)
・リゾート部門は段階的開業(3月2日〜3月22日まで休場措置)
<Grand Korea Leisure>
・休場期間:3月24日午後10時~5月6日午前6時
・休場期間のカジノ売上高の逸失見込額は約578億KRW(約52億円, 2019年カジノの売上高一日平均基準)
<Paradise>
・ソウルWalkerhill, 仁川Paradise City, 釜山Busanの3施設
– 休場期間:3月24日午後10時~4月20日午前6時
– 休場はカジノ施設のみであり、ホテルなどは通常営業を継続
・済州島Jeju Grand
– 4月13日午前6時に営業再開
韓国では現在17ヵ所のカジノ施設があり、うち外国人専用が16ヵ所、内国人が入場可能な唯一の施設はKangwon Land(Kangwon Landが運営)である。
外国人専用カジノ施設は、Paradise社、GKL社が大手であり、韓国証券取引所に上場する。両社、および、済州島Jeju Shinhwa World(Landing International Development, 香港上場)で、外国人専用カジノ市場のほぼすべてを占有。
Paradiseは4ヵ所(ソウル, 仁川, 釜山, 済州島)、GKLは3ヵ所(ソウル2, 釜山)の外国人専用カジノを運営。
韓国 市場, 業績
韓国:Paradise, GKL計売上高11月YoY85%減。落込幅が再拡大~外国人専用市場, 海外渡航客不在
12月2日にParadise Company Limited(Paradise), 3日にGKLが、それぞれ11月のカジノ売上高(外国人専用カジノ)を発表。
2社計のカジノ売上高は、11月単月KRW15,230 million,YoY86%減, 1-11月累計KRW479,054 million,YoY59%減(約15億円, 460億円)
Paradise Company Limited(Paradise)カジノ売上高 詳細:
・11月単月KRW9,745 million,YoY85%減, 1-11月累計KRW293,042 million,YoY59%減(約9億円, 278億円)
<プロパティ別>
– ソウル Walkerhill:11月単月KRW2,440 million,YoY90%減, 1-11月累計KRW142,594 million,YoY47%減
– 仁川 Paradise City:11月単月KRW5,817 million,YoY81%減, 1-11月累計KRW117,844 million,YoY65%減
– 釜山 Busan:11月単月KRW1,239 million,YoY84%減, 1-11月累計KRW22,878 million,YoY69%減
– 済州島 Jeju Grand:11月単月KRW249 million,YoY93%減, 1-11月累計KRW9,726 million,YoY73%減
<顧客セグメント別構成比>
・11月単月
– 売上構成:ジャンケット経由 0%, テーブル(ジャンケット経由除く) 81%, スロット 18%
– テーブル(ジャンケット経由除く)DROP構成:日本人VIP 0%, 中国人VIP 5%, その他VIP 63%, マス 32%
・1-11月累計
– 売上構成:ジャンケット経由 2%, テーブル(ジャンケット経由除く) 90%, スロット 8%
– テーブル(ジャンケット経由除く)DROP構成:日本人VIP 17%, 中国人VIP 16%, その他VIP 41%, マス 25%
GKL カジノ売上高:
・11月単月KRW5,485 million,YoY88%減, 1-11月累計KRW186,023 million,YoY59%減(約5億円, 179億円)
現在まで、外国人専用カジノ施設の顧客数は限定的。4月1日、韓国政府は、すべての入国者に対して14日間の隔離期間を義務化。
4月1日以降の外国人専用カジノの入場者は、主に、韓国在住の外国人、および、韓国人の外国のパスポート保持者とみられる。
10月8日より、日本の外務省は、韓国との二国間のビジネストラック、レジデンストラックの往来再開を発表。ただし、観光レジャー分野の往来再開はまだ見えない。
韓国には現在17ヵ所のカジノ施設があり、うち外国人専用が16ヵ所、内国人が入場可能な唯一の施設はKangwon Land(Kangwon Landが運営)である。
Paradiseは4ヵ所(ソウル, 仁川, 釜山, 済州島)、GKLは3ヵ所(ソウル2, 釜山)の外国人専用カジノ施設を運営。この両者は、外国人専用カジノ市場の9割ほどを占有。
