Genting Singapore 20年度3Q 売上は前年比5割, EBITDA116億円の黒字。回復顕著~横浜RFP期待

2020.11.17 / カジノ
2020-11-17

【海外ニュース】

11月14日、Genting Singapore(シンガポール証券取引所上場)は、2020年度3Q(7-9月)の事業概況を発表。
なお、シンガポール証券取引所は、2020年度より、四半期決算開示の義務化を解除しており、本発表は自主的な開示の位置づけ。

2020年度3Q(7-9月)業績 SGD=シンガポールドル:
・売上高SGD301 million,YoY50%減,調整後EBITDA SGD149 million,YoY46%減,当期損益SGD54 million,YoY66%減
・円換算は, 売上高235億円, 調整後EBITDA 116億円, 当期損益42億円

2020年度3Q累計(1-9月)業績 SGD=シンガポールドル:
・売上高SGD749 million,YoY60%減, 調整後EBITDA SGD216 million,YoY76%減, 当期損益SGD62 millionの赤字(前年同期SGD533 millionの黒字)
・円換算は, 売上高584億円, 調整後EBITDA 168億円, 当期損益49億円の赤字

3Q(7-9月)には、売上高は前年の5割となり、当期損益は黒字を確保。人件費を含むコスト削減が奏功。同社は、7月15日に人件費の削減を発表した経緯がある。

新型コロナウイルス(COVID-19)対応については、IR両施設は、3月26日にカジノフロアの入場可能顧客の限定策を発表、その後、4月6日にカジノ部門を閉鎖、4月7日に全面営業停止となった。
7月1日、シンガポール政府は、観光アトラクション13分野について段階的に再開させた。IR施設も、カジノを含め一部のアトラクションが開業(二つのIRは、6月19日にリテール、飲食のみ再開)。

当面、再開されるアトラクションは、営業時間内のあらゆる時点において、キャパシティに対する稼働率25%以下に維持することが求められる。
また、カジノ入場者は、既存会員、および、シンガポール国民(永住権保持者含む)の年間入場料支払者に限定する。

Genting Singaporeは、日本投資機会については、横浜市のRFPが2020年後半に開始すると期待、動向を注視していく方針。

2020年2月4日、Genting Singaporeは、株主総会を開催。日本IR開発方針の提案が可決された。方針とは、
・一つ、または複数エリアに提案する可能性。ただし、最初の7年間は一つのIRプロジェクトの開発運営のみ
・大都市のみをターゲット。大阪府、横浜市、東京都(これまでに大阪府、横浜市のRFCに参加)
・投資額は、最大100億米ドル(約1.1兆円)

なお、2020年6月末の財務、および、2019年度業績は以下の通り。

2020年度6月末 財務 S$=シンガポールドル:
・ネットキャッシュ S$3,491mn(2,688億円)
・手元流動性 S$3,760mn
・借入金 S$269mn

(参考)2019年度通期業績(1-12月) S$=シンガポールドル:
・売上高S$2,480mn,YoY2%減, 調整後EBITDA S$1,190mn,YoY3%減, 営業利益S$863mn,YoY11%減, 当期利益S$689mn,YoY9%減
・円換算は, 売上高1,959億円, 調整後EBITDA 940億円, 営業利益682億円, 当期利益544億円

Genting Singapore キャノンとのRWS内ソリューション協業推進を発表~日本,横浜ターゲット

7月23日、Genting Singaporeは、キヤノン株式会社との協業推進に関する基本合意契約締結を発表。

今回の協業範囲は、シンガポールIRであるResorts World Sentosa向けの最先端技術を活用したソリューション。

キヤノンは、インテリジェント機能を搭載した監視及びセキュリティ事業、施設内のゲーミングとその他のアトラクション施設での活用が可能な映像ソリューションの導入を含む。

キヤノングループが強みとするネットワークカメラは、シンガポールの厳格な規制要件に準拠した認証済み製品も含まれており、Resorts World SentosaRWSにおける運用要件を満たししている。

