安全の見える化で安心を

2020.10.29 / コラム

コロナ禍で飲食業界も大打撃を受けているが、その中で比較的客の戻りがいいのが焼肉屋だ。一部のチェーンでは売り上げが急回復し、新規出店も相次いでいる。居酒屋などが苦戦する一方で、焼き肉店が盛況だ。

理由は同じ肉を食べるならしゃぶしゃぶより、焼肉。無煙ロースターで換気がいいから、コロナ対策にもなる。

実際、家族連れで来ていたお母さんは「換気の悪い店より安心。焼き肉は子供も好きなので、外食先としてつい選んでしまう」と笑顔で話す。

無煙ロースターを設置した焼肉店は、標準的な排気・換気設備を設置した飲食店に比べ、約6.6倍もの空気を入れ替えていることになる。

で、あの大手居酒屋チェーン「ワタミ」は10月5日、居酒屋から焼肉店へ業態転換すると発表した。新型コロナウイルスの影響で居酒屋の売上が落ち込む一方で、焼肉店は徐々に回復しており、今後も成長の可能性があると判断。同社のメインブランドである居酒屋『和民』全店をはじめ、『ミライザカ』や『三代目 鳥メロ』などの居酒屋業態を順次『焼肉の和民』に切り替えていく。

2022年3月期末までにグループのおよそ3割にあたる120店舗で実施し、以降はフランチャイズ展開も開始。5年で400店舗の出店を目指す、というから居酒屋チェーンではなく、焼肉チェーンのワタミになってしまう勢いだ。

焼肉屋は目の前の無煙ロースターによって換気がいいことが目視できる。これが安心につながり業績を回復しているわけだが、これに似たことを全国遊技場青年部会が実行してくれた。

パチンコホールでの空気の流れを“見える化”した「パチンコホールの換気実証実験」を実施し、それをYouTubeにアップして誰でも見られるようにした。



監修はコロナですっかり有名になった愛知医科大学の三鴨廣繁教授が担当している。

ホール内でスモークを充満させて、営業時と同じ条件の換気で、10分後の状態を検証した。

ホールの実証実験に立ち会った三鴨教授は「5分しか経っていないのにスモークが排出されているのが分かる」とした後「これは新型コロナウイルス対策に極めて有用であり、素晴らしい換気システム。喫煙対策を真摯に業界を挙げて取り組んだ成果が、換気実証実験に表れている。密閉対策は換気。密閉対策はほぼ完璧」と太鼓判を押した。

また、密接対策として台間に引き出し式のアクリルボードがあることも高く評価した。

このYouTubeを全国のホールでも活用すべきだ。大型モニターなどに流すことで、ホールが換気対策が万全であることを広く知ってもらうことができる。

ホールの室内環境は安全で安心できることを全国のホールでアピールしてもらいたい。






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