韓国:Paradise 20年度3Q 連結営業赤字28億円,うちP SegaSammy赤字23億円~日中渡航客不在
11月10日、韓国Paradise Company Limited(Paradise)は、2020年度3Q業績を発表。
Paradiseは、外国人専用カジノ4施設、ソウル(Walkerhill)、仁川(Paradise-City)、釜山(Busan)、済州島(Jeju Grand)を運営。
3Q(7-9月)の連結業績は、売上高81億円,YoY67%減、営業損益28億円の赤字(前年同期37億円の黒字)。
3QのParadiseSegasammy(Paradise City運営会社。出資比率:パライダイス55%,セガサミー45%)の業績は、売上高26億円,YoY78%減、営業損益23億円の赤字(前年同期22億円の黒字)。
Paradiseの外国人専用カジノ施設の休業期間は、3月24日から4月20日まで(済州島のみ13日まで)。なお、ホテルなどは、その間も通常営業を継続した。
Paradise SegaSammy社(韓国仁川広域市Paradise City運営) 概要 ・Paradise SegaSammy社の出資比率は、Paradiseが55%、SegaSammyが45% <Paradise SegaSammy社 業績推移> <Paradise City 施設概要> 施設構成:第1期1次 2017年4月20日開業 施設構成:第1期2次 2018年9月21日開業(WONDERBOXを除く) |
韓国:IR上場3社計 20年3Q 売上高182億円, 営業損114億円~ペース変わらず。日中渡航客不在
11月10日、Kangwon land、Grand Korea Leisure(GKL)、Paradise Company Limited(Paradise)がそれぞれ2020年度3Q業績を発表。韓国市場上場3社の業績が出揃った。
3社合計の業績は、
・3Q(7-9月):売上高 182億円、YoY75%減、営業損益 114億円の赤字(前年同期190億円の黒字)
・3Q累計(1-9月):売上高 780億円、YoY61%減、営業損益 416億円の赤字(前年同期496億円の黒字)
5月上旬以降、3社とも営業は継続しているが、厳しい状態が続く。
内国人が入場可能であるKangwon Landは、運用規制が響く。
現在まで、外国人専用カジノ施設の顧客数は限定的。4月1日より、韓国政府は、すべての入国者に対して14日間の隔離期間を義務化。
4月1日以降の外国人専用カジノの入場者は、主に、韓国在住の外国人、および、韓国人の外国のパスポート保持者とみられる。
韓国では現在17ヵ所のカジノ施設があり、うち外国人専用が16ヵ所、内国人が入場可能な唯一の施設はKangwon Land(Kangwon Landが運営)である。
Paradiseは4ヵ所(ソウル, 仁川, 釜山, 済州島)、GKLは3ヵ所(ソウル2, 釜山)の外国人専用カジノ施設を運営。この2社が、外国人専用カジノ市場の9割強を占有。
なお、新型コロナウイルス(COVID-19)対策によるカジノ部門の休業期間と影響は、
・Kangwon Land:カジノ部門休場期間:2月23日(日)昼12時~5月8日(金)午前6時
– 休場期間のカジノ売上高の逸失見込額:約2,758億ウォン(約240億円, 2019年の日平均売上高より算出)
・Grand Korea Leisure:休場期間:3月24日午後10時~5月6日午前6時
– 休場期間のカジノ売上高の逸失見込額は約578億KRW(約52億円, 2019年カジノの売上高一日平均基準)
・Paradise:カジノ部門休場期間:3月24日午後10時~4月20日午前6時(済州島Jeju Grandのみ4月13日午前6時まで)
韓国:19年射幸産業統計 カジノ2,749億円,YoY3%減~KWL安定, 外国人専用はJeju急減響く
9月までに、韓国・射幸産業統合監督委員会(National Gambling Control Commission)は、2019年の射幸産業統計を公表。
GGY(Gross Gambling Yield)は、射幸産業全体では98,498億ウォン,YoY2%増(約9,239億円)。
種目別には、
・カジノ(Casino)29,305億ウォン,YoY3%減
うち、Kangwon Land 14,816億ウォン,YoY6%増, 外国人専用カジノ 14,489億ウォン,YoY11%減
・競馬(Horse-racing)19,724億ウォン,YoY2%減
・競輪(Bicycle-racing)5,130億ウォン,YoY11%減
