国内企業:ピクセル,一連のIR提携まとめリリース。IR業者は仏Partouche~フォーメーション刷新

2020.10.29 / カジノ
2020-10-29

【国内ニュース】

IR整備法が成立(2018年7月20日)し、公布(7月27日)された。国内企業は、事業関与の仕方、ターゲット・エリアを定める必要がある。

事業関与は、主に、IR事業主体(コンソーシアム)へのエクイティ参画、IR事業主体からの業務受注、に大別されよう。
IR事業主体(コンソーシアム)は、地域企業、都市開発企業、海外IR事業者などで形成へ。

ターゲット・エリアについては、IR上限数「3」を前提に、自らが強みを持ち得るエリアを抽出することが肝要。

2020年以降、都道府県・政令市(IR区域整備計画を国に申請する)は、実施方針を策定し、IR事業主体を選定へ。

ピクセルカンパニーズ

国内企業:ピクセル,一連のIR提携まとめリリース。IR業者はフランスPartouche~フォーメーション刷新

・10月28日、ピクセルカンパニーズは、7月30日以降に発表した一連の提携に関するまとめをリリース
・提携は、日本IRにおけるコンソーシアム組成を目的とする。提携先は、TTLリゾーツ、Groupe Partouche、Steelman Partners、2NT8
・海外IR施設運営者としてフランスGroupe Partoucheが参画。Groupe Partouche社の2019年度業績は、売上高EURO434mn, EBITDAがEURO76mn, 純利益EURO25mn(それぞれ520億円, 91億円, 30億円)
・今後、同社は、日本国内のコンソーシアムメンバー、業務提携先の選定・誘致を進める考え
・一方、8月15日、LT Game Japan社は、Paradise Entertainmentグループ(*)は、ピクセルカンパニーズ株式会社、ピクセルゲームズ株式会社とは一切関係がなくなったことを公表
・ピクセルカンパニーズの株価は、10月28日、7月以来の安値を更新

(*)
・Paradise Entertainment
・MGEMA(Macau Gaming Equipment Manufacturers Association)
・LT Game Japan, LT Game Macau, LT Game USA(EMPIRE TECHNOLOGICAL Group)
・RGX1000シリーズ、全てのゲームタイトル、ゲーミングマシン

国内企業:ピクセル,IR市場分析で香港のコンサル会社と業務委託契約~フォーメーション刷新

・10月21日、ピクセルカンパニーズは、香港の2NT8 Limitedと市場調査・財務分析分野で業務委託契約の締結を発表
・2NT8社は、Alidad Tash氏を代表者かつ主たるコンサルタントとする。同氏は、異業種での勤務後、2000年よりVenetian Las Vegas, 06年よりVenetian Macao, 10年よりCity of DreamsおよびStudio Cityにてマーケティング分析・戦略などを担当。2016年に独立

国内企業:ピクセル,IR分野で世界的に著名なSteelman Partnersと日本での建築設計委託契約を締結

・10月6日、ピクセルカンパニーズは、Steelman Partners(米国ネバダ州ラスベガス)と日本IRに関する建築設計業務委託契約を締結したと発表
・Steelman Partnersは、ゲーミング、IR分野における世界有数の設計会社。世界トップクラスのほぼすべてのIR企業とプロジェクト実績を持つ
・ピクセルカンパニーズは、国内外の有力企業とコンソーシアムを形成する方針。
・8月13日、ピクセルカンパニーズは、東京証券取引所に、同社が参画するコンソーシアムにフランスGroupe Partouche SAが新たに参画すると発表

<主な顧客企業の例>
ゲンティン・グループ、ギャラクシー・エンターテインメント、MGMリゾーツ・インターナショナル、ラスベガス・サンズ、ハラーズ、ウィン、ベネチアン、シェラトン、ハイアット、スイスカジノ、ハードロック、プラザ/エルアド、クラウン SDJM 、メルコ、シルバートン、ステーション・カジノ、 シーザーズ・エンターテインメント他

マカオ:Paradise Entertainmentグループ, ピクセルカンパニーズ(日本)と”一切関係なし”

8月15日、LT Game Japan社は、Paradise Entertainmentグループ(*)は、ピクセルカンパニーズ株式会社、ピクセルゲームズ株式会社とは一切関係がなくなったことを公表。

(*)
・Paradise Entertainment
・MGEMA(Macau Gaming Equipment Manufacturers Association)
・LT Game Japan, LT Game Macau, LT Game USA(EMPIRE TECHNOLOGICAL Group)
・RGX1000シリーズ、全てのゲームタイトル、ゲーミングマシン

ピクセルカンパニーズは、2016年8月にLT Game Japan株式会社(当時。現ピクセルゲームズ)を子会社化。
その後のピクセルカンパニーズのカジノゲーミングマシン事業は、Paradise Entertainmentグループに依拠していたと考えられる。