Genting Singaporeとキャノン株式会社は、Resorts World Sentosaが開業した2010年から、オフィス機器のトップサプライヤーの関係であった。

今回の基本合意契約に関する会社側の発表には、日本に関する情報はない。

ただし、両社が、横浜市IRに向けて協業していく可能性はあると考えられる。これは、
1)Genting Singaporeは、横浜市をターゲットとし、 最大100億米ドル投資する方針。新型コロナウイルス(COVID-19)環境下でも方針堅持
2)キャノン株式会社は、2020年1月に開催された横浜IR産業展においてブースを出展。ベンダー企業としては、最大の出展面積を確保

Genting Singapore 単発の人員削減計画を発表。削減数は非開示~日本,横浜ターゲット

7月15日、Genting Singapore(Resorts World Sentosa, RWS運営会社)は、単発の人員削減計画を含む経営合理化策を発表。新型コロナウイルス(COVID-19)への対応し、次世代型観光サービス「RWS 2.0」の体制を目指す。

経営合理化策の骨子は、以下の通り。
・最先端のテクノロジーへの投資を加速して、ユニークで創造的なRWS体験を新たに提供し、ビジネスを再成長させる
・厳しい経営環境を踏まえて、予測できない状況で発生する事態に、迅速に対応可能な施設運用リソースの合理化と配置の最適化
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響以降の数カ月間にわたるRWSのコスト全体の見直しと、無駄の徹底的排除による経費削減
・RWSの管理職全員の給与を当面の間、最大で30%削減
・従業員構成の最適化を目的とする、限定的な人員削減の合理化プログラムの導入

人員削減数、該当事業部門などは非開示。直近のレビュー、合理化の検討を経て、決定に至った。

同社は、削減対象者に対して、商工団体や政府機関の協力を得て、再就職先を紹介へ。すでに、対象者一人当たり2つ以上の職を用意した。

今後、従業員に占めるシンガポール人(PRC含む)の比率を高めると同時に、従業員に対する教育トレーニングを強化する方針。

2019年末の従業員数(フルタイムの正規雇用)は、7,000名以上。うち、70%がシンガポール国民(PRCを含む).

シンガポール政府は、新型コロナウイルス(COVID-19)の対策として、4月7日から6月1日まで”サーキットブレーカー措置”(自宅待機令、事業場営業停止令-それぞれ生活必需を除く)を実施。
IR両施設は、3月26日にカジノフロアの入場可能顧客の限定策を発表、その後、4月6日にカジノ部門を閉鎖、4月7日に全面営業停止となった。

シンガポール政府は、7月1日より観光アトラクション13分野について段階的に再開させた。IR施設も、カジノを含め一部のアトラクションが開業(二つのIRは、6月19日にリテール、飲食のみ再開)。

7月1日再開:
・Marina Bay Sands(Marina Bay Sands社=Las Vegas Sandsシンガポール子会社):ArtScience Museum, Sands SkyPark, Observation Deck, Casino
・Resorts World Sentosa(Genting Singapore社):Universal Studios Singapore, S.E.A. Aquarium, Casino

ただし、当面、再開されるアトラクションは、営業時間内のあらゆる時点において、キャパシティに対する稼働率25%以下に維持することが求められる。

カジノ入場者は、既存会員、および、シンガポール国民(永住権保持者含む)の年間入場料支払者に限定する。

カジノIRジャパン:シンガポールの動向

Genting Singapore Moody’s格付け維持。財務力評価~コロナ打撃深刻な業界で相対優位

5月19日、格付け機関Moody’s Investors Serviceは、Gentingグループ企業の格付け見直しを発表。格付け先行き見通しは、”アンダーレビュー”から””ネガティブ”とされた。

今回、格付け引下対象となった発行体は、Genting Berhad(to Baa2 from Baa1), Genting Overseas Holdings(to Baa2 from Baa1)。
一方、Genting Singaporeの発行体格付けは、A3で維持された。

