感染力の強いコロナ変異種に日本は大丈夫か!
2020.12.22 / コラム筆者の親戚は、パリ在住歴25年。今回の新型コロナに対する欧州の状況はリアルタイムで聞いている。過酷な状況は、日本国内の報道以上だ。
郵便物や宅配物は、室内に持ち込む前に、そのものを消毒するか、中身だけを持ち込む。
土足で室内に入る習慣を改めた家庭もある。
日本国内では、緊急事態宣言が出され、国内の活動が規制された。
これらの状況は、まだ記憶に新しいが、だんだんと、緩々になって来ている。
それはホールだって例外では無い。
機械の消毒を一生懸命に実施するホールがある反面、まったく機械消毒をしないホール、やったフリだけするホールが本当に増えた。
傍から消毒作業を見ていると雑な従業員が増えた、増えた。
アルコールを布に少しだけつけて、ほとんど乾いた布で、雑に機械を拭く仕草。
都内のホールでは、マスク非着用を注意しない場面にも遭遇。スタッフがマスク非着用者とすれ違ってもマスク着用をお願いしない。
都内の百貨店の話では、立川の伊勢丹と高島屋の対策が両極端だ。
伊勢丹は、入口を限定して制限をして、入口には、体温チェックをする従業員を四六時中張り付けている。マスク非着用者が来店すれば、注意をして、マスク着用を拒否すれば、入店を拒否している。マスクを持っていないお客様には、マスクを無料配布する。
一方の高島屋の場合は、入口で体温チェックの係員はゼロ。つまりマスク着用のチェックもゼロ。店内にマスク非着用のお客様がいたが、誰も着用依頼をしない。
サービス業の頂点の一角を占める百貨店の一部でも、緩々な状態だから、ホールで緩々なケースが出てきても不思議ではない。
まだ、新型コロナとの戦いは終わっていないし、今後どうなるか分からない。
そこへ飛び込んできたニュースは、イギリスで新型コロナの変異型の感染拡大だ。
ジョンソン首相はロンドンなどのロックダウンを素早く打ち出した。
欧州各国は、イギリスからの航空便の乗り入れを禁止、または乗り入れ禁止を検討。素早い対応だ。
ジョンソン首相の会見によると、感染力は従来型より70%高い可能性があるらしい。
だから、欧州各国の対応が早かった。
未知のウイルスだから、感染力など不明な点が多い。
新型コロナで分かってきたのは、従来のインフルエンザと違う後遺症の多さだ。初期には、風邪やインフルエンザと一緒だと言っていた論客も、その主張を鎮めているのは、その新たに分かってきた後遺症からだ。
今回の変異型の感染力や影響力は不明だが、これが日本に入ってきたらと思うと不安でもある。
孤島のグアムが、新型コロナで壊滅状況だ。
ニュースを引用
グアムでは16万6000人の島民の11%(1750件)の感染が確認されており、既に島内にある二つの病院は定員に達している。ワシントンDCに救援を求めているが、グアムは医療崩壊寸前の状態である。
引用終わり
孤島のグアムなら、侵入を抑えることが出来たはずだが失敗。日本だって一歩間違えれば、どうなるかわからない。
話を戻すと、この先、新型コロナの変異型の猛威が日本国内を襲ったらどうするか。
マスクや消毒液は不足しないか?
それよりも、ホールの売り上げへの影響は?
営業自粛には従うのか?
その時どうするか?
経営者や組合は迅速に対応出来るか?
事前に予測するのが危機管理の第一歩だ。その前に、雑な機械消毒を改善してはどうか?
やるならちゃんとやる。
そんなことを書いていたら、21日のニュースが飛び込んできた。
新型コロナの変異型が世界各地で拡がり始めたようだ。
日本は前回の二の舞だけは避けてもらいたいものだ。
菅首相も後手、後手だったりするから心配だ。
スペイン風邪の時は、第三波まであり、段々強毒性になったので、今回は本当に心配だ。
加えて、一部の外国からは入国を始めるから、益々心配だ。
緊急事態宣言は別に、今後、都道府県から営業自粛要請が出る可能性がある。
ホール一丸となって、要請を受け付けるか、難しい情勢だと思う。
凱旋撤去でさえ、足並みが揃わず、再設置のホールが出てきている。
あるホールチェーンは、緊急事態宣言が出ない限り営業は続けるとのこと。
理由は、今まで一件もクラスターが発生していない業界だからだ。
組合の意思統一の検討も必要だ。