現在のところ、ピクセルカンパニーズからは、Paradise Entertainmentグループとの関係性の変化についての発表はない。

Paradise Entertainmentは、マカオにおいて、カジノ運営(Casino Kam Pek Paradise, Casino Waldo。それぞれ、SJM Holdings, Galaxy Entertainment Groupのライセンス下のサテライト。Casino Waldoは2020年2月末まで)、ゲーミング機器(LT GameによるLive-Multi Game “LMG”, Electronic Table Games “ETG”の市場を寡占)を展開。

Paradise EntertainmentのトップであるJay Chun氏(取締役会議長)は、マカオの有力者であり、マカオ娯楽設備協会(Macau Gaming Equipment Manufacturers Association, MGEMA)の創立者である。
マカオゲーミング機器協会は、MGSエンターテイメントショー(国際ゲーミング見本市)の主催者。

ピクセル, 仏Partoucheがコンソーシアム形成へ~Oshidoriから別離

・8月13日、ピクセルカンパニーズは、東京証券取引所に、同社が参画するコンソーシアムにフランスGroupe Partouche SAが新たに参画すると発表
・同社が参画するコンソーシアムとは、株式会社TTLリゾーツ(代表取締役:津村靖権氏)とのグループ(8月19日に資本業務提携を予定)
・8月3日、Groupe Partoucheは、”長崎の統合型リゾート - オシドリとの提携の終了”を発表。引き続き、日本市場に関心があり、別のチームで参画を検討していく方針とした

<ピクセルカンパニーズ 業績財務>
・2020年12月期1H(1-6月)業績:売上高16億円, 経常損益0.9億円の赤字
・2020年6月末 財務:現預金6.3億円, 借入金0.4億円

<Groupe Partouche社の概要>
・フランスではバリエール・グループに次ぐ二番手
・カジノ施設42(フランス38, スイス2, ベルギー1, チュニジア1)、ホテル12など運営
・2019年度業績は、売上高EURO434mn, EBITDAがEURO76mn, 純利益EURO25mn(それぞれ520億円, 91億円, 30億円)

ピクセルカンパニーズ 吉田社長「日本IR事業コンソ参画へ。地域の理解形成に向き合う」

・9月13日、ピクセルカンパニーズは、日本経済新聞に、トップインタビューを提供
・会社概要
「3つの事業を展開。フィンテックおよびIoT、再生可能エネルギー、IR関連」
「IR関連は、ゲーミングマシンの企画・開発・製造・世界販売、日本におけるIR開発参入」
「当社は、ゲーミングマシンのベースプラットフォームを開発。日本独自のクールジャパン・コンテンツなどを盛り込む」
・日本におけるIR開発参入
「マカオやシンガポール、ラスベガスなど、世界のIR施設の視察を重ね、現地の制度なども学びながら、知見やノウハウを蓄積」
「日本ならではの文化を活用した新たな観光施設をつくるという発想を持つ」
「地域の理解を無視したIRは成立しない。丁寧なコミュニケ―ションを重ね、しっかりとしたコンセンサスを形成することが重要」
「我々もIR事業コンソーシアム参画に向け、理解形成の取り組みに努力を惜しまずに向き合う」

北九州市IR推進協議会・検討会に登壇

・7月29日、北九州市IR推進協議会が第2回IR誘致検討会を開催。約80名が参加
・同協議会は、5月に、北九州中小企業経営者協会(約330社加盟, 堺俊治・会長)が中心に設立。事務局次長は市議会議員(前議長)
・第2回IR誘致検討会の概要は以下の通り
 テーマ「IRの産業構造と地域企業の参画機会」
 プレゼンター:キャピタル&イノベーション株式会社(カジノIRジャパン運営)小池隆由、ピクセルカンパニーズ株式会社 代表取締役社長 吉田弘明氏

日経IRセミナー大阪(8月8日開催)協賛7社,ピクセル~海外IRは3社-MGM, Melco, Wynn

・8月8日、日本経済新聞社は「日経 統合型リゾートフォーラム大阪」を開催。協賛は以下の7社。
– 日本MGMリゾーツ(MGM Resorts Japan)
– メルコリゾーツ&エンターテインメントジャパン(MELCO RESORTS & ENTERTAINMENT JAPAN)
– ウィン・リゾーツ・リミテッド(Wynn Resorts, Limited)
– アクセンチュア(Accenture Japan Ltd)
– 清水建設(SHIMIZU CORPORATION)
– ピクセルカンパニーズ(PIXEL COMPANYZ INC.)
– リーガル不動産(LEGAL CORPORATION)