レーティング見直し実施の背景は、
「ゲーミング・セクターは、消費者のセンチメントに左右されやすく、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を最も受けるセクターのひとつ」

Genting Singaporeへの見解のポイントは、
「Resorts World Sentosaの再開時期、回復ペースは依然として不透明」
「強いバランスシート(キャッシュ保有量, ミニマルな有利子負債) を評価。手元キャッシュはSGD3.9 billion(約2,964億円), 有利子負債はSGD261 million(約198億円)」
「Resorts World Sentosa閉鎖期間の資金流出に対する抵抗力は強い」
「Resorts World Sentosa第二期開発投資を考慮しても、ネットキャッシュポジションを維持可能」

Gentingグループでは、Genting Singaporeが日本への進出活動を担当。Gentingは、現在、横浜市をターゲットとし、最大100億米ドルを投資する方針。

Genting Singapore 日本における活動

Genting Singapore 年次報告「横浜市, 最大100億米ドル投資」新型肺炎も方針堅持

・4月15日、ゲンティン・シンガポールは、2019年度版アニュアルレポートを公開
・日本IR事業機会に関する記述は以下の通り
「日本の複数の自治体のRFCに対応した。今後は、RFPに対応すべくより多くのリソースを投下へ」
「日本(関東財務局)に円建て外債(サムライ債), 最大3,500億円を発行登録(Shelf Registration Statement, SRS)」
「2020年2月4日の臨時株主総会にて、日本IRに対し、最大100億米ドルの投資の承認を得た」
「引き続き、横浜市のプロセスに取り組む。横浜市のMICEレジャー目的地としての地位向上に貢献したい」
・新型肺炎(COVID-19)の影響下において、これまでの方針堅持、メッセージ踏襲

Genting Singapore 大阪RFPは株主協議で遺憾ながら見送り。横浜に専念

・2月14日、ゲンティン・シンガポールは、大阪RFP参加見送りとともに、横浜への注力を発表
・以下はリリースにおけるポイント
「大阪RFPへの参加を断念せざるを得ないとの結論に至りました」
「2月4日に当社臨時株主総会を開催し、日本の統合型リゾート(IR)への積極的投資について、ほぼ満場一致で当社株主様の承認を得る事が出来ました。」
「しかし以降、多くの株主様の意見を慎重に検討した上で、誠に遺憾ながら、今後の大阪IRプロジェクトへの参加継続を断念させて頂くことに相成りました」
「当社にとって今回は苦渋の決断であり、大阪の皆様とこれまでに温めてきた交流をふまえたうえで、この決定をお伝えせねばならないことは心より残念な思いです」
「今後、横浜市のIR事業コンセプト募集(RFC)への参加に専心する」

Genting Singapore 株主総会で日本IR開発方針が可決~大都市1地域, 1.1兆円投資

・2月4日、Genting Singaporeは、株主総会を開催。経営陣による日本IR開発方針の提案が可決された
・決議事項「日本IR開発方針」 賛成99.94%, 反対0.06%
・1月20日、Genting Singaporeは、株主総会における株主への提案書を公開
・経営陣による日本のIR開発に関する提案が含まれた
・なお、 同社は、CIMB銀行シンガポールとCGS-CIMB証券シンガポールに日本市場の分析を依頼
<日本IRプロジェクトへの入札参加>
・一つ、または複数エリアに提案する可能性。ただし、最初の7年間は一つのIRプロジェクトの開発運営のみ
・大都市のみをターゲット。大阪府、横浜市、東京都(これまでに大阪府、横浜市のRFCに参加)
・投資額は、最大100億米ドル(約1.1兆円)