・競艇(Motorboat-racing)1,674億ウォン,YoY3%減
・宝くじ(Lottery)23,525億ウォン,YoY10%増
・スポーツくじ(Sports Toto)19,066億ウォン,YoY11%増
・闘牛(Bullfighting)74億ウォン,YoY3%減
なお、カジノの訪問者数は、全体が613万人,YoY8%増, KangwonLandが290万人,YoY2%増, 外国人専用カジノが323万人,YoY14%増。
Kangwon Landは、2017年末の規制強化の影響が一巡し、GGY、訪問者数とも再拡大。
外国人専用カジノは、仁川Paradise City(運営会社:Paradise SegaSammy社, 2017年4月20日開業)が伸長、済州島Jeju Shinhwa World(運営会社:Landing International Development, 2018年2月25日開業)が急縮小。
KangwonLand – 縮小。営業規制が響く:
・政府・文化体育観光部は、2017年12月28日にKangwon landに営業規制を通知。
– マス・テーブル数削減(180台から160台)は2018年1月1日実施
– 営業時間の短縮(10am-6amから10am-4am)は2018年4月1日実施
・2017年12月、政府は、Gambling Industry Reform Planを提言。Kangwon Landの売上抑制策に重点を置いた。政府は、2008年、ギャンブル産業への売上成長キャップ(7種目合計GGR/GDPの上限値を設定)を導入。2014年以来、7種目合計GGR/GDPを0.54%以下に抑制する方針とし、各種目に成長許容上限値を割り振った。Kangwon Landは、7種目の中で、唯一、上限値を超過
外国人専用カジノ 2019年度業績:
・上場2社(GKL, Paradise)計は、売上高1,323億円,YoY16%増, 営業利益134億円,YoY38%増
・Landing International Development(済州島Jeju Shinhwa Worldがほぼ全体を占有。2018年2月25日開業)は、売上高111億円,YoY61%減、税引後損益290億円の赤字
Landing Int’l 韓国Jeju Shinhwa 20年度1H 赤字109億円,極度の経営悪化~かつて和歌山に関心
8月28日、中国のLanding International Development(藍鼎国際、香港上場)は、2020年度1H(1-6月)業績を発表。
同社は、8月17日に業績に関する警告(PROFIT WARNING)を発表していた。
同社の事業のほぼすべては、韓国済州島における外国人専用カジノを含む統合型リゾート(IR)Jeju Shinhwa World関連である。
2020年度1H(1-6月)の売上高は、HK$262mn,YoY25%減(約36億円)、税引後損益はHK$792mnの赤字(約109億円の赤字)。
2019年度より、業績は極度に悪化したが、2020年には新型コロナウイルス(COVID-19)が一段の打撃となった。
2020年6月末 財務状況:
・ネット有利子負債 HK$1,870mn(約256億円)
・現金・現金等価物HK$585mn, 借入金HK$2,442mn, リース負債HK$13mn
2020年度(1-6月)業績:
・売上高HK$262mn,YoY25%減, 税引後損益HK$792mnの赤字(前期HK$835mnの赤字)
・円換算は、売上高36億円, 税引後損益109億円の赤字
・部門別売上高:ゲーミングHK$101mn, ノンゲーミングHK$122mn, プロパティセール(ヴィラなど)HK$39mn
<参考>2019年度(1-12月)業績:
・売上高HK$816mn,YoY61%減, 税引後損益HK$2,133mnの赤字(前期HK$702mnの赤字)
・円換算は、売上高111億円, 税引後損益290億円の赤字
・部門別売上高は、ゲーミングHK$213mn, ノンゲーミングHK$489mn, プロパティセール(ヴィラなど)HK$114mn
開発事業:
<フィリピン>
・2018年4月、フィリピンマニラ首都圏パラニャーケ市より、エンタテインメントシティにおけるIR開発計画NayonLanding(総投資額15億米ドル、2022年前半に開業予定)の承認を得たと発表
・2018年7月、現地子会社Landing Resorts Philippines Developmentが、ゲーミング管理当局PAGCORからライセンスを取得したと発表