日経IRセミナー大阪(8月8日開催予定)協賛7社, うち海外IR3社-MGM, Melco, Wynn

MGS2017 ピクセルカンパニーズ 「日本IRブース」出展 自治体、事業者を海外へ紹介

・2017年11月14~16日、ピクセルカンパニーズは、マカオ「MGSエンターテイメントショー2017」に「日本IRブース」を出展
・ブースのコンセプトは、「日本のIRの現状を現地マカオ市場へ紹介」、「IR誘致を目指す自治体による誘致推進活動紹介」、「日本国内でIR関連事業へ参入されている事業者の事業紹介・PR」
・MGSエンターテイメントショーは、マカオのカジノに関連する企業等で構成されるマカオ娯楽設備協会(Macau Gaming Equipment Manufacturers Association、MGEMA)が主催する国際ゲーミング見本市。
・ピクセルカンパニーズは、子会社LT Game Japanを通じ、カジノ用ゲーミングマシン事業(開発、製作、販売)を展開。今後、日本のIR分野における事業化にも取り組む

MGS2017 ピクセルカンパニーズ 「日本IRブース」出展 自治体、事業者を海外へ紹介
 

Groupe Partouche 日本における活動

Groupe Partouche 長崎県におけるオシドリインターナショナルとの提携終了。別チームで日本模索

・8月3日、Groupe Partoucheは、”長崎の統合型リゾート - オシドリとの提携の終了”を発表。
・同社は、2020年5月19日以降、Oshidori International Holdingsとの提携は終了していたとした
・同社は、引き続き、日本市場に関心があり、別のチームで参画を検討していく方針
・2月1日、日経IRセミナー九州において、オシドリインターナショナルは、同社との提携を発表
・Groupe Partouche社は、フランスではバリエール・グループに次ぐ二番手。Groupe Partouche社の2019年度業績は、売上高EURO434mn, EBITDAがEURO76mn, 純利益EURO25mn(それぞれ520億円, 91億円, 30億円)

Oshidori International Holdings 日本における活動

Oshidori International Holdings 長崎RFPに米国人トップを雇用~国際色アピール

・6月9日、Oshidori International Holdings は、Alejandro Yemenidjian氏の役員就任を発表。同氏は、本社非常勤役員、子会社Oshidori International DevelopmentのCEOとなる
・Oshidori International Developmentは、長崎IRプロジェクト、県RFP参加を担当する
・Yemenidjian氏のプロファイルは、64歳、米国人。MGM Resortsの役員、Tropicana Las Vegas Hotel & Casinoの共同所有・経営者などの履歴がある。Yemenidjian氏は、Kirk
Kerkorian氏(Tracindaのオーナー。同社は、MGM Resortsの最大株主であった)の右腕であった

日経IRセミナー九州 長崎県RFC対応3者 オシドリ, CAI, カレントが協業戦略などアピール

2月1日、日本経済新聞社主催の「日経統合型リゾートセミナー in 九州」が開催された。参加者は300名強。

九州・沖縄ブロックにおいては、長崎県のみがIR区域整備計画を国に申請予定。1月末、北九州市がIR誘致見送りを決定した。

登壇者は、行政、国会議員、九州観光関係、協賛社などで、全プログラムを通じて約20名。

行政では、申請主体である長崎県の中村法道・知事、立地市町村の佐世保市の朝長則男・市長が登壇。
国会議員では、遠山清彦・衆議院議員(公明党・比例九州・沖縄)が登壇した。遠山議員は、超党派IR国会議員連盟に属し、IR法整備における与党協議の公明党サイドの調整役。

協賛は、オシドリインターナショナル, カジノ・オーストリア・インターナショナル, CURRENT(登壇順)。それぞれ単独プレゼンテーション枠を確保し、会社概要、提携状況などを説明、長崎県への意欲をアピールした。
3者は、それぞれ長崎県「九州・長崎特定複合観光施設設置運営事業のコンセプト募集」(RFC, Request-For-Concept)に対応済み。

オシドリインターナショナル(香港資本。投資・金融)は、フランスのGroupe Partouche社との提携を発表。
Groupe Partouche社は、フランスではバリエール・グループに次ぐ二番手。Groupe Partouche社の2019年度業績は、売上高EURO434mn, EBITDAがEURO76mn, 純利益EURO25mn(それぞれ520億円, 91億円, 30億円)。

カジノ・オーストリア・インターナショナル(オーストリア)は、建築家の隈研吾氏などとの協業を発表。

CURRENT(香港資本。不動産・金融)は、Get Nice Holdings, Success Universe Group, Guangdong Group, ITC Properties Group(広東グループ以外の3社は、香港上場)との資本提携を発表。
各社の事業は、Get Nice Holdingsはエンターテインメント・金融サービスなど、Success Universe Groupは観光・不動産・サテライトカジノ(Ponte 16)など、Guangdong Groupはジャンケットなど、ITC Properties Groupは不動産・ゴルフレジャー・金融など。

日本経済新聞社:日経統合型リゾートセミナー in 九州 開催概要
日時:2020年2月1日(土)13:00~18:00
会場:ヒルトン福岡シーホーク
受講料:無料
定員:300名
主催:日本経済新聞社
協賛:オシドリインターナショナル, CURRENT, カジノ・オーストリア・インターナショナル, アクセンチュア

日本経済新聞社 日経統合型リゾートセミナー in 九州(2月1日開催)HP

 

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