市 RFC提出者数を発表~IR事業7者, 開発事業3者。開発事業で1社脱落~Genting Singapore 提出

・12月24日、横浜市は、定例記者会見にて「IR(統合型リゾート)の実現に向けた民間事業者からのコンセプト提案募集」提出者数を発表
① 日本型IRの実現に関すること:提出者7者(参加登録7者)
② 開発事業に関すること:提出者3者(参加登録4者)
③ 関連産業に関すること:提案15件(11月15日期限)
・11月8日、テレビ神奈川は、参加登録6者名をレポート。ラスベガス・サンズ, ウィン・リゾーツ, ギャラクシーエンターテインメント, メルコリゾーツ&エンターテインメント, ゲンティン・シンガポール, セガサミー
・横浜市は、RFCを経て、2020年春に実施方針を策定、事業者選定へ
・RFC参加, 提案は、2020年に実施予定の事業者選定には影響しない

Genting Singapore 関東財務局に債券発行登録3,500億円,日本用~横浜,大阪で活動

・9月30日、Genting Singaporeは、関東財務局に、円建て外債(サムライ債)の発行登録(Shelf Registration Statement, SRS)のファイリングを公表。日本支社が登録作業
・発行登録の内容は以下の通り
– 発行枠:最大3,500億円
– 発行可能期間:2019年10月16日~2021年10月15日
– 販売方法:未定
– 資金用途:日本支社の事業目的
・発行可能期間は、日本における都道府県等の事業者選定、国のIR区域整備計画の選定の期間をカバー
・Genting Singaporeは、横浜市のRFI、大阪府市のRFCに対応済

自民党 岸田政調会長 Resorts World視察「日本に合ったIRを」

・9月21日、自民党の岸田文雄・政調会長は、シンガポールの訪問中に、Resorts World Sentosaを視察
・IR内のMICE, エンターテインメント, カジノなど各コンポーネントで説明を受けた
・岸田政調会長の発言
「日本のIR議論はカジノに費やされている。多くの家族連れが世界中から集まっている姿をみることでイメージは変わる」
「国により事情は異なる。日本に合ったIRを作ることが重要」
・海外施設運営者にとって、要人の視察は、マスコミを通じた日本社会、ターゲットエリアへのPRとなる

府市 RFC提案状況を公表。参加3者~RFP評価と切り離し

・9月19日、大阪府市は、「(仮称)大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業コンセプト募集(RFC)」の提案状況を公表
・RFC提案者数は3者
– MGMリゾーツ・インターナショナル/オリックス株式会社
– ゲンティン・シンガポール・リミテッド
– 1者は名称非公表を希望
・RFCのスケジュールは、4月24日に公表, 9月18日に提案書の提出期限, 10月頃まで対話
・日本経済新聞社などによれば、非公表の1者は、ギャラクシーエンターテインメント
・大阪府市は、秋から事業者選定(RFP)へ。府市は、RFCをRFPの評価と関連させない前提
誘致レース(764)大阪府市=府市 RFC提案状況を公表。参加3者~RFP評価と切り離し

Genting Singapore 府市訪問, 最多6回目の進出PR「世界一のIRにする」

・12月27日、Genting Singaporeが、大阪府市の松井一郎・知事、吉村洋文・市長を表敬訪問
・タン・ヒーテック社長のアピール発言
「私たちの会社をIRの候補にしていただければ、世界一象徴的でチャーミングなIRになるでしょう」
・2011年以降、松井知事への表敬訪問は、計10社、27回。万博決定後に表敬訪問ラッシュ
・Genting Singaporeは、海外IR事業者の中で最多の6回目
・日本政府、大阪府市は、シンガポールの事業者選定を含む制度設計を参考とする。シンガポール政府は、事業者選定において、観光・街づくりストーリーを重視した

Genting Singapore 日本5子会社設立。東京、横浜、大阪。シンガポール実績強みに

Genting Singaporeは、マレーシアを本拠地とするコングロマリットGenting Berhadの傘下。グループのLeisure&Hospitality部門では、Genting Singapore、Genting Malaysiaが基幹企業である。

Genting Singaporeは、シンガポールのResorts World Sentosaを経営。Genting Berhadは、Genting Singaporeに日本参画の役割を課した。日本政府が、シンガポールの制度設計を手本としたことを重視。

7月24日、Genting Singaporeは、日本における100%子会社5社の設立を発表。
・Genting Japan Co., Ltd.
・Genting Tokyo Co., Ltd.
・Genting Osaka Co., Ltd.
・Genting Yokohama Co., Ltd.
・Resorts World Yokohama Co., Ltd.

