コロナ禍で感染防止のためにいち早く手を使わないで足で踏むタイプが登場したのが、写真のアルコール消毒スタンドだ。

外出自粛要請が発令されたのは4月7日。この写真を撮ったのは4月10日。あるホール企業の玄関に設置されていたもので、早い時期から足踏み式があることに驚いた。
コロナウイルスは手から感染するので、それなら手で触れなくすればいいわけで、そんな理由から足踏み式消毒スタンドが誕生したわけだが、その流れが自販機にまで波及している。

飲料メーカーのダイドードリンコは、コロナ禍対策を目的に足による商品選択ボタンの操作や商品取り出し口フラッパーの開閉が可能な「足操作自動販売機」の実証実験を開始した。
購入方法は、商品サンプル下に表示されている商品番号に合わせて、足もとの商品選択ボタンを足で踏む。商品の取り出しは、自販機右下のペダルを踏んで取り出し口のフラッパーを開ける方式となっている。
支払いも電子マネーに対応していて、手を自販機にまったく触れることなく買うことができる。コロナ禍でのニューノーマル時代の非接触型自販機とも言える。
接触機会の低減を図り開発したもので、足で操作する自販機は業界初としている。なおダイドードリンコは、国内飲料事業における売上のうち、8割以上が自販機による売上となっている。
一方のパチンコ業界。
遊技機客が一番触れるのはパチンコならハンドルである。遊技中は常時握っていなければならない。ホール側もハンドル周りの消毒は常に行っている。
そこでメーカーが考えるのが足踏み式だ。

実際、豊丸がトレパチで自転車のペダルのように漕いで玉を発射するものは販売されているが、これはお年寄りのリハビリ用でもあるが、新たにメーカーが検討しているのはコロナ禍対応で車のアクセルのような方式だ。
さらに左側にはボタンを連打する時の機能を持たせたペダルを配置する。
今まで手で行っていた遊技をすべて足で行うという発想である。これこそがウイズコロナ時代のニューノーマルな遊技機の姿になっていくのだろうか?
発射装置に関しては、ハンドルを捻って握り続けるよりも、アクセルペダルの方が人間工学的にもはるかに楽な姿勢で打ち続けることができる。
何年後かには実用化してる?