一発台の名機スーパーコンビが満を持して令和に復活

2020.11.11 / コラム

SANKYOの「スーパーコンビ」と言えば、昭和を代表する一発台の名機中の名機と誰もが認める機種の一つだ。あのスーパーコンビが令和の時代に「Pスーパーコンビα7500js」として復活した。来年1月11日から納入が開始される。

往年のスーパーコンビファンのみならず、3穴クルーンの一撃性で7500個の出玉は、スーパーコンビを知らない世代でも役物ファンや一撃性を求めるパチンコユーザーを魅了しそうだ。

スーパーコンビのゲーム性と言えば単純明快だ。では、令和のスーパーコンビはどう進化したのか?

まずは飛び込みを狙って、一段目の役物で3段クルーンへの振り分けが行われ(約1/11の確率)、メインの3穴クルーンで手前に落ちれば大当たりとなる。約8分で7500個の出玉を得ることができる。

3つの関門を玉が通過する時のスリルは相当なものだ。3穴クルーン上をくるくる玉が回り、時には玉がクルーン上を回ることなく直接穴に落ちるドボンがあったり、手前に入ると思わせておいて、穴の淵に跳ねられて奥へ落ちたりと、1つのパチンコ玉の動きにハラハラドキドキさせられたものだ。あの興奮が今蘇る。

今、業界が抱える問題は、コロナ禍の影響でお客さんの戻り率の中でも、18時以降の夜の稼働の下落率が機種によって20~50%も落ち込んでいることだ。パチンコホールは3密ではないが、会社からパチンコを止められているケースもあり、サラリーマン客などが戻っていないことも考えられる。

その夜の稼働を引き上げる起爆剤として期待されるのがスーパーコンビとも言える。一発台は何と言っても短時間勝負にはもってこいだ。

「賭け事はシンプルな方がいい。店長は業界初とかの派手な台を欲しがり、メーカーも凝った台を作らないと売れない、という妄想があるが、結局、ジャグラーのようにシンプルな台をお客さんは求めている」(業界事情通)というように、一発台はシンプルの極みでもある。

加えて、本日の運勢を占うような側面もある。

一発台はセブン機のように確率で当たるまで打つのではなく、自分で金額を決めて打てることが魅力だ。例えば、会社帰りに「運試しに1000円」というような使い方ができる。大当たりすれば、居酒屋からキャバクラ~。こんな楽しみをサラリーマンも与えてくれる。

つまり、一発台のスーパーコンビは、落ち込んでいた夜の稼働貢献が期待できる。さらに、スーパーコンビは短時間勝負機の中でも、出玉感やスピード感は頭一つ出ている。

ただし、一発台を運用する時のポイントは、定量性へ誘導だ。実際、1回交換で好成績を上げているホールもあるように、無定量よりも定量性にする方が、稼働も粗利も取れる。

ユーザに負担を掛けない営業…すべてはホールの運用の仕方にかかっているが、往年の名機のスーパーコンビは、長期稼働が見込めると共に、引いては粗利を安定させることができる機種と言えるだろう。








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