分からないものに興味は湧かない

2020.10.31 / コラム

都内某ホール様の直近の会員分析で、月に1~5回来店するお客様は、会員様全体の人数に対して60%で、来店累計の割合は20%でした。

コロナ以前が56%の18%です。

こちらのお店は、来店回数21回以上のお客様の割合が10%で、10%のお客様が来店累計全体の34%を担っています。

11回以上では25%の62%という傾向で、一人のお客様がどれだけ大切かを実感させられます。

しばらく来店していないお客様(4月からだと約7ヶ月)、来店回数が減少したお客様の中でも5回未満の方々は、コロナ以前もそうでしたが『知らない機種ばかり』の状態になっていきます。

新機種の評価というのは導入前も導入後もとても大切なことですが、どんなに面白い機種だったとしても『ごく一部のお客様しか知らない』状態ではファンは増やしていけません。

来店回数の多いお客様でも、自分の好みの機種以外は詳しく知らない機種が多いです。

低貸なら知らなくても打ってくれるかもしれませんが、4円Pや20円Sではそういうわけにはいきません。
とにかくお客様をこれ以上離反させず、好きな機種を見つけてもらい来店回数を増やしてもらうには、【分からないものに興味は湧かない】という前提で、お店の販促物を見直していくことが急務になっています。

5~6年前から、クライアント様には台上POPを『大当りフロー』という、当りの流れと継続方法が分かるものにしてもらっています。

機種によっては大当りフローよりもワンポイントの説明が適しているものもあるので、全ての機種を変えているわけではなく、4円Pと20円Sで大当りフローを中心に、低貸はワンポイントを中心にというように、お客様の層やタイプに分けて工夫しています。

1円Pに関しては、ある程度の機種ポイントが分かれば知らない機種を打って下さるお客様もいるので、機種によって大当りフローやワンポイントを使い分けることもしています。

スロットに関しては、『通常時・チャンスゾーン・AT中(ビック中)』の大当りフローを、出来る限りシンプルにして、当りの流れが分かるようにしています。

台上POPを大当りフローにするだけでは、【分からないものに興味は湧かない】ことの、全ての問題解決はできないので、好きな機種を見つけてもらうためのスタッフフォローやポスターの工夫なども必要になってきます。

今後はお店の設置機種も『遊タイム付き』が増えていきますが、遊タイム付きと言っても『ミドル・ライトミドル・甘デジ』の確率帯によって特徴が異なり、更には引き戻し率やメリットも異なります。

お客様が自分に合った機種、好きになれる機種を見つけることが、これまで以上に難しくなっていくので、お客様の『好みの機種が見つかる』ことへのサポートは更に重要な施策になっていきます。








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