各社の払い込み資本金は2円。主たる活動は、「IRおよびレジャー施設の開発と運営」「IRおよびレジャー施設のマーケティング、プロモーション」「不動産あるいは不動産信託受益権への投資および管理」。

同社は、2014年に以下の100%子会社を立ち上げた経緯がある。
・Resorts World Japan Co Ltd
・Resorts World Tokyo Co Ltd
・Resorts World Osaka Co Ltd

7月24日の設立を経て、日本、東京、大阪、横浜、それぞれに「Genting」「Resorts World」ブランドの子会社が設置されたことになる。

2017年9月20日、Genting Singapore PLCは、日本支店開設(Genting Singapore PLC, Japan Branch)を発表。
目的は、1)日本におけるレジャー、ホスピタリティの開発運営、2)同分野への調査および投資、3)その他付随事業、など。

2017年10月18日、Genting Singaporeは、日本支店を通じた、円建て外債(サムライ債)額面総額200億円の発行条件を発表。主幹事は、SMBC日興証券。
資金使途は、「日本支店における運転資金および一般事業資金」。

2018年4月27-28日に開催された「第1回 関西IRショーケース」では、海外IR事業者6社がスポンサーとなったが、Genting Sigaporeはそのうち一社であった。
当該6社がプレゼンテーション枠を得ており、Genting Singaporeからは、代表取締役社長タン・ヒーテック氏が登壇。

2019年4月3日、シンガポール政府とIR2社の包括合意~優遇(独占期間延長等)と公益貢献をセット

政府とIR事業者2社の包括合意

4月3日、シンガポール政府(*)は、IR2事業者との包括合意の締結を発表。

(*)4省合同(Ministry of Trade and Industry, Ministry of Finance, Ministry of Home Affairs, Ministry of Social and Family Development)

合意の基本的な考え方は、既存2事業者に優遇措置を付与する一方、国際観光促進や依存症対策など公益性への強い貢献を求めること。合意の基本コンポーネントは以下の通り。

・2事業者の排他的独占期間を2030年末まで延長
– シンガポール政府は、2事業者に2007年3月から2017年3月の10年間の排他的独占期間を付与
– 2015年5月, シンガポール政府は2017年3月以降の方針について、追加ライセンスの発行より、2事業者と協業してサービスを強化することにプライオリティを置くと方針を示した

・第2期拡張投資(2社計90億シンガポールドル≒7,400億円)
・投資要件を充足しない場合、ペナルティ有り(ゲーミング税を参照)

・ゲーミングエリア拡張
– 現在、各IRは、15,000㎡が許容
– 今後、両事業者は、土地コストを負担することで、追加(MBS 2,000㎡, RWS 500㎡)のエリアを拡張可能
– ただし、ゲーミングエリアの施設面積比は、現行3.1%から2.3%に低下
– 現在、各IRは、スロット2,500台が許容
– 今後、両事業者は、追加(MBS 1,000台, RWS 800台)を設置可能

・プロブレム・ギャンブリング対策
– 現在、プロブレム・ギャンブリングは、コントロールできている
– National Council on Problem Gambling調査では、問題レート(problemとpathological計)は2010年当時の2.6%から2017年には0.9%に低下
a) カジノ入場料(シンガポール国民, PR)は、100シンガポールドルから150シンガポールドル(1日)に引き上げ。同様に、2,000シンガポールドルから3,000シンガポール(年間)に引き上げ。5年間のモラトリアム
b) The Ministry of Social and Family Developmentは、両事業者とレスポンシブルゲーミングを推進