・一方、2018年1月、ロドリゴ・デュテルテ大統領がフィリピン国内のすべての新規IR計画の停止を表明
・2018年8月、ロドリゴ・デュテルテ大統領は、NayonLandingに係るリース契約を非承認。現在までフィリピン政府からの連絡なし
<日本>
・2018年5月、和歌山県統合型リゾート(IR)シンポジウムに来場し、参画意欲をアピール。和歌山県IRに30-40億ドル(3,000-4,000億円)を投資する考えを示した
・ただし、2020年4月に開始した和歌山県RFPには参加せず
Yang Zhihui(仰智慧)会長の失踪と復帰:
・Yang Zhihui(仰智慧)会長は、2018年8月23日に失踪し、約3ヵ月後の11月26日に職務に復帰
・同社は、会長が失踪の間、中国政府の調査に協力していたと説明。
・会長は、Landing International Developmentの筆頭株主であり、発行済株式の50.48%株を所有する。
韓国済州島 外国人専用カジノを含む統合型リゾート(IR)Jeju Shinhwa World概要
<スケジュール> <総投資額> <フェーズⅠ施設概要> <雇用> |
韓国 外国人専用カジノを含む統合型リゾート(IR)開発動向
5の大型IR計画が進行中。うち、Paradise City, Jeju Shinhwaは第1期開業済み
10月19日、韓国現地メディアは、仁川広域市永宗島(仁川空港を含む)における二つの外国人専用カジノを含む統合型リゾート(IR)の工事遅延についてレポート。
同レポートが指摘したポイントは、
・RFCZ(Caesars EntertainmentとGuangzhou R&F Propertiesの合弁)は、2020年2月に工事が中断し、現在まで再開されていない。
・インスパイア(Mohegan Gaming and Entertainment)は、完成期限延期を行政と協議中
・それぞれ工事中断、完成期限延期要請の理由は、必要な資金調達の困難
Caesars Entertainment、Mohegan Gaming and Entertainmentとも、米国における主要施設は再開済みであり、経営も改善傾向にある。
ただし、それぞれ投資活動には慎重となっており、投資リターン(ROIC, Return On Invested Capital)によりシビアとなっている。
韓国における両プロジェクトとも、外国人専用カジノ施設であり、当初より、アジア標準的な投資リターンの確保は困難とみられていた。そうした中、アジアにおける実績を持たない両者は、アグレッシブな計画を政府に提案した経緯がある。
Caesars Entertainmentのプロジェクトは、2014年3月に政府(韓国・文化体育観光省)への計画提案が承認を受けた。また、Mohegan Gaming and Entertainmentは、2016年2月に政府によるRFPに計画提案し、選定された経緯がある。
ゆえに、大きな計画変更には、政府との協議が必要となる。
5の大型IR計画が進行中。うち、Paradise City, Jeju Shinhwaは第1期開業済み
現在5つの大型の外国人専用カジノを含む統合型リゾート(IR)の開発計画が開業または開発中。
このうち、Paradise&セガサミーHDの「パラダイス・シティー」、Landing International Development「Jeju Shinhwa World project」は、それぞれ開業済み。
仁川広域市の永宗島(仁川空港を含む)には3つの大型IR計画がある。
・Paradise&セガサミーHDの「パラダイス・シティー」(投資額:第1期15,675億ウォン≒1,568億円, 開業:第1期1次2017年4月20日, 2次2018年9月21日)
・Caesars Entertainment CorpとGuangzhou R&F Propertiesの計画(投資額:第1期7億ドル, 最終20億ドル, 開業予定:第1期2021年初)
・Mohegan Gaming and Entertainmentの「インスパイア」(投資額:第1期16億ドル, 最終50億米ドル, 開業予定:第1期2022年)
済州島では2つの大型IR計画がある。
・Landing International Development「Jeju Shinhwa World project」(投資額:18億ドル, フェーズⅠ開業:2018年2月25日)
・ロッテ観光開発&中国緑地グループ「ドリームタワーカジノ複合リゾート」(投資額:7,000億ウォン≒700億円, 開業予定:2020年秋)