コロナ禍で遊技中の飲食の是非

2020.12.25 / コラム

新型コロナウイルスはこれまで夜の接客を伴う会食や酒席が感染源とされてきたが、政府の感染症対策分科会の尾身茂会長は12月21日、緊急の記者会見を開き、国内の感染状況について「飲食を中心に感染拡大している」とする見解を示した。ショッピングモールのフードコートでの感染例もあるとして、飲酒の有無や昼夜などの時間帯、場所にかかわらず、警戒や対策をするよう呼びかけた。

マスコミは感染者数が過去最高になった、と連日のように報道している。感染者が増加の一途を辿るのは尾身会長が指摘するように、飲酒要因を通り越して、飲食そのものに原因があるかのような印象を植え付ける。

感染拡大を受けて野党は再び緊急事態宣言を発令せよと政府に迫る。前回のように全国を対象にすると経済的混乱をきたすので、今回は感染拡大が続く地域に絞って緊急事態宣言を出すように求めている。

こうした状況で都内のホールでこんなことが起こった。

常連客のお年寄りがコーヒーにむせて台に吐き散らしてしまった。幸い分煙ボードがあるので隣の客にはコーヒーはかからなかったが、むせ続けるおじいちゃんに隣にいた客は退散して行った。

台の掃除をするときに店長は慎重になった。口から吐いたコーヒーにウイルスが付着していた場合を考え、「これは従業員にはさせられない」と自らがゴム手袋をして台周りの消毒作業をやった。

と同時にホール内での飲食について考えるようになった。

ホールからクラスターが発生しないのは、ホールの空気清浄・換気能力やそもそも客は会話することなく台と向き合っているからだ。

しかし、尾身会長に「飲食によって感染が拡大している」と指摘されると、店長はホール内の飲食を禁止した方がいいのではないか、考えるようになった。

で、店長は今回の件もあったので、オーナーに店内での飲食を中止すべきかを相談した。

おじいさんが飲んでいたコーヒーは、ワゴンサービスから買ったものだった。

オーナーの判断は「飲食を中止にするとワゴンサービスの仕事がなくなる。今回の件はレアケースでそんなにしょっちゅうあるものではない」と飲食は続行することになった。

ここからは、ホール内で遊技しながらの飲食の是非についてコメント欄で書いていただければ幸いだ。









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