・ゲーミング税引き上げ
– 現在、ゲーミング税は、GGR(Gross gaming revenue)に対し、5%(プレミアム客), 15%(マス客)
– 現行モラトリアム終了後(2022年2月)、政府はGGR連動税(Tiered casino tax structure)を導入へ。それぞれ8%以上、18%以上に
– 追加投資要件を充足しない場合、ペナルティとして、12%(プレミアム客), 22%(マス客)の固定を課す

シンガポール政府リリース:Integrated Resorts to invest S$9 billion in new world-class attractions and experiences

IR2施設 第2期拡張計画 各3,700億円投資~RWS, 任天堂ワールド

4月3日、Las Vegas SandsとGenting Singaporeは、シンガポール政府と第2期拡張合意(Second supplemental agreement)を締結したと発表。オリジナルのIR開発合意(Development Agreement)は、2007年3月1日に締結。

Marina Bay Sands 第2期拡張合意(運営会社:Las Vegas Sands)
・締結日:2019年4月3日
・投資額:45億シンガポールドル(約3,700億円)
<開発概要>
・延べ床面積(Gross floor area, GFA)は50%拡張, 16.4万㎡
・主要追加施設
– 最新アリーナ(15,000席)
– ホテルタワー(約1,000室)
– MICE拡張

Resorts World Sentosa 第2期拡張合意(運営会社:Genting Singapore)
・締結日:2019年4月3日
・投資額:45億シンガポールドル(約3,700億円)
・期間:5年間
<開発概要>
・延べ床面積(Gross floor area, GFA)は50%拡張, 16.4万㎡
・主要追加施設
(a) ユニバーサル・スタジオ拡張(ミニオン・パーク, スーパー任天堂ワールド):expansion of Universal Studios Singapore, with two (2) new highly themed and immersive environments – Minion Park and Super Nintendo World.
(b) 水族館拡張とリブランド:expansion of the S.E.A. Aquarium to be re-branded as “Singapore Oceanarium”.
(c) 劇場を新施設に転換:conversion of the Resorts World Theatre into a new Adventure Dining Playhouse.
(d) ホテル増設(約1,100室):expansion of in-resort accommodation with up to 1,100 more hotel rooms at a new waterfront lifestyle complex and within the central zone of Resorts World Sentosa (“RWS”).
(e) 海浜遊歩道:an enhanced waterfront promenade to be lined with restaurants and retail outlets, and a spectacular public attraction.
(f) MICE拡張:expansion of Meetings, Incentives, Conferences and Exhibitions (MICE) facilities which will bring in more events into Singapore.
(g) 無人交通システム:development of a driverless transport system (“DTS”) which will enhance last-mile connectivity to bring greater footfall to RWS and the rest of Sentosa Island.

Genting Berhad 企業集団構成とグローバル展開

Genting Berhad:3つのエンティティがIR事業推進。日本はGenting Singaporeが担当

Genting Groupでは、3つのエンティティがそれぞれIR事業を推進する。

日本については、日本政府がシンガポールの制度設計を参考とすることから、その実績を有するGenting Singaporeに担当させる方針。

<Genting Berhad(マレーシア)>
・主な施設:NA
・開発計画:Resorts World Las Vegas(米国ネバダ州ラスベガス・ストリップ)

<Genting Malaysia(マレーシア)>
・主な施設:Resorts World Genting(マレーシア), Resorts World Birmingham(英国), Resorts World New York city(米国ニューヨーク州), Resorts World Bimini(バハマ)
・開発計画:Resorts World Gentingの大型アップデート

<Genting Singapore(シンガポール)>
・主な施設:Resorts World Singapore(シンガポール)
・開発計画:Resorts World Singaporeの大型アップデートおよび日本における開発機会追求
 

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