お客様を見失った業界の行方は?

2020.11.06 / コラム

いよいよ11月の凱旋撤去が迫ってきました。

現在残っている旧規則機は、お店にとっては長期使用してきたストック系機種になり、粗利の額はそれぞれですが安定粗利を担ってきた機種になります。

凱旋撤去だけでなく、引き続き粗利構成比を見直しながら、新たなストック系機種の育成と撤去離反回避の活動が重要な施策になります。

常々お伝えしておりますが、ストック系機種とは『ファンがついていて、ファンのレパートリーになり続けている機種』なので、新規則機のストック系機種を育成していくには、【機種が分かる】施策が必要になります。

自店の販促物やPOPが、【機種が分かる】ようになっているか、スタッフがお客様の機種探しをサポートできるかを見直す必要があります。

この取り組みは、同時に撤去離反回避の施策にもつながるので、自店のファンを減らさない為にも一丸となってチャレンジしてほしいです。

今日のテーマは≪お客様を見失った業界の行方は?≫ですが、『新たに好きな機種が見つかる』というのもお客様を見失わないための施策になります。

そこで、是非とも2つの視点でマーケティング活動を実践し、ファンを見失わないお店を目指して欲しいと思います。

マーケティングは『新たな顧客の創造』を常に目指して実践していくのですが、『新たな顧客の創造』の2つの視点とは【①既存のお客様が新しい価値によって新たな商品とつながる】ことで、ファンで居続けてもらう離反回避の活動と、【②興味が無かったお客様が価値を知ることによって新しい顧客になる】という新規顧客開拓の視点になります。

『新たな顧客の創造』を言い換えれば、『新たな価値や知らなかった価値を知ることで、新しい価値での顧客になっている』ということです。

まずは通常から①の活動をお店で実践し続けていくことが離反させずに楽しみ続けてもらうものになります。

②の活動はお客様のタイミングもありますが、未経験者だけでなく過去に遊んでいた人の開拓も含まれ、商売として常にチャレンジし続けるものになります。

どちらの活動も、ホール様だけでなく、機械を開発して販売するメーカー様もしっかりと向き合って実践していくもので、過去のファン減少を省みて未来へ挑戦し続ける大切なものになります。

射幸性の低下というタイミングは過去もあったのですが、外的要因以外でファンが減少している射幸性の低下だけの問題ではありません。

射幸性の低下で離反するファンもいるのですが、離反の理由は「射幸性の低下で面白くなくなったと」いうものになります。

それよりも、月に1~5回くらいのお客様の離反が深刻で、こちらのファンの離反理由は「面白い機種が無くなった」という、自分が好きになれる機種が見つからなかった結果になります。

そして、後者の理由に関しては、月に11回以上遊びに来てくれていたお客様の離反理由にもなっています。

ホール様は自店の力で離反回避の活動は行えるので、とにかく「面白い機種、好きな機種が無くなった」という状況を生み出さないように機種訴求や機種が分かるようにする取組みを追求していく必要があります。

そして、メーカー様はエンドユーザーを開拓する挑戦をして欲しいと思います。

昔話になりますが、甘デジの発売当初はメーカー様としては販売台数が伸びない機種でしたが、ホール様とメーカー様の努力によって今の甘デジ設置シェアがあります。

ユーザーの『投資金額・投資時間』は【様々】で、それに対する機種の『期待出玉や出方』というものがマッチするとき、お客様は『面白そう』という気持ちになります。

この【様々】はユーザーの嗜好によって比率が変わります。
現状の新規則機移行期としては、≪お客様を見失わない≫ことを真剣に考えていくことが未来創造に欠かせない内容となります。









オリジナルサイトで読む