「不法投棄をなくす。九州はひとつ」/九州の遊技関連5団体が結束

2020.11.18 / 組合・行政

11月16日、「絶対に九州から遊技機の不法投棄をなくそう」を合言葉に日遊協九州支部、九遊連、九遊商、回胴遊商業九州・沖縄支部、遊運協九州・沖縄支部の九州遊技関連5団体、および株式会社ユーコーリプロは福岡県遊技会館で、旧規則機の適正処理推進に関する記者会見を開催した。

来年11月30日の撤去期限に向け、旧規則機が市場から順次撤去されていくが、その台数は倉庫保管分も含めると全国で300万台を超えるともいわれている。こうしたかつてない大量撤去に臨むため、九州の遊技関連5団体が不法投棄を防ぎ、適正処理に一致協力して取り組むために合意した。

はじめに日遊協の樋口副会長は、「遊技人口が日本全体の人口のうち1割を切る中で、新型コロナ禍で大きなバッシングも受けた。こパチンコ業界では来年までに数百万台もの遊技機の撤去が控えているが、それをいかにスムーズにやるか。業界として当然のことをしっかりとやりながら、市民権を得ていきたい。そんな思いから、今回初めて九州の遊技関連団体でスクラムを組んだ」と語った。

続いて、日遊協九州支部の新冨雅哉支部長が「過去、遊技機の野積によって大きな社会問題となったが、この時期、再びそうした問題が起これば、バッシングは計り知れないという危機感の下で各団体が協力し合うことになった」と前置きして、「まずシンプルな話として、各ホールが保管されている不要台の排出に取り組み、倉庫のスペースを空けてもらうように協力をお願いしていく」と述べ、九州・沖縄地区における保管状況を紹介(パチンコ・パチスロ旧規則機合算11万3681台、倉庫などに保管されている検定・認定切れはパチンコ・パチスロ合算で3万7743台/6月3日、全日遊連調べ)。

その上で、「倉庫などにねむる検定・認定切れ旧規則機の排出を促す」ために、webサイトにより「5つの情報」〜①「旧規則機の撤去リスト」、②「新台販売リスト」、③「下取りリスト」、④「不要台回収運送フロー」、⑤「新旧規則機設置台数」に関する開示・発信を行うとした。

日遊協の福山裕治副会長は「九州から不法投棄をなくす。『九州はひとつ』の意気込みでやっていきたい。私は日遊協で広報調査委員会の担当役員兼委員長をやっているが、こうした業界の取り組みを一般の人たちにも伝えていきたい。そして、業界の未来の形を作って、次世代にどうつなげるかを一番の目標にして進めていきたい」と語った。

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