高稼働店は開けたらなかなか閉めない

2020.12.24 / コラム

私が注目して定点観測しているホールが3店舗あります。コロナ禍前と変わらぬ高稼働を維持するJR中央線駅前A店と京王線駅前B店。一方、50年以上地域一番店を誇っていたC店は、コロナ禍で苦戦しています。

この3店舗が他のホールと何が違うのかをお話してみたいと思います。

一言で申しますと、【私の勝率】と【期待率】が高いホールがA店。次点がB店。一方、勝率は高いですが期待率が低いのはC店です。

まず、パチンコについて雑感を述べると、稼働が高いホールとは、お客様目線で、【お客様の勝率】と【期待率】のバランスが絶妙なのです。

特に重要なのは【期待率】です。

この【期待率】は、主観の塊ですから、人それぞれ違います。
例えば、釘を読めるお客様かどうか、によっても【期待率】は変わります。

私は経験から釘は読めます。当該ホールの営業方針及び釘から見える営業方針まで読めます。

【私の勝率】と【期待率】の高いA店についてお話をしますと、釘は頻繁にいじりません。設定付きの台は、設定を触っているのが伺えます。

釘を開けるときは、ボーダースタート数を高くするケースが多い。1000円で20回から26回くらい回る台もあります。

データ表示器に、スランプグラフが表示されますが、数日間赤字でも閉めないケースもあります。

先月まで、5回権利の綱取物語がありましたが、1万発の赤字を2日間、そのあとも4日間も赤字を垂れ流しです(笑)。もちろん高稼働で、私が遊技したくても出来ないケースがありました。

1000円から1500円でスタートが2回まわるんですよ。好調な時は、平均600円で1回、スタートが回った時もありました。
うまくいけば、5回権利×2=1万2000個ですから、お客様は追いかけます。
こんな状況から、いきなり閉めないんですよね。

ホールのランニングコストは決まっていますから、高稼働のホールは、そんなことが出来るわけです。

逆に稼働が下がれば、ランニングコストの割合は上がる。ランニングコストの割合が高くなれば、ますます、出玉は渋くなりますよね。

つまり、ホールの稼働が下がれば負のスパイラルに陥るのですが、そこから脱却出来なくなったり、ちょっとB調整をすれば、粗利が確保出来るから、益々稼働が落ちても気にしない(笑)。

たくさんの一般ユーザーも読んでいるので、分かりやすく書くと、お客様が多いホールと、お客様が少ないホールを比べると、お客様が少ないホールの方が粗利が高いケースってあるんですよ。

だから、お客様は、勝てる期待値を探り当て、期待率の高いそんなホールに通うように。
そんな期待率が高いホールが、行動範囲内になければ、諦めるしかない。

話を戻します。

期待値は、またこのホールに来よう、と思わせる最大の動機になります。一言で言えば、メリハリの有無です。

勝率が高くなくても、期待率が高ければお客様は通ってくれます。特にヘビーユーザーは通いますよ。

魅力的な遊技台を探しに、とりあえずホールへ向かいますから。
ホールに入ったらお金を使っちゃうのがパチンカーです(笑)。

ホールや店長の方針は様々ですが、前記のA店は、開けたら中々閉めません。

次回はB店とC店のお話。

つづく






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